「国家公務員共済組合連合会 新小倉病院」紹介ページ

HOSPITAL INFO ナース版

vol.82

国家公務員共済組合連合会 新小倉病院

URL
http://shin-kokura.gr.jp/
住所
〒803-8505
福岡県北九州市倉北区金田1-3-1
TEL
093-571-1031
  • 病院の特色
  • 看護部理念
  • 教育プログラム
  • 看護部長からのメッセージ
  • 職場訪問
  • 先輩ナースによるリアルトーク

病院の特色

院長の挨拶

 新小倉病院は、昭和40年創立以来、医療を通じて患者さんにより安全で質の高い医療を提供することで、地域社会に貢献する事を使命にしております。
 当院は病床数310床を有し、診療施設としてCT、1.5TMRI、血管造影撮影装置など最新の医療機器を備えています。また、急速に増加している肺がんや慢性閉塞性肺疾患、糖尿病などの専門医の診療が科を超えて受診できるようにするために、呼吸器センター(呼吸器外科、呼吸器内科)、糖尿病センターを設置しております。
 さらに、社会問題となっております肝臓病の内科的、外科的治療のための肝臓病センターや骨粗しょう症センター、極力開腹手術をしないで消化器の治療を行うために、消化器内科、外科を統合した消化器・内視鏡センターなど専門的な治療ができる診療体制も整えています。
 がんや血液疾患で困っておられる患者さんのための外来化学療法室も整えており、今後がん医療にも一層の力を注ぐ所存です。
 一方で、総合内科も設置し、いくつもの疾患を抱えておられる方々の診療のために総合内科専門医も診療に従事しております。さらに、リハビリテーションや長期療養が必要な方のための療養型病床も併設しており、 連携室が御家族の方の御談に乗っております。
 このように新小倉病院は、多方面の医療に対応可能でありますので、診療所の先生方や地域の病院との緊密な連携を通じて住民の方々の健康を守ることが使命であると考え、職員が一丸となって地域医療に貢献してゆく所存です。何卒御支援お願い申し上げます。

病院長 渋谷 恒文

病院の理念

 患者さんにとっての安全と暖かみのある最良の医療を行うことを心がけ、地域で最も信頼される病院を目指します。

基本方針

◆ 医療安全管理の徹底
医療安全に対する信頼を確保するため、体制整備を行い、組織管理を徹底するなどの医療安全対策を図ります。

◆ 患者さんの側に立った医療
疾病や治療法に関する十分な説明を行い、患者さんの自己決定権を尊重し、良質な医療の提供に努めます。

◆ 医療技術の向上、病院全体の質の向上
病院の医療水準を高め、医療サービスを向上させるため、医学・医療の進歩に即応できるよう職員の技術の向上、医療機器と病院環境の整備に努めます。

◆ 救急医療体制の確立
地域に根ざした病院として、多様化する救急医療ニーズに対応するため、救急医療体制の充実・強化を図ります。

◆ 診療所・病院との連携確立
診療所・病院との連携を密にし、開放病床登録医などとの共同診療を行い患者さんに安心感を与え、信頼される医療を提供します。

看護部理念

看護部の理念

相手の思いに寄り添い、オーダーメイドの看護を実践します。

◆ 専門職としての自覚を持ち、先取りの看護を実践します。
◆ 相手の人権を尊重し、その人らしさを大切にした看護を展開します。
◆ 自己研磨に努め、変革の視点を持ち、さらに質の高い看護をめざします。

教育理念

患者・家族・医療スタッフ すべての人々から信頼される看護師を育成します

~ 目標とする看護師像 ~

  • エビデンスに基づいた、自律した(自分で考え判断する)看護ができる
  • 暖かみのある思いやりと気づきで、個人を尊重した関わりができる
  • 専門的な知識と確実な技術を身につけ、キャリアアップへの努力をしている
  • あらゆる場面に臨機応変に対応し、リーダーシップが取れる
  • 医療チームの一員として、アサーティブなコミュニケーションのもと自分の意見が言える

