vol.95
町立辰野病院
当院は、昭和26年12月に開設以来、地域住民の医療を提供し続け、平成23年6月より新病院着工し、平成24年10月に新病院としてスタートを切った病院です。
病院理念としては、地域住民に親しまれる、明るくやさしい、安心のできる医療を提供します。
基本方針としては、医療人としての原点に立ち返り、地域の基幹病院として質の高い医療を目指します。
みんなで協力し合い、真心のこもった医療を提供します。
清潔で快適な病院づくりを心がけます。
患者さまの権利を尊重します。
このたび長年の夢であった新病院が完成し、喜びに堪えません。
矢ヶ崎町長をはじめ、町民の地域医療を守る熱い思いの結晶です。また、設計や建設にご尽力いただいた方々にも厚くお礼申し上げます。
新病院が以前にも増して伊北地域の健康を守る基幹病院としての役割を果たすべく、近隣の医療機関との連携を密にし、医療内容の充実、医療サービスの向上に努めてまいる所存ですので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
新病院の診療開始に先立って、年来の重要課題であった経営の黒字化が、平成二十三年度の決算において達成されたことは、まことに喜ばしい限りです。
七人の常勤医を中心に全職員が一丸となって頑張ってきた成果が、ここにあると思います。
平成十六年から始まった医師不足による医療崩壊で赤字に転落し、一時は経営的にも瀕死の状態で、存続も危ぶまれたこともあっただけに、八年ぶりの黒字転化は、私達病院職員にとっては、感慨無量の思いがあります。
平成二十一年から開始した亜急性期病床と地域医療連携支援室の活動などにより近隣病院との連携が促進され、在宅復帰支援のためのリハビリや医療相談員の働きにより、以前にも増して地域のニーズに沿った医療サービスが提供できるようになり、入院患者さんが増えたことが、今回の黒字転化への大きな力になったと思われます。また今回は経費削減の寄与する額も大きく、医療物品の無駄の排除や、薬品の無駄のない有効使用等の工夫努力も実を結んでおります。
経営の黒字転化という上昇気流に乗って、診療を開始出来たことは、まことに幸先が良く、新病院の未来は明るいといえるでしょう。この上昇気流のエネルギーをより良質の医療サービス、より親切で温かく思いやりに満ちた医療サービスの提供へのエネルギーとなるよう努力し、これからも住民の方々に信頼され、愛される病院作りに邁進してまいりたいと思います。
院長 土屋 文夫
社会変動、医療の進歩に伴いニーズに合った質の高い看護と温かみのある看護を実践します。
患者・家族との信頼関係を築き、患者の状況に応じた適切な看護サービスが実践できる自律した看護師を育成します。
小学生の頃から看護師に憧れ、卒業文集に将来の夢として「看護師になりたい」と書きました。
中学生の時、担任の先生から、看護科のある高校を進められ、看護の道に進みました。電車通学で1時間近くかかりましたが、楽しく学校に行くのが嫌だと思ったことはありませんが、朝早かったので、看護師になったら、交代制で夜勤があるため、月曜日から金曜日まで毎朝早く起きなくても良くなるのがうれしく、早く勤務したいと思っていました。また、みんなが仕事をしている時に、休みだとお店が空いているので得した気分になりました。みんなが休みの時に仕事をしていると御家族の方が面会にお見えになり、患者さんの家での生活や若かったころのお話を聴かせてもらえるのが楽しみでした。
患者さんのいつも身近にいて、一番患者さんのことを解っているのは、看護師です。患者さんの思いを尊重して患者さんに寄り添える看護をしたいと思っています。患者さん・御家族の辛さを少しでも緩和できるよう今までの知識や技術を活用して安らかな状態にしてあげたいと思っています。
患者さんが、「痛いよう、辛いよう」と訴えておられる心の声が聞くことができ、痛い・辛い思いが一時でも忘れる事が出来るような接し方を目指して、日々新しい知識や技術を学ぶことが必要、日々勉強だと思っています。
