vol.78
医療法人 清和会 長田病院
医療法人清和会は7つの事業所を所有し急性期から在宅まで一貫した医療、看護を展開。長田病院は急性期、慢性期の内科の役割を担っています。
長田病院では職員が自由に創造、発想できる環境下でチーム医療を行っています。
7年前にある主任が参加した緩和ケア研修がきっかけとなり、職員がエンド・オブ・ライフ・ケアについて学ぶ機会となりました。アロマセラピーを取り入れたケアの実際やアロマ研修、ELNEC-Jコアカリキュラム看護師教育プログラムの開催。そしてこの7月に念願の緩和ケア病棟が開設します。
これからも質の高い看護サービスを提供し続けていきたいと考えています。
長田病院は、健やかな生活を支える医療を創り出すことを使命としています。そして、この生活に密着した医療を提供する病院を「地域応援病院」と呼んでいます。病気の予防や健康管理とともに急性期疾患に迅速な体制を取り、常に最新の医療を提供しています。
同時に高度慢性期病床としての入院体制も取り、総合的な内科診療の質向上に努めていま す。またホームドクターの先生方や高次機能病院と情報交換を行って緊密な連携を結ぶことにより、患者さんやご家族のためのより良い地域医療の体制をとっています。
緩和ケアやエンド・オブ・ライフケアにもチーム医療で取り組んでいます。また、医療と介護・福祉の連携をプロフェッショナルが多職種協働で支えます。
希望と温もりと安らぎのある病院、そしてより高品質の医療を目指してまいります。
長田病院院長 木下 正治
私たちは地域と連携した専門医療を提供し、患者さまとご家族の安らぎを確保します。
私たちは地域と連携した専門医療を提供し、患者さまとご家族の安らぎを確保します。
当院は、看護師としての専門的知識や技術を習得し、臨床実践能力を身につけつことができるよう、クリニカルラダーに沿って教育を行っています。クリニカルラダー別に年間教育計画を立案し、看護師のキャリア開発支援を行っています。
入職時から毎月、新人看護師フォローアップ研修を実施しています。研修内容は、看護技術、看護過程、薬の知識(薬剤師講義)、メンタルヘルスケア(外部委託業者)などです。年に1~2回、新人看護師の食事会や、グループワークの中で今の心境をざっくばらんに話せるような機会を設けています。
安全管理、感染管理、接遇、褥創ケア、呼吸器ケア、疾患学習、倫理研修などを年間計画し実施しています。呼吸器ケアについては、呼吸器ケアチームが年間教育計画を立案し、呼吸器看護の質の向上を目指しています。
福岡県看護協会主催の研修会などに参加しています。病院のキャリア開発と、本人のキャリアデザインに応じた研修に参加しています。参加希望は自己申請で、行きたい研修に参加できるよう支援しています。
ワークライフバランスに応じた雇用形態があり、入職前に選択できるようになっています。育児休暇を経て職場復帰される方も多く、病院横にアリス保育園があります。日曜、祝日も開園しており、0歳児から入園でき、学童保育も行っています。また入職時には配属部署希望を確認し、個人の働き甲斐への配慮を行っています。
年間教育計画は、現場のニーズを確認しながら立案し実施しています。また一人一人のキャリア支援ができるよう、部署における教育プログラムを作成し、教育を進めています。
パートナーシップナーシングを1つの病棟で始めました。今までは1人の看護師が4人ほどの患者を担当していたのですが、経験年数のばらつきがあり、質の標準化が図れていませんでした。また新人看護師の時間外勤務が多い現状でした。しかし、パートナーシップナーシングを導入したことにより、タイムリーに先輩看護師は新人看護師への指導ができ、新人看護師は先輩看護師に聞くことができるため、相乗効果が得られ、時間外勤務やアクシデントが減少しました。今後、パートナーシップナーシングシステムを全面的に導入するかどうかを検討しています。
職業を選ぶにあたって、ライセンスを取って働きたかった。私たちの時代は職業の選択の幅があまりなかったので、その中から看護師を選びました。
自己成長でしょうか。患者さんと接することで、色々な対応から人として学ぶことができました。人間的にも精神的にも社会人としても成長できたと思います。
理念にも掲げているように、その人らしさを大切にしています。その人の価値観や多様性を持った人たちを理解するように努めています。
創意と真心で日本唯一の内科病院を目ざしています。人に尽くす純粋な気持ちで、ほかにない医療サービスを追求し、自由、主体性、創造性をもって、医療の進歩に寄与する病院です。
リフレッシュ休暇、クラブ活動助成、禁煙助成、寮完備、柳川駅への送迎、白秋祭参加などの永年勤続行事、バーべキュー大会を実施しています。またクリスマスにはケーキのプレゼントがあります。アリスという保育園を病院前に開設しており、日曜、祭日も開園しています。0歳児から入園でき、学童保育も行っています。
性格的にバランスが取れている人、自分の気持ちをコントロールできる人ですね。自分の看護観を大事にして、前向きに働ける人や正直な人も挙げられます。報告、連絡、相談と言いますがタイムリーに報告できることは大切です。そして人としてきちんと向き合うことができる人です。
自分の信念や志に向かって、どんな困難があっても一歩ずつでいいので、飾ることなく進んでいける人、等身大で生きていける人になっていただきたいです。
この病院に入職を決めた理由をお聞かせください。
通勤が便利なことです。高校の実習病院でもありましたし、祖母が入院したときの対応が良かったことも入職のきっかけになりました。
現在のお仕事の内容を教えてください。
主任という立場なので、病棟のリーダーとして、科長の補佐をしたり、スタッフの相談役、新人の指導をする人のフォローを行っています。
お仕事のどんなところに遣り甲斐を感じますか。
出たきた問題点に対し、患者さんにもスタッフにも安全を保てるように、皆で考えていくとういう点です。
病棟の雰囲気はいかがですか。
活気があります。5月に入って異動もあり、新体制がスタートしましたので、新しい病棟のカラーを作ろうとしています。以前にもまして明るく、活気のある病棟になっていければいいなと思っています。
この病院に入職したとき、どういう研修があったのですか。
専門業者による、1泊2日のほかの病院と一緒の研修が湯布院でありました。それから病棟のシステムの研修、接遇、電話対応などです。
病院の勤務で、どんなことが勉強になってますか。
スタッフの育成でどうフィードバックしたらいいのかという点や、看護師としてのコミュニケーション、患者さんとご家族のフォローの仕方、今後に向けての対応をしていくところが勉強になっています。
福利厚生などはいかがですか。
白衣は支給ですが、自分の好きなデザインを選べます。また、院内保育園もあり、働きやすい職場、復帰しやすい環境ですね。最近は出産、育児で辞める人がいなくなりました。
将来の目標をお聞かせください。
スタッフ同士が相談しやすい環境を作ることで、頼りにされるスタッフを目指します。
長田病院に入職を考えている看護師さんや看護学生にメッセージをお願いします。
患者さんの笑顔や「ありがとう」という言葉が活力になり、遣り甲斐を感じられる仕事なので、多くの方に看護師を目指していただきたいと思います。