教育方針

患者・家族・医療スタッフ すべての人々から信頼される看護師を育成します

  • 一人ひとりのやる気を育み、「レディネス」、「旬の情報と専門性に富んだ研修」、「フォローアップ」を重視してキャリアサポートを行います。
  • 入職1年目(新人看護師)は、確実に基礎を身につけられるよう、担当看護師を中心に屋根瓦方式で支援します。
  • 入職後2年目は、主体性を育み、自律性を支援する研修プログラムを提供します。
  • 入職後3年目以降は、看護師一人一人の成長に合った研修プログラムを提供します。
  • ジェネラリストのスキルアップや、スペシャリスト、看護管理者等の個々の進路に向けた自己研鑽を組織的に支援します。
  • 経年採用者には、組織適応のための研修プログラムを提供します。

教育プログラム

新人サポート体制

新人教育プログラム

新人ナースが一人前に成長できるよう、年間を通じてフォローしていく教育制度です。

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継続教育

教育担当者

看護師教育の特徴

新小倉病院では平成19年にキャリアラダーという教育システムを導入しました。導入にあたって、まずKKR(国家公務員共済組合連合会)のキャリアラダーを基本にして、各部署から理想の看護師像について意見を出し合ってプレゼンをしました。最終的に、大きく分けて患者、家族、医療スタッフのすべての人から信頼される看護師を理想とすることを決め、それに近づくために必要な能力を身に着けることが出来るようにラダー1~4の各段階の構成内容に盛り込みました。また、無理のないように、ゆっくり成長できる教育システムにしています。

新人教育の特徴

以前はプリセプターシップを導入していましたが、プリセプターに掛かる負担がとても大きいので、平成22年からチーム全体で新人を育てようという新たな体制を取り入れています。各部署の主任がヘッドコーチ、中堅看護師がコーチ、3~5年目の看護師をサブコーチとし、サブコーチは新人の知識、技術面だけでなく、生活面においても最も身近なサポート役という位置付けとなっています。年齢が近いということもあって悩みも相談しやすいため、新人にとってはとても頼りになる存在と言えます。
当院では入職すると、まず5日間、オリエンテーションとして集合研修があります。採血、点滴セットの準備といった技術面の他に医療安全、感染管理、患者の移乗、移送等の方法について学びます。そのあと現場でのオリエンテーションとなるわけですが、2日間はシャドウイングと言って先輩看護師に影のようについて回り、仕事の様子をひたすら見るだけという方法をとってまずは仕事の流れを覚えてもらいます。シャドウイングは口頭で教えたりしないのが原則なんですがつい言葉が出てしまいます。(笑)

その後1ヶ月間は週に一回、コーチ達や新人の間で師長を交えてメンタルサポートや意見交換の場を持ちます。さらに5月以降の半年間は1ヶ月ごとにこのような場を持つようにしています。入職後の3ヶ月間は落ち込みやすい時期なので、お互いの悩みを声に出して共有することは大事だと思います。それと大切なのが食べることと、寝ることです。これが出来なくなると大変ですので私も注意してみている部分です。当院の新人看護師はいずれも心配なさそうですけどね(笑)

当院の新人教育の特徴としては、各部署で教育内容のスピードが異なると不公平感が生じますので、「新人看護師教育スケジュールパス」を作成して平等に指導ができるようにしていることです。それと、年6回開催する集合教育では皮膚・排泄ケアや感染管理など専門性の高い分野についても認定看護師の講義を受けることができます。医療安全については職員全体に向けて力を入れており、状況に応じて何回も研修会が開催されています。

