「社会医療法人 弘道会 守口生野記念病院」紹介ページ

HOSPITAL INFO ナース版

vol.32

社会医療法人 弘道会 守口生野記念病院

URL
http://www.koudoukai.or.jp/moriguchi-hp/
住所
〒570-0002
大阪府守口市佐太中町6丁目17番33号
TEL
06-6906-1100
  • 病院の特色
  • 看護部理念
  • 教育プログラム
  • 看護責任者からのメッセージ
  • 職場訪問
  • 先輩ナースによるリアルトーク

病院の特色

院長挨拶

 守口市八雲中町で1980年12月1日に開設されました守口生野病院は当初は脳神経外科、外科、整形外科、内科の4つの診療科、90床の救急病院として出発し、その後、守口市、門真市を中心とした北河内地区の救急病院として、また身近な病院として、多くの患者さんに利用していただいてまいりました。
 その間、日本の医学・医療が急速に進行し、医療環境が大きく変化しています。それらの変化に対応ができ、さらに多くの方々に一層満足していただけるように、開設26年目の2006年10月に守口市佐太中町に新築・移転、199床の守口生野記念病院を開設しました。最新の1.5TのMRI、64列マルチスライスCT、3D超音波エコー装置、X線血管造影装置を2台、最新の手術室を3室、集中治療室、等を備えて、最新の高度な医療が提供できるようになりました。また、いつでも救急対応できる体制を取っており、認められ、2010年1月1日~社会医療法人の許可をうけ、特に脳神経外科・循環器科では、それぞれ専門医が24時間待応しています。
 今後さらに地域医療機関の皆様と十分に連携をとりながら、急性期病院として地域医療に貢献できるよう、全職員が努力を続けてまいります。
                                                 院長 魚井 孝悦

当院理念

「安心・信頼・貢献」

当院の使命

  • 『安心できる病院』高度な技術、専門の知識を獲得する
  • 『信頼できる病院』人を敬い、人に優しいプロになる
  • 『地域に貢献できる病院』地域の人々に感謝される人となる

救急センター

 守口生野記念病院は高度救命救急医療を十分に提供できる病院を目指し、24時間365日受付している。地域に根ざした急性期医療を担う病院の中核として、最新の医療設備と優秀な専門医、専門ナースによる様々な救急疾患に24時間対応する、質の高い、EBMに基づいたチーム医療を行っている。特に脳血管障害、心筋梗塞などに対してはその診療科の専門医、認定医と緊密な連携を保ち、高度で最適な治療・看護が遅滞なく展開できる体制を確保している。

看護部理念

看護の専門性を高め、癒せる看護を提供する

基本方針

  • 「安心される看護を!」伝わる言葉と笑顔で対応する
  • 「信頼される看護を目指す」看護知識・技術の向上に努め、安全な療養環境をつくる
  • 「地域に貢献できる看護へ」個々の健康保持に努め、保健・医療・介護を含めた看護を提供していく

委員会活動

委員会活動

教育プログラム

高延さつき 副院長

松永妙子 教育担当師長

庄野真智子 主任

新人研修

【松永】
入職後すぐの2日間は守口生野記念病院に入職した全職種の新人が集まってのオリエンテーションを行います。法人内での最初の試みなのですが、リハビリのコメディカル、社会福祉士、管理栄養士、MEなど、新人看護師がほかの職種のことを学べる良い機会となっているようです。最後には「どういう専門職種を目指すのか」という内容の発表を職種別で行っています。職種を超えた同期生の仲というのは良いものです。この研修はこれからも続けていきたいですね。
その後、看護師の新人だけで4週間の研修を行い、電子カルテ、採血、記録の仕方などを学んでもらいます。半年に1回程度は皆で集まる機会を作っていまして、忘年会なども開催しています。そこでチームワークが生まれるのか、早期退職者は全くいないです。

