vol.25
社会福祉法人 十善会 十善会病院
社会福祉法人として、地域に密着した医療を行ってきた歴史を守り、「救急から在宅まで」を目標に、患者さんが満足し、職員も満足する病院づくりを実現することにより、地域住民の保健・医療・福祉の向上に貢献する。
保険・医療・福祉の向上を通してながさきの豊かな明日を支えます。
十善会は、「Quality of Life」(生命・生活・人生の質)の向上に向け、3つの取り組みで支えていきたいと考えています。
十善会病院は 15の診療科に対応する急性期病院として、「救急医療」に取り組んでいます。長崎市及びその周辺地域(人口約53万人)における当院救急外来受診者数は年間11,000人、そのうち救急車搬入件数は2,192件になります(平成20年実績)。
「救急医療」は「24時間・年中無休」の体制であり、夜間・休日の診療体制は、外科系・内科の2名の医師と5名(休日8名)の看護師で対応しています。更に、必要に応じて、専門医・看護師・放射線技師・検査技師の呼出しや緊急手術などにも対応しています。
様々なケースに対応できる豊富な実績と優秀なスタッフを有していますので、患者様・ご家族の方にもご安心いただけるものと存じます。
なお、平成21年3月31日、「脳卒中」の患者様を受け入れる24時間・年中無休体制で診療を行なう脳卒中急性期の専門病院である「地域脳卒中センター」として、長崎県から認定されました。
・救急告示病院
・病院群輪番制病院
・地域脳卒中センター
私たちが大切にしているのは、「チーム」による総合支援です。
さらに、他の医療機関等との「連携」による支援を推し進めます。
看護スタッフの皆様の力を借り、知恵を拝借して十善会病院の特色ある看護を作り上げる
◆看護職員が満足する
◆看護臨床実践能力(知識・技術・態度)を高める
◆患者と看護職員の安全管理の推進
◆快適な療養環境の提供
◆看護記録の充実
◆外来看護の充実
◆地球温暖化防止活動
◆セクショナリズムにとらわれず看護が出来る
各看護師に1年ごとに「自己目標管理シート」を書いてもらい、面接をします。内容は、今年1年間の目標・目標に対しての成果及び達成状況、目標に対しての成果を自分で記入し、さらに自己評価を行ったうえで、面談をします。
これとは別に「臨床実践能力の到達度」に添ってレポートを書き、どこまで自分で勉強し、実践できているかをみます。
これは新人もベテランも同じで、看護師172名全員が行います。
下記のPDFにある「看護部研修計画」に添って行いますが、新人看護師は仕事ができなくて当たり前ですので、先輩看護師がしっかり仕事面でのフォローをしています。そのため新人看護師も安心して仕事ができています。
私はもともと、看護師と学校の先生が嫌いでした。絶対になりたくない職業でしたが、学生の頃、進路を決めないといけない時期にたまたまテレビを見ていると、看護師を取り上げた内容だったんですね。その番組を見て、今までの見方が180度変わり、看護師として頑張っていきたいと思いました。
「自己目標管理シート」(五段階評価)は看護師全ての人が記入します。これに基づいて各主任・師長・副部長・部長が3月~4月にかけて個人面談をして、仕事内容はもちろん、日頃の気付いた点・日常の悩みや相談事等も親身になってヒアリングをします。
そして、5月に個人目標を決めて一年間「自己目標管理シート」を基に仕事をしてもらいます。
この「自己目標管理シート」は看護師自身の評価基準となりますので、しっかりと個人分析をしながら作成していって下さい。
一年目の看護師は同じ病棟だけでなく他病棟の新人看護師との勉強会を定期的に行います。
私の入る事はありますが、新人看護師だけの勉強会も行いますので日々のわからない事、また不満なども言い合えます。
そこには先輩看護師がついてくれますので、情報交換も出来て非常に活発です。また一年目は「チェックリスト」を病棟単位で書きます。これは「自己目標管理シート」とは別に記入します。ベースは「自己目標管理シート」にそってチェックをしますが、技術面など主に日々の業務について先輩看護師と一緒にしていきます。
さらに、三年目からはリーダーになってもらい、後輩看護師の指導やアドバイスをしていってもらいます。そうすることによって、看護師にとっての立場や先輩看護師の厳しさや経験等がわかっていき、さらにステップアップが出来ると思うからです。
経営や管理者の立場で仕事が出来ますので、病院全体も見れるようになります。私が皆によく言ってるのは、「三年辛抱、その後の二年頑張れば看護師として自信をもって仕事が出来る」と伝えています。
人それぞれ考えや生き方が違うので、各個人が次に向かっていく目標を常に考え、キャリアアップをしてもらえれば、それが患者様のためにも自分のためにもなると思っています。
最後に十善会病院看護部のイベントについてですが、毎年一回に「むつみ会」という看護師の総会を行って全体の親睦を深めています。