ちょっとかわったところでは「多重課題」といって様々な患者さんのニーズが一度に発生する場面を想定して、何を最優先して対処すべきかを訓練する研修があります。その他にも「院内探検」といって病院のことを隅々まで知っておくために院内を回って自ら新たな発見をし、それを実際の仕事に活かすといった研修や「ローテーション研修」といって、入職後半年過ぎた頃に外科病棟に配属の人は内科病棟を、内科病棟に配属の人は外科病棟を3日間体験してもらいます。この次期には全員、手術室体験もあります。手術室には新人の配属はないので、興味深いようです。また、当院には療養病棟がありますので、5月の段階で5日間この病棟で看護体験を行ってもらいます。看護の基本を学べると同時に介護士等との多職種によるチームワークによる生活支援を体験できることで満足に繋がっているようです。

院外研修

看護協会主催の研修等に、基本的には各自が自主的に申し込んで参加するようにしています。コミュニケーションとかメンタルヘルス、コーチングといったものに人気があるようです。年間の看護部目標に沿った内容の研修やスキルアップ研修、看護管理研修については本人の希望をもとに参加者を選出し、出張として参加を依頼して伝達講習を行ってもらいます。新人については院内研修の補足の意味で、医療安全や薬剤、検査の知識習得のために年間4回、全新人を出張扱いにして受講料、交通費を病院が負担します。

復職支援

育児短時間正職員制度が導入されていますので、通常勤務は8:30から17:15までですが、1~2時間早く終わって保育園のお迎えに行くことが出来ます。また、月4~5回ある夜勤の回数を減らしたり、8:30から19:15までのG勤というロング日勤を少なくする等の対応がとられています。いずれも、本人の希望による申請となります。

看護研究

与えられることに甘んじてそれを学ぶだけではなく、与えられたものを如何に現場で活かすかといったことや、新人の時から物を考える力を養うということを、みんなに培ってもらいたいと思っています。例えば、どうしてこれが必要なのかとか、なぜこれがこうなるのかということを常に考えて行動しないと薄っぺらい看護師になってしまうと私は思います。そこで、当院では毎年、年末に看護研究発表会を行っています。各部署が年間の研究成果を発表し、看護研究委員と全部署からの講評を得て一位~三位までを決定して表彰します。表彰された病棟は講評をもとに更にブラッシュアップをして、学会発表に挑戦します。

教育にあたって心がけていること

受け身で与えられる教育ではなく、自らがその必要性を自覚して、参加を希望するような、主体性を尊重した教育や研修企画を心がけています。

看護部長からのメッセージ

看護師を目指した切っ掛けを教えてください

 実は、高校卒業直前まで看護師には全く興味がなかったんです。進路決定に当たって、友人の影響もあり、女性として手に職を持って自立できるという点に引かれて、深い考えもないままに看護学校に入学したというのが本当のところです。ですが、「看護が嫌いだ」とか「学校を辞めたい」とか思ったことは1度もありません。たぶん、自分に合っていたんだろうと思います。また、看護学校で出会った友人たちとの絆も強くて、今では、つくづく看護の道を選んで良かったと思っています。

看護師を続けてきた理由

 看護を嫌いと思った事はありませんが、辛い、やめたいと思ったことは多々あります。でも、看護って、とても大変なんだけれども、いろんな人との出会いがあって、いろんな人の人生にふれることで学ばせてもらう事も多く、つくづく「GIVE and TAKE」だなと感じるんです。看護師なら誰でも経験していると思うんですけど、人として、そして業務として当然の事をしているだけなんですが「ありがとう」と感謝され、そして、自分が本当につらい時にその言葉をかけてもらうと心に染みわたって「また頑張ろう」と思ってしまう。人間は字のごとく人の間、つまり社会の中で生きているわけで、そこに存在価値を見いだしてくれる「ありがとう」のその一言が、こうして看護師を続けさせてくれているんだと思います。日々の業務が忙しすぎて、その有難さを忘れかけていた中堅の時期もありましたが、師長となり、後進の育成が主な役割の管理者の立場になって、あらためて「ありがとう」の言葉の有難さを感じています。

