私は某私立病院に勤めるオペ看です。
私も長い手術室勤務のなかでいろいろなドクターの手術を見てきましたが、「あの先生にだけは手術されたくない」と思うようなドクターがいくらでもいました。
一番避けたいのは、生涯現役のつもりでいる年寄りの外科医・・・
ある患者さんの話なんですが、そんなドクターでもさすがに経験だけは長いので病状や手術の説明はかなり上手。患者もつい信じきってしまい、いざ手術。
ところがいざ本番となるとメスを持つ手は震えるわ、結紮(けっさつ)(切断した血管を縛って止血すること)はしっかり結べないなどトラブル続出。
いつも、助手に助けてもらってばかりいます。
それから若いドクターも要注意・・・
外科医が腕を磨くためには、手術を重ねる以外に方法はありません。ところが、大学病院では上のエラい先生ばかりにお鉢がまわり、若いドクターがメスを握れるチャンスなんてありません。だからアルバイト先や派遣先の民間病院が腕を磨く絶好の場になるのですが・・・
また、ある患者さんの話なんですが、執刀医を買って出た若いドクターが手術中にパニクっちゃって手が止まってしまったのです。
全身麻酔だったので、患者はまったく知る由もなく・・・気の毒な話ですけど。その患者さんはもちろん何事もなく助かったのですが、そのオペから数時間後そのドクターが先輩ドクターに廊下で何かお願いをしていました。
「僕が見つけた胆石なんですから取らないでくださいよ」
わかります?患者の取り合いをしていたのです。もしかしたら医療事故を起こしていたかもしれないのに・・・
同じような話をよく聞きますが、日本の医療ってこんなものなんですかね?
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