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医療法人社団 じうんどう 慈雲堂病院

 

小林:認知症は物忘れというよりも周辺症状が著しいのです。内服療法で症状をコントロールしますが、看護師の看護や介護で落ち着く部分もあります。これに関わる以上は少しでも症状を改善していけるようにカンファレンスを行い、皆で話し合っています。患者さんは自分の状況さえわからないように見える方でも、人の本質は見えているんですよ。スタッフが穏やかでしたら、患者さんも穏やかになります。こちらが騒々しいと、患者さんに残っている感性が騒々しさを感じ取ってしまい患者さんも騒々しくなるんです。そういった見極めが大事ですね。

豊田:慢性期病棟(F-2病棟)なので、患者さんは数力月から60年にも渡って入院されている方もいます。入院期間は幅広いですが、病棟としては社会資源を使った地域移行への流れの中で退院を目指しています。退院されると、達成感を感じますね。一方、急性期病棟で3力月過ごされたあとで、(慢性期病棟である)F-2病棟に入院される患者さんもいます。急性期病棟の2番目の受け皿として病院の機能を担っていることはスタッフ全員のやりがいとなっています。最近、入院生活が何十年という方でも地域移行できるように家族会を作りました。ご家族が 「なぜ病院への足が遠のくのか?」という本質的なことを見つめられることで、罪悪感が改善されたり「ちょっと面会しよう」と思われたりするようです。これからも長いスパンで取り組んでいきたいですね。長期入院から短期入院まで、豊富な事例を学べる病棟です。

足立:患者さんが笑顔で退院されるときですね。特に長期入院の方が社会復帰されるときには喜びを感じます。接遇はもちろん必要ですが、患者さんに対して 「看護師」という立場を貫くと、患者さんがかしこまってしまうこともあります。社会には様々な経験を持ち多様な考えの人がいるのだということ、病棟も社会の一部だということを分かっていただくよう、これから社会に出ていく患者さんのサポートをしています。

荻原:認知症の患者さんの中には入院していることを忘れてしまい、なぜここにいるのか、混乱されている患者さんもいらっしゃいます。そんな患者さんが1時間でも、1分でも穏やかに過ごせるような環境作りを頑張っているときにやりがいを感じます。

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