自身の看護観

  看護観というほど大それたものではないんですが、医療はサービス業ですから対象は「人」なわけで、「人の命」に関われるというのはとても重い役割ですし、命の誕生の場面は勿論、その人の歴史の最期にご家族と共に立ち会わせていただくという事に大きな誇りと責任を感じます。
 近年は一人暮らしの高齢者も多くなっていますから、時には看護がその人の人生を丸ごと引き受けるような場面もあります。これはやはり、24時間365日患者さんの生活に関わっている看護師ならではだと思います。私は、コミュニケーションを深めるということでは、とにかく患者さんを「よく知る」という事だと思っています。その意味で、患者さんの入院時の基礎データは常に頭に入れておかなければならない大切な情報です。ともすると自分がどうしたいのか、どうして欲しいのか患者さん自身もわからないこともあって、そこを私達の専門的、客観的介入の中で紐解いていけることもあったりします。関わりの中で患者さんをよく知って、どうしてあげるのが1番いいのか医療スタッフ皆で考えていくということが大事だし、そうしていくことが私達の役割だと思います。それには、患者さんに寄り添い、まず「気づくこと」が必要ですが、経験知だったり、形式知だったり、色んな形の知識がベースにあっての「気付き」といういうことになってくるので、もちろん感性も重要ですが、やはり研鑽が大切ですね。

新人教育体制について

 当院はアットホームな雰囲気の中でフィッシュ哲学の発想を取り入れており、新人看護職員研修の対象者は毎年10人余りなので全員が顔見知りで研修も楽しく行っています。
集合教育の目的は、「専門職としての知識・技術を高める」ことが第1ですが、それと同じくらいに大切なのが『仲間意識を育てる』ことだと思います。新人看護師は、初めて社会に出て、医療という特殊な場に飛び込んで来る訳ですし、夜勤が始まると生活リズムの変化も受け止めていく必要があります。さらには友達とのフラットな人間関係の世界を飛び出して、老若男女いろんな人達を対象にしたコミュニケーションが求められてきます。この大きな変化に短期間で順応するのは大変だろうと思います。それを乗り越えて行けるのは、同じ経験をしている仲間がいるからだと思いますから、集合教育の際の意見交換や情報交換で仲間意識を培って、辛いときには助け合い、高め合えるような関係を築いてもらいたいと思っています。
 看護師として新人看護職員と言えるのはこの1年間だけですから、当院では、記念すべきものとして、年度末の最終研修では、院長から終了証書の授与があります。その際、折に触れて撮っていた写真を教育委員の編集でDVDにしてスライドに写しだして皆で見るんです。新人たちは、「こんな時期があったのかぁ」と笑いながら見ていますが、教育委員たちはポロポロ涙を流しています。(笑)改めて1年間の成長を振り返り、共有する感動的な場面です。このDVDは記念として新人1人1人に渡して、とても喜ばれています。
また、1年経った時点で看護観の作文を書いてもらうんですが、1年間で大きく成長した様子が伝わってきて、これも読んでいると感動で胸が熱くなります。

教育にあたって心がけていることを教え頂けますでしょうか

 『根拠』をしっかりと伝えることを大切にしています。ただ「こうする」「ああする」というHow Toだけではなく、「なぜ、こうしなきゃいけないのか」「どうして、こうなるのか」というところがわかれば、次の応用に繋がるはずです。それと教育の基本として念頭に置いているのは、山本五十六元帥の『やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば人は動かじ。話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。』っていう言葉です。つい、手を出し、口を出してしまう事も多いのですが・・・(笑)

共に働きたい看護師の人物像についてお聞かせください

 当院の教育理念にもあるように、アサーティブに主体性を発揮できる人。やる気のある人。
 アサーティブについては、「あなたも私もお互いが居心地のいい環境作り」というテーマで今年度の看護部目標にしてます。また、一時期、「きつい」「汚い」「危険」が看護の3Kと言われていたことがありましたが、今の看護の3Kは「希望」「感動」「絆」と思っています。この3つの看護を目指すには無気力・無関心では出来ませんから、その対極にある「主体性」がとても大事になってくると思っています。やる気は自然に湧いてくるわけではないので、「主体性」を持ってやる気を育み、仕事に取り組むことが出来る人と共に働きたいと思います。

