vol.119社会福祉法人 京都福祉サービス協会
当施設は平成14年、元小川小学校の跡地に地域のみなさんのご理解とご協力を得て建設されました。地元小川学区の自治会館と消防分団詰所、京都市立みつば幼稚園とが併設された建物で、地域のみなさまからも親しまれています。
古都京都の中心・緑豊かな京都御所の西側に位置し、近くには有名な社寺仏閣や同志社大学、西陣織会館などがあり、屋上からは五山送り火の大文字が間近に望めます。また、建物東側に併設されている京都市立みつば幼稚園からは子どもたちが楽しく遊ぶ声が聞こえてきます。
施設内は、1階がデイサービス、地域包括支援センター、介護予防推進センター、訪問介護、居宅介護支援事業、2・3階が特別養護老人ホーム、4階がショートステイになっています。
「あなたの生活に笑顔とやすらぎを」を理念に掲げ、ご利用していただく皆様に生きがいのある環境を提供できるよう職員全体が取り組んでいます。
~あなたの生活に「笑顔」と「やすらぎ」を~
ここ小川は、元々小学校のあった地で、跡地利用として幼稚園、地元施設とともに建設された経緯があり、地域の方にとっても、思い入れの強い施設です。
学校の跡地ということもあり、敷地面積が大きく、特養、ショートステイ、デイサービスだけでなく、居宅介護、ホームヘルプ、地域包括、予防推進など、多様な事業を運営しております。
当施設の特養は4人部屋が中心の従来型施設ですが、一人ひとりの生活リズムに応じた介護をするため、また、自立を支援できるようにユニットケアの手法を取り入れております。建物が従来型の集団ケアに適した建て方であるにもかかわらず、ケアのみで個別ケアを行うのは、難しいところもたくさんありますが、それでも一人ひとりの尊厳を大切にしたケアをするため、この方針を貫いているところです。
当施設は、独自の厚生会事業と一部外部委託としてベネフィット・ワンがあります。
事業としては、協会内の施設全体での懇親会や日帰り旅行、ボウリング大会や歩こう会などの活動があり、委託のベネフィット・ワンでは、様々な割引や優待が利用できます。
また、正職員になりますと、人事制度に基づいたキャリアパスのシステムが構築されており、新人職員には初任者研修を、中堅職員には中堅研修を、監督職には監督職研修を…というように成長に応じた研修を用意しております。
当施設が一番求めるところは、やはり人柄です。こういった介護福祉施設においては、看護師は縁の下の力持ち的な役割を求めることが多くあります。そういった中で、他者を尊重し、柔軟に応じることができる能力が求められます。
また、医師が常駐しない中では、医療的判断(通院の必要性等)を看護師にゆだねられることがありますので、冷静な判断力も求められます。
さらに、施設における看護師は、少数人数部署になります。それゆえにチームの和を乱すも作るも、一人の存在感はとても大きなものになります。
このように、求めるものはたくさんありますが、①優しく②協調性があり③介護(生活)を医療面から支える姿勢ということを理解して働ける人が理想の人物像かと思います。
京都市小川老人ホームでは、地域の方々や園児たちとさまざまなイベントが行われています。その一部をご紹介します。
元々は小川特養の看護師ではなく、別施設で採用となりましたが、人事異動により1年半前にこちらの施設に異動になりました。
京都市社会福祉サービス協会は、特養が6施設あり、そのほかにもデイサービスやケアハウスも運営していますので、各施設の状況や本人のスキルアップに応じて異動というものがあります。
基本的な介護全般は介護職員が行います。看護師は服薬管理や処置、吸引や胃ろうの対応など、医療的な関わりが主で、週に2回ある医師の回診を担当したりしています。
また、各種会議に参加して、医療的な立場での発言をすることも役割のひとつです。
医療的な側面から高齢者の生活に携わる中で、その人らしい生活の在り方を支援できたり、看取り介護で施設で最期を迎えられた時に、家族から感謝の気持ちを伝えられたときには、この仕事に携わっていて良かったと思います。
人間関係は良好です。和気あいあいとしていますし、他職種とも信頼関係ができていますので、介護職との対立というものもありません。仕事内容は忙しいので、バタバタとした感じはありますが、人間関係でとげとげしていないので、そこが働きやすいところかと思います。
見習い期間は先輩職員について半月程指導を受けた後、ひとり立ちしました。正職員になった後は、登用研修やフォローアップ研修、中堅研修と受けてきました。
また、自分が行きたい研修も、帰ってきてからどう施設に活かすのかを施設長に伝え、良ければ業務として参加もできます。
やっぱり「いてくれてよかった」というのを、入居者の方からでも、家族の方からでも、職員からでも言われた時です。
直接関わっているのは介護職員ですが、看護師がいなかったら生活支援はできないので、そこを解ってもらえているというのはうれしいです。
頑張って看てきたのに、結果的に状態が悪化して、入院になり、そのまま帰って来られない入居者の方が来たときや、ご本人の気持ちと家族の意向が合わず、思ったような方針で看ることができない時はつらい思いをします。
時々、仲の良い職員や他施設の職員と日帰り旅行に行ったりしています。
できるだけ看護師として現場で入居者の方と関わり続けていきたいです。
病院とは違った大変さがありますが、それこそがやりがいだと思います。
ぜひ施設看護師として一緒に働きましょう。
vol.119社会福祉法人 京都福祉サービス協会