【高延】
常に新人は努力しています。本人達の根底がしっかりしているのか、最初はできない新人もすぐにできるようになっていきます。ほかの病院が合わなかったというスタッフも何人かいますが、私どもでは生き生きと研修しているんですね。看護師を育てていくのは大変なことです。しかしながら、自分もまた教育されてきたのだという経験は循環していくものです。いい病院であるために、いい看護師であるために、そしていい仕事をするためには教育という土台が大事だと信じています。

年間指導指針はこちら

プリセプター

【松永】
看護部の委員会活動の中にプリセプター委員会があり、そこで様々なことを決めています。プリセプターは経験3年目の看護師が担当することが多いですね。あまり年齢の離れた人だと、感覚が違ってくるので、うまくプリセプティーに伝わらないのではないかと思います。方針としては、プリセプティーのできる、できないの差はあっても、いかに伸ばしていけるかということです。プリセプターに問題がないように、師長が常にコミュニケーションを深め、情報交換しながら、見守っています。チェックリストは主任と師長も確認していますし、プリセプティーにしっかり振り返りをさせています。

卒後教育

【松永】
5年目ぐらいまで学年ごとに目標を決めて、行っています。3カ月ごとに振り返りを行いながら、最終的にはリーダー業務を一人で遂行できることが目標です。毎年3月までに目標管理をどうすべきかということを決定し、4月からの運用に備えています。

【高延】
現在はラダーを作成中で、皆が集まって、意見を出しあっているところです。一気に高望みするような内容ではなく、確実に実行できる内容にすべきだと考えています。私どもの看護教育方針に沿った内容にしていきたいですね。

看護部教育計画はこちら

管理研修

【松永】
副主任、主任、師長を対象に3カ月に1回、行っています。管理とは何か、経営参画についてなどが中心です。資材コストや人件費、地域医療への貢献など内容は多岐に渡っています。またヘルパーも月に1回の研修があります。ヘルパーも感染、医療安全、接遇マナーを看護師と一緒に学ぶことで、患者様に安全な入院療養となることと、現場の各ケアを自信を持って行えるのではないかと思っています。

【高延】
院内の研修も必要ですが、看護に関連する学びは広いです。自分をみがき、知識・技術も含め、看護協会などの外部研修を積極的に取り入れています。社会の中の看護界というものをしっかり認識してほしいですね。外部研修には病院が全てバックアップしています。今後は認定看護師の取得も進めていきたいです。集中ケア、救急、脳卒中リハビリテーション、皮膚・排泄ケア、認知症などの分野で認定看護師を誕生させたいです。

ミニ勉強会・研修会

【松永】
救急外来ではACLSやBLSの知識が必要です。私が外部研修で学んできたことを皆に還元できたらと思っています。蘇生人形やAEDを借りてきて、実技とし、真面目に取り組んでいます。スタッフから「またやりたいです」と言われたら、嬉しいですね。

合同研修会

【高延】
社会医療法人弘道会では、法人内の各医療施設合同の研修会を積極的に開催しています。法人内に3つの病院と4つのクリニック、2つの老健、4つの特養がありますので、それぞれのスタッフが講演しています。毎回、300人を超える参加者があり、熱心に受講しています。このほか看護研究を含む、学術発表会が年1回あり、全職員が発表にむかいあっています。

看護部教育・研修

仕事の遣り甲斐

【松永】
私自身は結婚後に退職し、子育て中は診療所などで働いてきました。大きな病院で働くのは16年ぶりだったのですが、皆が優しく接してくれるお蔭で楽しく仕事ができています。何かあったら、すぐに部長室に駆け込んでいますね(笑)。部長が言うことに間違いはないですし、信頼してついていっています。

【高延】
ママさん看護師も増えてきましたので、松永師長の存在が皆を安心させてくれるようです。こういう時代ですから、「パートでも働きたい」という看護師も多くなっていますが、私どもは子どもがいても働ける病院ですので、是非いらしていただきたいですね。私どもでは一人一人に合った教育をしています。覚え方や習得までに必要な時間は皆違います。そこでチェックリストも一人ずつ違ったものを用意し、できないこと、苦手なことは時間をかけて行うようにしています。私自身も新人とマンツーマンで向き合って、立場を超えて、私的なことも話していますよ。