福利厚生面についてお聞かせください

 育児休暇明けには時短制度を利用できます。また、国家公務員共済組合連合会職員として、国家公務員と同じ福利厚生を受けることが出来ます。

各病棟の特徴についてお聞かせ下さい

 南1階は整形外科病棟で高齢者の入院が多く、「ヒヤリハット劇場」を定期的に開催して、転倒転落による骨折防止につなげています。
北1階は呼吸器センターで内視鏡手術に積極的に取り組んでおり、慢性呼吸器疾患看護認定 看護師や呼吸療法士などの資格を持った看護師により専門性の高い看護ケアが行われています。その専門性の発揮には十分な知識と経験が必要ですから、この病棟では、看護提供方式に福井大学が始めてだんだん広まりつつあるPNS(パートナーシップ・ナーシング・システム)を取り入れています。
 北2階は糖尿病内科と脳外科の混合病棟です。
 南2階は循環器がメインの内科病棟です。この病棟と北2階、南1階に合わせて26床の亜急性病床があります。当院は急性期一般病床を主体としていますが亜急性病床と療養病棟(東3階)を持つケアミックスの病院です。高齢化社会においては継続的なケアが施設内で可能になるというメリットを持っています。
 南3階は一般外科病棟、北3階が内科混合病棟で、肝臓疾患のインターフェロンや治験を先駆的に取り入れています。

看護学生や転職を考えている看護師にメッセージをお願いします

 新小倉病院では、「恕」の心と「和顔愛語」の姿勢をモットーに、患者さんお一人お一人のその人らしさを大切にして、心のこもった「真」の看護を提供する努力を重ねています。チームワークのよい職場環境で、一緒に看護のやりがいを探してみませんか?

職場訪問

看護外来

院内の様子

先輩ナースによるリアルトーク

看護師を目指した切っ掛けをお聞かせ下さい。

 両親の勧めがあったのと、私自身も人の役に立ちたいという思いがあって看護師を目指しました。

現在のお仕事の内容を教えて下さい。

 内科病棟に勤務していますが、消化器内科と血液内科とリウマチ内科の混合病棟です。
 主に、胃カメラや大腸ファイバーの検査出しや化学療法、ラジオ波治療、肝動脈塞栓療法などの術後管理等を行っています。
 また、入院患者さんには高齢の方が多く、その中には認知症の方もいらっしゃいます。認知症の中の周辺症状というのがあるのですが、その周辺症状が入院する事で悪化してしまった患者さんに対して、認知機能をしっかり把握して、何故その様な現象になったのかということをアセスメントしてケアを提供しています。
 認知症は不穏やせん妄が激しく、中には暴力を振るわれる患者さんもいらっしゃるので、そのような場面は新人さんにとってはショッキングなのかなと思います。症状がひどい患者さんだと、例えば、杖を当てられたり、噛まれたりすることがあるので、精神的にも身体的にもかなり負担が生じるんですよね。ですからしっかりとした知識と技術が必要で、それで私自身、認定看護師になろうと思ったんです。

どんなところに遣り甲斐を感じていますか。

 寝たきりで全身状態の悪かった患者さんが、元気になって病棟内を歩いている姿を見た時や、元気になって退院していく患者さんを見た時、また、認知症のある方にせん妄が激しく出現した時に、何故そんなことになったのかということをスタッフ全員でアセスメントしてケアしたらそのせん妄が少しずつ消失していき、「ケアして良かったねぇ。」と思い、そこにやりがいを感じています。
 また、亡くなっていかれる患者さんに、看取りの看護から家族愛とか人生観とか死生観とか普段の生活ではあまり考えないようことを、日々学ばせて貰っています。日々を大切に生きないといけないなと思うし、一生懸命看護して、ケアを提供していきたいなと思うようになりました。

