vol.158医療法人 昌円会 高村病院
近年の超高齢化社会におきましては、急性期医療の現場にも介護が不可欠となりました。これに伴い、私ども医療法人では急性期から在宅に至るまでシームレスな医療、介護を全人的に提供することができますよう、スタッフ一同、一生懸命、日々研鑽、努力しております。
心と心がふれあう看護を目指します。
医療法人昌円会の理念は「皆様に真心を込めて医療と介護を提供します」
この理念のもと、看護部も心からの看護を提供し患者様が、安心して療養生活を送れるよう、日々業務に取り組んでおります。院内外の研修会にも多く参加して看護の質の向上をめざしています。
また、看護部の特徴としては、家庭と仕事の両立できるような職場環境に取り組んでいます。 また子育て中の看護師さんにも積極的に支援しています。
高村病院では看護部の教育委員会が中心となって、看護師の教育プログラム作成及び運営を行っています。
医療安全対策・院内感染対策・褥瘡対策委員等の各委員会と協力し、スタッフの意見でテーマを決め、年間のプログラムを立て、これに沿って院内研修を進めています。研修の終了後にはアンケート調査を行いスタッフの評価を基に、教育活動の改善と充実を目指し、活性化を行っています。また看護部が力を注いでいるのは、基本的な看護過程・看護記録について、定期的に学習会を行っています。実際の症例で学習会での看護過程の展開、経過記録を個別の回答を基に指導も行っています。
看護協会・病院協会等主催の院外研修・トピックス等積極的に参加できるよう支援しています。今後の医療・看護の動向を知り、看護師として知識を高め、専門職として誇りを持って看護が実践できるように学ぶ意欲を応援しています。
高校卒業時に看護師を目指しました。生涯、職を持って働けるというのが大きな理由です。それと、人のためになる仕事がしたかったんですね。医療関係の仕事に就きたかったこともあり、技術職であることなどもトータルで考え、看護師を目指しました。
結婚相手の両親が、女性は家庭に入り、子育てをきちんとすべきだという考えの持ち主でした。常勤で働くなんてとんでもないという状況でしたので、ひとまず退職しました。でも、私は看護学校に入った目的を大事にしたかったですし、下の子どもが保育所に入ったのをきっかけに非常勤で再開することにしました。焦りもありましたが、復職のチャンスはないかなと思いながら、情報を集めていましたね。復職にあたっては不安が大きかったです。高村病院に入職したときはスキルのない看護師だったと思います。私たちの世代は教育があまり充実していなかったこともあって、業務につかせていただいても続けられるのかなと自問自答しながら、1年は苦労しました。
「その人が何を求めているか」ということですね。個別的な看護はもちろん、その人に寄り添えるということ、そして技術面です。きちんとした技術を提供しないと信頼関係が結べません。気持ちだけでは患者さんからなかなか信頼していただけないので、技術的な面を高めていくことが求められるのではないでしょうか。
175床の地域の病院です。ケアミックス型で、外来から施設、在宅までを網羅しています。訪問診療はしていませんが、訪問看護を行っています。居宅支援事業所があり、地域密着の姿勢で交流しています。介護教室などもありますよ。病院長は人情に厚く、職員を大事にしてくれています。患者さんを特に大事にしている病院ですね。 看護部の特徴としてはおとなしい人が多い印象です。皆さん様々な個性をもっていますが、それなりにまとまっています。
子育て支援という点では外来勤務もそうですし、夜勤ができない病棟勤務でも常勤で雇用していますが、日曜日の勤務を1日だけお願いしています。非常勤も歓迎しています。ただ、保育所がありません。何年か前に職員に「もし、ここに託児所や保育所があったら、どうしますか」というアンケートをとったのですが、地域の保育所を利用したいという希望が多かったので、保育所を作ることはしていません。休日や休暇は入職後1年が経てば1週間の長期休暇が可能です。海外旅行もできますし、分散して取得する人もいます。各部署で相談して、有給休暇を連続して取得できるようにしています。
新人教育をさらに充実させたいですね。新卒の看護師は最初の教育次第で、看護師としての仕事に対する姿勢が変わってきますので、基本を含めたシステム作りを行う予定です。