実習担当として…

【庄野】
4階から6階病棟で実習の受け入れをしていて、私は5階病棟を担当しています。この担当になるにあたって、大阪府看護協会で実習指導者の研修を受けました。実習生相手の仕事は楽しいですね。実習生が「患者さんからありがとうと言われました」と嬉しそうに報告に来ると、私も忘れかけていた初心を思い出します(笑)。最近は年齢を経てから看護師を目指す人も少なくないので、18歳から30代まで年齢もまちまちですが、1つのグループにバランスよく配置されています。年齢や学校歴などがばらばらですと、個別性を捉えることが難ので、3週間で把握するのは容易ではありません。

実習生に対して、心がけていること

【庄野】
私自身を出していくということでしょうか。ユーモアや笑いも入れたいと思っています。つまらない冗談などを言って、実習生が笑ってくれたら楽しいですね。実習生には看護に対して、良いイメージを持ち続けてほしいです。

実習担当としての遣り甲斐

【庄野】
最近の実習生は自分自身のことで精一杯な人が増えたように思います。掃除などをあまりしてこなかったからか、「テーブル拭いて」と頼みますと、ものを除けずに拭く子や布団に「コロコロ」をかけるときに見えるところしかかけない子もいました(笑)。患者さんに「タメ口」をきいてしまう子もいますし、よくできる子とそうでない子の二極化が進んでいるような印象を受けますね。私としては、笑いをとりながら、優しく指導するようにしています。反面、最近の実習生はピュアな人が多いんです。初めて患者さんと接して、感動して涙を流す子もいます。そういう感動の場でお手伝いができることが嬉しいですね。

今後の展望

【庄野】
今は私がメインで担当しているので、今後はほかのスタッフを巻き込みながら、楽しく実習が皆で関わっていける体制を作りたいと考えています。そのためには実習内容を伝える場を設けないといけません。看護業務も忙しいのですが、看護の仕事が楽しいということをスタッフ皆で実習生に伝えていけるような取り組みができたらと思います。

新人職員オリエンテーション風景

看護責任者からのメッセージ

看護師を目指したきっかけ

 もともと子どもが好きで、性格も世話好きで人のために役に立ちたいなあと思って、保育士を目指していました。ところが、家庭の経済的な事情が出てきたんですね。そこで学校の先生に、相談すると看護学校への進学を勧められました。そんなわけで、小さい頃から目指していた職業では決してなかったのに、患者さんに何をしても「ありがとう」と言われると、こんなにいい職業はないと確信するようになりました。若い頃は普通の看護師で収まる気持ちはなく、常に「人ができないことをやってみよう」と頑張ってきました。わがままで、手を焼いてしまうような患者さんがいらっしゃっても、「私には『ありがとう』と言ってもらえるように、時間をかけて話を聞いて心を開いてもらえるようにしよう」などと考えてきたんですね。一つ一つの看護がうまくいきますと、看護を受ける人、提供する人間はすごいなあと思い、「みんな一緒だ」と思います。人が人を変えられると実感すれば、ますます人を好きになるんですね。

看護師を続けてきた理由

 独身の頃、結婚した頃、3人の子どもを出産し、育てていた頃、そして今と看護観は人生の局面に応じて変わっていきました。患者さんが病に出遭ってしまったとき、看護師という職業は本当に必要とされます。感謝されたときに、本当に看護師になってよかったと思うんですね。やればやるほど楽しい、私の天職です。そして管理職にもさせていただけたし、教育も担当できました。教育で、自分の理想の看護師を育てていけるのは遣り甲斐がありますし、「貴女のようになりたい」と思ってもらえるように頑張っています。育てることは楽しいことです。苦しさが楽しさになると、感動します。「若い人とのコミュニケーションは難しい」と言う人もいますが、決してそんなことはありません。「あなたが大切よ」と言ったり、そのような環境があれば、職場のことを好きになり、いい看護師になろうと努力すると思います。そして仕事も頑張るようになります。人間を相手にする職業だからこそ、いくらでも可能性を広げられる素晴らしさがあるのではないでしょうか。