患者さんから、「ありがとう」「また、会えてうれしいよ」といっていただけることが、やりがいに繋がっています。患者さんの笑顔と「ありがとう」の言葉からいつも元気をいただいています。白衣を着ると仕事モードに入ることができ、切り替わりが今日も1日頑張ろうという気持ちになれます。自分の行った些細な事が、誰かの役に立っていると実感できてきたので続けてこられたと思います。長い看護師生活の中では、辛かったことも多々ありましたが、看護師をやめようと思ったことはありません。続けてきてよかったと思うことのほうが大きいです。
看護部の組織の中に「ひまわり会」があります。お食事会を年1回10月頃、総会及び歓送迎会を年1回6月頃に開催しています。
病院全体としては、忘年会に余興大会、スポーツ大会を行っています。
辰野町の共済として、希望者による旅行・スポーツ大会があります。
辰野町は、ホタルが有名です。6月に行われるホタル祭りには、県内から大勢おいでいただき、町の職員として町民総踊りに参加します。
相手のことを考えて行動できる自律した人。後片付け・整理・整頓がきちんとできる人。
物事を前向きに考えることができ、常に働きやすいように改善しようと努力をしている人。
看護はチームでサービスを提供しています。相手のことを常に考えて行動していかないといけないと思います。後片付け・整理・整頓は、次に勤務をする人が、気持よく仕事ができるよう考えて行うことが必要と思います。お互いが居心地のいい環境づくりができ,共に成長できるようお互いにアドバイスができ、そのアドバイスを素直に聴き、改善できるよう努力できる人と一緒に働きたいと思います。
新築移転から1年が経ちました。環境は、とても快適です。病院内のそこら中にホタルが飛んでいます。全職員合わせて180名なので、アットホームな雰囲気で、困った時はお互い助け合い・相談しながら業務を行うことができます。
ベテランの経験豊かな看護師が多く、悩んだりした時は、人生の先輩として良きアドバイスをしてくれます。頼もしい先輩看護師ばかりです。子育て中の看護師は、子供の行事等に参加するための休みが取りやすく、子育てと仕事の両立ができます。キャリアアップに向け、希望する研修の参加が可能であり、資格取得を希望される方の支援をしています。
辰野病院に入職を決めた理由
自分が生まれ育った町であり、地域に密着した町の基幹病院であることと、アットホームなところが良かったので入職しました。
現在の仕事の内容
外科外来で勤務しています。
外来業務、診察介助、検査介助、リンパ浮腫外来、化学療法等行っています。
緩和ケア認定看護師として、入院患者さん・外来患者さんの相談や他部署との調整、院内研修を行っています。また、時々職員の相談に乗ることもあります。
仕事のやりがい
自分自身の知識を活かし、患者さんやご家族、職員の役に立てていると感じた時に感じます。
それは、やはり「ありがとう」と言われるとより実感があります。これは、新人の時から変わらないです。
職場の雰囲気
地域の病院ということもあり、病院内のスタッフが家族のようなアットホームな雰囲気です。
看護師のみならず清掃の方、医事課、庶務課、薬局、検査、放射線、連携室、そして売店の方まで、お互いに声を掛け合っているところは、病院全体が一つの家族のように感じています。当病院は、地域のボランティアの方も来てくださっている為、本当に地域と密着していると感じます。パートの方、再就職された方の研修参加へのサポート体制が充実しています。子育て中の方は、休みの優遇がされ働きやすい環境です。
辰野病院の勤務で勉強になること
「患者さん・御家族の為になることならば」がモットーで仕事をしています。その為、スタッフが元気でいられるようにお互い協力し合っている姿が見習いたいと思います。お互いを思い助け合いながら仕事をしている所は、自分も出来るようになりたいと思います。
入職時の研修
新人・継続教育に沿った研修、院外研修会参加者の院内報告研修がありました。
現在は、専門性を活かした看護師だけではなく、医師・検査技師・レントゲン技師の方による研修も行っています。
入職を考えている看護師へのメッセージ
何かやりたい事や、アイディアがある方、チャレンジしてみたい事がある方は、一緒にやっていきませんか。子育てをしながら働いてみたい方は、仕事と家庭の両立がしやすく、働きやすい環境が整っています。