青柳:子育て中の看護師も多いので、子どもの突発的な病気で病児保育所に寄ってから出勤する事態も少なくありませんが、当院では実状を考慮し遅刻扱いにしていません。
また有給休暇取得率は85%となっています。忌引休暇を取って、遠方へ行かなければいけない人には少し長めに休めるような配慮もしています。今まで勤めてきた病院の中で、こんなに休みが取れる病院はないですね (笑)。これも基準を上回る人員がいるからこそできることです。やむを得ない退職や産休、病気休職が突然あっても、人員が不足することのないように配置しておくことが院長の方針でもあります。
院内研修も勤務時間内に行っています。ほかの病院から来た看護師が 「勤務時間内に研修できるって、すごいことだよ」と言ってくれて、この病院が恵まれた職場環境であることが浸透してきたようで嬉しいですね。看護師のプロ意識も向上してきたように思います。
小林:急性期の一般病院は患者さんの命に直結する忙しさがありますが、精神科病院の場合はそういった医療ニーズとは異なり、介護ニーズでの忙しさがあります。しかし、高齢の看護師や長く在職している看護師が多いということは働きやすい病院だということですよね。若い人にとっても働きやすい病院だと思いますよ。有給休暇は職員間で不公平にならないよう、バランスよく調整しています。
豊田:看護学校の同期から「有給休暇を取りにくい」という話をよく聞きます。当院に来て間もない頃「いただいても大丈夫なんでしょうか」と有給休暇の申請時に聞いてしまいました (笑)。忙しい日もありますが、長く勤務しているスタッフを大事にしてくれる病院だと思います。
足立:6歳と1歳4力月の子どもがいます。上の子どもは9力月のときから2歳まで、下の子どもは5力月のときから院内保育所に預けています。子どもと一緒に病院に来て、一緒に帰れるのがいいですね。子どもも安心しているようです。準夜勤の日も預けることができますし、子どもが熱を出したときなども保育士さんが融通を利かせてくれますね。保育士さんはベテランの先生で、子どもたちも大好きなんですよ。小学生になってからも保育士さんに会いに来る子どもたちが大勢います (笑)。
荻原:病院の北側の敷地内にある寮に住んでいます。雨や雪の日でも、屋根のあるところを1、2分で職場まで通える距離なので便利ですよ。6畳のワンルームなのですが、キッチン、バス、トイレのほか、収納スペースが広い点が気に入っています。友達が住んでいるワンルームマンションに遊びに行くと、隣の部屋のテレビの音が聞こえてくることがありますが、当院の寮は防音がしっかりしているので、全く物音がしてこないんですよ。自己負担は2万5千円から3万円で、看護師だけではなく他の職種の職員も住んでいます。寮生同士の仲も良くて、皆で食事会を開いたり、スノーボードに行ったりしています。
足立:私も寮に住んでいたので、同じ寮住まいの職員と院内ですれ違ったときに挨拶を交わしたり、いい雰囲気です。最近、入院患者さんが増えているので、残業も増えてきたのですが、一般の急性期病院に比べれば休みも取りやすいです。子育てとも両立できますし、7日程度のまとまったお休みもあるので、海外でリフレッシュすることも可能です。