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医療法人社団 じうんどう 慈雲堂病院

看護師を目指したきっかけ

 高校受験を目前にした中学3年のとき、父が病気にかかり、経済的な理由から定時制高校へ通うことにしました。昼間は病院に勤務することになりましたが、その病院の院長先生から看護の道を勧められ、父の病気を知るためにも役立つとの思いから、准看護師の学校へ通い資格を取りました。
 その後、結婚、子育てをしながら看護師資格を取得し精神科、脳外科、手術室、母性、看護教員などを経験し、看護の道を選んで良かったと思っています。
 「辞めたい」と思ったことが一度もなかったことが看護師を続けてこられた理由ですが、不規則な看護職の仕事に対する家族の理解と協力があったことが一番大きいと思います。
 心身共に健康で仕事には前向きに取り組めたことと何度か職場は変わりましたが、模範となる先輩ナースも多く、やりがいを感じることが多かったからだと思います。

自身の看護観

 看護師として知識や技術を身につけた上で、患者さんに優しく、思いやりを持って相手の目線に立って接することが大切だと思っています。
 今までの看護の中で自分の発する「ひとこと」が重要な意味を持つものであることを感じたことがあります。
 印象に残っているエピソードがあります。東京慈恵医科大学付属病院の産婦人科病棟に勤務していた時のことです。60歳代の患者さんが「手術するくらいなら、死んだほうがましだ」とおっしゃられ拒否的発言が見られました。私は4年間手術室に勤務した経験をもとに「今は90歳の人でも手術をする時代です。手術ができるということは、まだまだ生きられる、働けるということですよ。手遅れの場合は手術もできないんです。」と説明するとその患者さんは「暗い気持ちになっていたけれど、手術を受ける勇気がわきました。」とおっしゃってくださり、手術に臨みました。
 女性の患者さんの多くは入院されると、自分のことよりも家に残してきた幼い子供のことや、家事のことなど心配されてベッドで泣かれる方も多く見受けられました。
 その都度、入院した事によって家族の絆が強くなることや患者さんの存在やありがたみが分かることなどを話をして励ましたりし、安心して手術を受けられるように関わってきました。

じうんどう 慈雲堂病院の特徴

 精神科を中心とした604床の病院です。病床数の内訳は内科が31床、認知症病棟は3つあり合わせて154床、精神科病棟が419床となっています。多くの病床を有することから、様々な症状、様々な年代の患者さんがいらっしゃいます。
 認知症病棟が3つある病院は珍しいですが、今後は認知症ケアのニーズがさらに増えてくると予想しています。
 認知症は本人はもちろんですがご家族との関わりが多く、ご家族もサポートしていかなくてはいけません。周囲から「あんなに軽い症状なのに病院に入れた」などと言われ、傷ついているご家族もいらっしゃるので、その気持ちを受け止めることも大切です。
 また、患者さんが認知症であることを隠しているご家族もいらっしゃいます。ご主人が認知症になったことを奥様が隠しておられて、奥様が倒れてしまったときに大慌てになるケースもあるんですね。認知症は恥ずかしいものだという雰囲気はまだありますので、当院では公開講座で認知症を積極的に取り上げたり、悩みのあるところに積極的に関わっていきたいと考えています。

今後の展開

 最近はかなり軌道に乗ってきましたが、看護部として発信したものが病院内にさらにスムーズにきちんと伝わるような運営をしていきたいと心がけています。たとえば人事制度の導入です。これを運用するまでには時間がかかるでしょうし、皆が柔軟に受け入れ納得するまでは大変でしょうが、各病棟に適切に伝えていきたいです。

ともに働きたい看護師の人物像

  患者さんへの色々な調査によりますと、看護師に求めるものの上位は「優しさ」だそうです。
 当院も、優しく、思いやりのある看護師を求めたいです。どんなに上手な看護技術を持っていても、怖い人はいけません。患者さんの命に関わる仕事ですから、優しい人である必要がありますし、優しい人かどうかは面接である程度はわかります。
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