自身の看護観

 患者さんが入院しておられる間、自然治癒力を引き出せるような看護が不可欠です。患者さんが家で生活をすること、仕事に行けることの間には大きな違いがあり、そういった違いを知るためには広く、深い学びが必要です。そこで本当の意味での専門職種となりえるのだと思います。患者さんの人生に対して、何かのお手伝いをしていきたいですね。

今後の展望

 この病院に来て2年が経ち、教育の基礎ができ、中間管理職が育ちつつあると実感しています。7:1看護基準を取得し、ICUを6床に増床したほか、社会医療法人として救急に特化しています。今後は患者を中心としたチーム医療体制を看護部としても強化していきたいと考えています。また看護師という垣根を越えて、事務スタッフやほかのコメディカルとの連携も強めていきたいですね。健全なる経営で、質の高い医療を常に求めていかなくてはいけません。そのためにも職員の待遇が少しでもよくなり、皆で力を合わせていける病院にしていきたいですね。既に私どもには24時間の院内保育所があり、大勢のママさんナースが活躍しています。そういった職場環境をさらに整備していくことも重要だと思っています。

看護師として働く方へのメッセージ

 自分を好きになってほしいですね。そうすると自分に自信が持てます。自信を持てれば、患者さんに求められる看護を提供できます。病に苦しんでいる患者さんの、心を読み取ることができるようになるのです。そして患者さんかは、信頼できるなーストなっといくのです。夢と笑顔で自信へつなげてほしいですね。

職場訪問

看護部の職場紹介



先輩ナースによるリアルトーク

山口愛奈

新人研修を受けてみて、感想をお願いします。

 同期が6人と少なめだったので、和気藹々とした研修になりました。自分なりに努力もしましたが、研修の中では特に採血が勉強になりました。新人研修が終わって病棟に配属になってからも、先輩方から「採血室に行っておいで」と声をかけてもらうことが多いんです。そのため回数をこなせましたので、今でも不安がないわけではありませんが、落ち着いてできるようになってきました。

入職後、ここまでを振り返っていかがですか。

 なれないこともあり、1年目はきつかったです。技術や勉強の面でついていけないことも多く、ひたすら勉強でした。プリセプターが師長だったのですが、とても優秀な方で、振り返りも積極的に行ってくれました。師長からは病識の理解、何に注意すべきかといった観察項目などを細かく教わりました。今は糖尿病について専門的に学んでいるところです。難しいですが、頑張っています。

現在のお仕事内容を教えてください。

 外科・整形外科病棟に勤務しています。外科は「手術出し」があるので、手術が重なったときは大変ですが、遣り甲斐のある仕事です。整形外科は骨折の患者さんが多いです。入院の受け入れや転院、転棟などの業務があります。忙しいときは先輩方から声をかけてもらって、乗り切っています。最近、病棟リーダーをしています。医師との間を総合的に取り持ったり、患者さんと看護師間の連携を図ったり、師長へ連絡したりというのがリーダーとしての仕事です。私の母校がこの病院で実習を始めることになったので、後輩たちが実習に来るのが楽しみになっています。そうした実習生と師長との連携を取るのも仕事の一つです。

どんなことが遣り甲斐になっていますか。

 検査や手術が多く、急性期からターミナルまでの看護に携われることでしょうか。医師とのカンファレンスも活発ですし、疾患について深く学べるので、学んだことを看護に生かせます。

病棟の雰囲気はいかがですか。

 スタッフの年齢層が若いし、師長にも何でも相談できる雰囲気です。たまに同期とご飯を食べに行ったり、遊びに行ったりして、情報交換しています。

将来の目標をお聞かせください。

 救急に興味があります。病棟には病棟の良さがありますが、救急外来では疾患にとらわれず、オールマイティに勉強できるのではないかと思っています。いろんな疾患を看たいですね。今の仕事を頑張りつつ、これからゆっくりと将来の目標を考えていきたいです。

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