新小倉病院での勤務で、一番勉強になっていることはなんですか。

 当院は患者さんの7割が高齢の方なのですが、高齢者って人生の先輩じゃないですか。なので、コミュニケーションを取ること1つでもそうだし、看護を提供していく中でも、その患者さんの生活習慣とか価値観とか、どの様な時代を生きてきたのかということ知ることができて、患者さん個々の特性に応じたケアを考えて提供できるという点は、ものすごく勉強になります。高齢者の方と接して、個別性のあるケアの提供というものをすごく学べています。

職場の雰囲気について教えて下さい。

 先輩看護師さんたちが、とにかく優しいんですよ。雰囲気がふんわり柔らかで、相談もしやすいですし、困ったときに協力がすぐ得られるんです。師長さん、主任さんなど管理者の方々も優しいですよ。

共に働きたい看護師の人物像について教えて下さい

 一緒に看護を提供していて「この人、ここが良くなったよね」ということを共に分かち合える看護師さんや、「この人の、こういうところで困っているんだけど、どうしたらいいと思う?」って相談して一緒に解決策を考え出し、その人にとっての健康状態まで引き上げることが共に出来る看護師さんたちと一緒に働きたいと思っています。

将来の目標

 今年、認知症看護認定看護師の資格を取ったので、まずは学んだ事を実践できるように、コンスタントに機会を作っていきたいと思います。
 認知症って、これまで痴呆症って言われていて、看護学校で認知症に関する勉強をしてきている看護師さんが少ないのが現状なので、まずは、認知症という病気について理解を深めて頂いて、認知症のある患者さんに対して、どの様にケアをしていけば良いのかを知ってもらえるように実践していきたいと思います。
 また、認知症のある患者さんが病棟で困っていることって、沢山あると思うんです。そういう時、「あの人に相談してみよう。」と言ってもらえるような活動をしていきたいと思っています。
 認定看護師は、最新のデータはわかりませんが、前回までのデータでは、全国で256人、福岡県内では5人しかいないので、まだまだ少ないのが現状です。

看護学生・転職を考えている看護師さんへのメッセージ

 新小倉病院は、『相手の思いに寄り添い、オーダーメイドの看護を実践します』という理念を掲げて真の看護が実践できる看護師の育成に力を入れています。
 教育体制もしっかりしていて、コーチ・サブコーチを中心にOJTの体制もちゃんとしているし、とにかく人間関係が良いので、転職を考えられている看護師の方にとっても穏やかに仕事が出来る環境だと思います。
 休日もちゃんと取れるので、働きやすいと思いますし、楽しく一緒に働きたいと思いますので、どうぞいらして下さい。

看護師を目指したきっかけ

 親戚に看護師をしている人が3人いて、小さい頃から看護師の仕事について遣り甲斐のある仕事だと聞いていたので憧れをもっていて、小学生の頃からずっと看護師を目指していました。高校から看護科1本で決めて入りました。5年一貫なので、高校看護科3年間を卒業して、看護科と同じ敷地内にある看護専攻科でさらに2年間、専門的に勉強をして卒業後、国家試験に合格してこちらで働いています。

新小倉病院に入職を決めた理由

 学校の実習先が新小倉病院でしたので、実習に来させてもらっていました。学校の先輩方も多く働いているので、その時に先輩方が生き生きと、楽しく仕事をしていらっしゃるのを見て、私も一緒にこちらで働きたいと思って入職しました。実際、先輩方がいるので心強いですし、楽しく仕事をさせて頂いています。
 病棟は違いますが同じ学校からの同期も5人いるので楽しく仕事ができています。
 先輩方はすごく面倒見がよく、プライベートでも親しくさせてもらっていますし、病棟でもわからないことがあったらすぐ「大丈夫?」と声をかけてくれて、優しくしてもらっています。
 それと新小倉病院は、休みがしっかりあります。夜勤の次の日も必ず休みですので、それを利用してランチに行ったり、3連休もあるのでドライブでちょっと遠出したり、たまに飲みに行ったりしています。休みがしっかりあるので、リフレッシュしてまた次から仕事も頑張れます。そういったところが新小倉病院に入職を決めた理由です。