技術を高めつつ、心のある看護師が希望ですね。
病院以外にも地域に根ざした施設もありますので、どういう年代の方でも構いませんが、心のある方に来ていただきたいです。少しずつでもいいので努力して、きちんとしたサービスを提供できる看護師さんに来ていただけたら有り難いです。ご希望の勤務時間帯などは相談に応じますので、できるところで看護師としての役割を果たせます。折角、有資格者として存在しているのですから、患者さんや高齢者の方々のために頑張ってくださったら嬉しいです。
当院は一般病院ですので、スキルの高い准看護師もいます。当院では准看護師としての経験が10年あれば、通信制の進学コースに行ってもらい、正看護師を目指していただいています。国家試験の1カ月前は勉強のために休職扱いですが、基本給は確保してあります。准看護師の方も是非、ご応募ください。
桑原:実家が高村病院の近くにあり、母が17年間、補助婦として働いていたんです。母から「いい病院だよ」と聞いていましたので、地元に戻ってきたときに、この病院で働くことにしました。
桑原:地元なので、新しくなる前の内科にかかったことがあり、よく知っていました。新しくなってから来たのは見学のときが初めてでしたが、廊下などが広くなり、とても綺麗になったなと思いました。見学のときには既に入職したいと考えていました。
桑原:新しくなったはずの高村病院ですが、私が勤務している病棟はその中でも一番、古いところなので、あらっとは思いました(笑)。寝たきりの患者さんが多いと聞いていましたが、力仕事で大変なところはイメージを超えていましたね。
桑原:機能別になっています。日替わりで、患者さんの傷の手当てをする処置係、点滴を詰めて点滴をする注射係、部屋ごとに分かれてケアをして状態観察をしていく部屋持ちという係があります。最近、リーダーも担当させてもらうようになりました。
桑原:色々な病院に勤務したのですが、当院の補助師さんは患者さんの対応も丁寧ですし、きちんとしています。そんな補助師さんと一緒に働く中で、患者さんの褥瘡が徐々に小さくなっていったりすると遣り甲斐がありますね。入退院が少ないので、変化も少ない病棟なのですが、亡くなる方もいますし、元気になって施設に帰られる方もいます。退院はやはり嬉しいですね。話すことができない患者さんが多いので、ご家族の方に「今日はお熱もなく、こんな表情がありましたよ」と報告したり、もし発語があれば、ご家族の方にお声をかけて、不安なことがないか伺ったりしています。亡くなったあとに、ご家族の方から「すごく良くしてもらって」と感謝されることもありますね。
桑原:同じ年代の30代もいますし、50代のスタッフもいます。入職後は一緒に処置などをさせてもらいながら、丁寧に教えてもらいました。元気がなければ、「大丈夫」と声がかかります。私と同じく子育て中の人もいますので、子どもの話をしたり、良い雰囲気の病棟です。
桑原:機能別ですので、最初の2、3週間はずっと処置係でした。それで少しずつ方法を勉強していきます。書面もありますが、患者さんごとに「この方にはこういう処置で」と教えてもらいました。勉強会が定期的に開催されますので、褥瘡や点滴の止め方などはそこで習いました。分からないことはこちらから積極的に尋ねて、そのたびに教えていただきましたね。
桑原:夜勤はしていないんです。入職時に、子どもがまだ小学生で、両親も働いていますので、子どもを見てくれる人がいないという理由を話したら、免除してくださったうえ、「できるときになったら、してくれればいいから」と言っていただきました。
桑原:出産前は勉強の機会が多かったのですが、子どもがいると、そういうわけにはいきません。でも当院は定期的に勉強会がありますので、医療の進歩に応じた知識を学べるのが有り難いです。
桑原:リーダー業務を始めたところです。今までは自分が一つの業務をこなして、担当の患者さんを看るという形でしたが、これからは周りを見ながら助言できる立場になっていかなくてはと思っています。
桑原:私は子どもがいるため、夜勤を免除していただいています。レベルに応じた勉強会もありますので、入職したばかりの人も伸びていきますし、スキルアップできる職場です。雰囲気も良く、悩みごとなども相談しやすい環境ですので、見学だけでもいらしてください。
vol.158医療法人 昌円会 高村病院