また、レクレーションやビアガーデン、食事会(ランチ)などにも病棟関係無く参加しています。そして有志での花見や芋をたくさん食べる「芋煮会」、牡蠣を食べる「牡蠣ば食おう会」などがあります。
さらに6月15日は創立記念日ということで、早帰りが出来たり理事長などが参加され、永年表彰など様々な式典などもありとても楽しい職場となってます。
是非一度、見学などお気軽に来院されて下さい。
看護師になったきっかけ
私の母親も看護師ということもありましたが、友達がケガをして、一緒に病院に付き添ったときに、看護師の対応や笑顔が素敵で、目指す仕事が決まりました。
十善会病院に決めた理由は
もともと救急病院に興味があり、先輩から話を聞き、いいなあと思いました。でも看護師を目指すきっかけとなったときに訪れた病院が十善会病院だったのが大きかったです。
後輩へのアドバイス
新人看護師は技術などの面でまだまだできない部分があるので、各看護師が持っているチェックリストをもとに、患者様を何回看たかなどの確認をしています。新人看護師が安心して仕事ができるように、先輩看護師が見守りながら業務を行っています。
病棟の特色
看護部長からは「夜中の入退院が多く、しかも色々な患者様が多い中で嫌な顔一つ出さず頑張っているね」と言ってもらっています。夜勤は3人しかいないので、しっかりとしたチームナーシングでまとまりがあり、人間関係も良く、働きやすいです。
十善会病院に勤めての感想
今日も救急で運ばれてきた患者様がいて大変なんですが、落ち着いて仕事をしていたら逆にやりがいがなくなりそうですので、今はとても充実しています。
教育体制について
1年目のときには、ほかの病院に勤めている看護師の友達と教育体制についてよく話していたんですが、ほかの病院に比べますと、十善会病院は病院だけでなく、病棟内でも多くの勉強会などを行っています。
ほかの病院の人も言っていますが、勉強が少なくなってしまいますと、特に技術面に関して、できることとできないことの差がどうしても出てしまうんですね。夜勤についても、1年目から行うのは早いと思ってしまいますが、最初の何回かは必ず先輩看護師がついているので安心感がありました。
今後のキャリアビジョン
まだまだ勉強不足なので、早く上のレベルにいきたいですし、看護部長のような看護師を目指して頑張っていきたいです。
十善会病院に勤めての感想
急性期病棟が初めてで、患者様の状態が刻々と変化していくことに一番、驚きました。手術からリハビリまで看ていけるわけですが、つい数時間前にベッドにいた患者様が、私の休み明けや夜勤明けに既に歩行訓練しているのを見ると、回復力に驚かされますし、私もやる気をもらっています。
十善会病院に決めた理由
学校時代に実習でレポートを作成するとき、忙しい勤務中にも関わらず、看護師さんが丁寧な受け答えでしっかり見てくださり、私がすごく悩んでいるときも的確なアドバイスをしてくれたり、掘り下げて教えてくれたことがきっかけです。
今までクリニックの経験しかなく、病棟を知らなかったことが最初はものすごく怖かったですし、また年齢のこともありましたので、研修やサポートがしっかりしている病院がいいと思い、入職前に実習をさせていただいたことも大きかったです。
看護部への要望
患者様の層や状況によっては、スタッフが少なくてもいいときがありますが、脳神経外科病棟の中にはどうしても不安な患者様が多いので、患者様のためにももう少しスタッフを増やしてほしいですね。
十善会病院での発見
以前、ほかの病院に勤めていたときに「教えて下さい」と言っても、意地悪で教えてくれないことがあったのですが、十善会病院はすごく協力体制が整っていて、誰でも気軽に教えてくれます。特に1、2年目の新人に対してのサポートが厚く、仕事ができなくても、責めたりされません。
夜勤に入る最初の頃は不安がありました。最初は当然、先輩についてもらうのですが、自信がなかった場合には、要望すれば何回か付いてもらうことができます。そのため少しずつ経験を積めますので、本当に安心して夜勤もできるようになりました。
また長崎県では1年目の看護師が合同で研修する機会が6カ月間で合計12回あります。同じ気持ちの人達が集まるので、意見交換をしながらレポートにまとめていくのは勉強になります。そして病院に帰って、リポートに基づいて仕事の改善を行うなど、業務に生かしていけます。
将来について
2年目の今も新しいことが日々ありますね。脳外科病棟には「観察室」というハイケアユニットがあるんですが、重症度の高い患者様に対しての仕事内容がどんどんレベルアップしていますので、頑張って仕事を覚えています。まだ緊張することが多く、表情が堅いところがあるのが自分でも分かっています。話しかけてくれる患者様には話しやすいですが、今はどんな状況でも、どんな患者様に対しても笑顔で接していけるような看護師を目指しています。