現在、携わっている仕事内容について

 外科病棟ですので、術前術後のケアが中心です。化学療法をしている患者さんの看護や、終末期で最期を迎える患者さんの看護も多くあります。
 去年、入職して1年目の8月頃に終末期の患者さんを受け持たせてもらったのですが、患者さんから強く当たられて「もう来ないでよ!」とか「あんた、どっか行って!」とか言われたことがあったんですが、まだ入職して間もない頃で、しかも初めて受け持った終末期の患者さんだったので、私も、どう接していいかわからなくて悩んだりした時がありました。暫くして、その患者さんが亡くなられる前に「ごめんね」「ありがとうね」と言って下さった時に、もっと患者さんと向き合って看護をしてあげられていたらと反省しました。終末期の患者さんと関わる上で、患者さんの想いとか家族の想いとかが色々ありますし、今まで患者さんが歩んで来た背景とかもありますので、そんな事も色々考えて、患者さんにとって1番いい最期とはとか、どんな最期を迎えたいのかななど、色々考えましたね。

看護師のやりがいについて

 患者さんが、自分が提供した看護に対して、「ありがとう。」と喜んでくれたりしたら、やっぱりそれが1番嬉しいですし、やりがいを感じるところです。きついことも沢山ありますけど、その患者さんの一言で『また、がんばろう!』って、なりますね。

職場の雰囲気について教えて下さい。

 先輩看護師さんたちが、とにかく優しいんですよ。雰囲気がふんわり柔らかで、相談もしやすいですし、困ったときに協力がすぐ得られるんです。師長さん、主任さんなど管理者の方々も優しいですよ。

新小倉病院に勤めている上で学ばれていること

 まだ入職して1年ちょっとで日も浅いんですけど、新人教育とかもしっかりしていて、研修も継続した教育ということで先輩達も気にかけてくれたりしますし、成長に合わせてのラダー研修もあります。
 新小倉病院は、コーチ・サブコーチ・ヘッドコーチという風に、病棟の皆で育てていこうという教育体制になっているので、新人ノートなどを活用して他のスタッフも新人教育がどれくらい進んでいるのかを共有しているので、病棟みんなで新人を育てていこうというところが良いところですかね。
 病棟では、外科なので術前術後とかの勉強をしっかりさせて頂いています。

職場の雰囲気について

 先生や看護師、リハビリの先生、薬剤師も入って合同カンファレンスを週1回やっているので、しっかりとコミュニケーションは、とれていると思いますし、みんな明るくて活気があるので、本当に働きやすい雰囲気ですね。

一緒に働きたい看護師さんの人物像は?

 明るく元気な人で、患者さんやご家族、一緒に働くスタッフに対しても思いやりのある人と一緒に働きたいなと思います。

将来の目標

 患者さんとか、家族とか、一緒に働くスタッフからも信頼されるような看護師になりたいと思っているので、それに向けて知識も経験も増やして頑張っていきたいと思います。
 今は外科にいますけれど、これから色んな病棟で勉強をして、自分がどれを1番深めたいかを探したいです。

看護学生・転職を考えている看護師さんへのメッセージ

 新小倉病院は、スタッフが明るく活気があって、スタッフ同士が協力し合って患者さんに合った看護を提供しています。私も入職してわからないことが沢山あり不安だったんですけど、一緒に働く先輩方が丁寧に指導してくれて、精神面でのフォローもして下さったので、最初は不安で仕方なかったですけど、今は楽しく仕事をしています。働きやすい環境ですし、雰囲気も温かいので本当に良いと思います。

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