「福井県立病院」紹介ページ

HOSPITAL INFO ナース版

vol.22

福井県立病院

URL
http://info.pref.fukui.jp/imu/fph/
住所
〒910-0846
福井県福井市四ッ井2丁目8-1
TEL
0776-54-5151
  • 病院の特色
  • 看護部理念
  • 教育プログラム
  • 看護責任者からのメッセージ
  • 職場訪問
  • 先輩ナースによるリアルトーク

病院の特色

基本理念

私たちは、総合的かつ高度な医療の提供を通じて、県民に信頼され、心あたたまる病院をめざします。

基本方針

1.心身ともに全人的な医療を提供します。
2.質の高い医療、特殊・先駆的医療を提供します。
3.安全管理を徹底し、患者様本位の医療を提供します。
4.救命救急医療の充実をはかります。
5.地域医療機関との連携に努めます。
6.個人情報の適切な管理を行います。
7.健全な経営に努めます。

病院本棟

病院本棟は、大規模な災害が発生した場合、災害時の拠点病院として機能するよう、建物は地震のときにも揺れの少ない免震構造を採用したほか、停電時に備えた非常用発電設備の設置、3日間程度の水の備蓄など、非常時に備えた対応をしています。また、エントランスホールや外来待合、講堂等は医療ガス設備を設置し、負傷された方など250人程度を一度に受け入れられるスペースとなっています。

三次救急医療の充実

救急外来では、24時間体制で救急専従医を配置し、救急専従医や当直医が診察処置をしたうえで、必要があれば、各科専門医が駆けつけ、緊急手術や処置を行い各科専門医が入院の主治医となる「ER方式」を取り入れ、救命救急に対応しています。県内で2番目となる高圧酸素治療装置を設置し、一酸化炭素中毒、血行障害などの患者に対応します。

NICU(母子医療センター:新生児集中治療室)

妊娠後期から生後1週間までの母子の生命と健康を守るため母子医療センターを設置しました。

放射線治療室

国内5施設目の導入となった動体追跡型X線照射装置は、今まで難しいとされていた動く臓器の肝臓に、ミリ単位で照射ができるようになります。また、がん細胞だけを攻撃・死滅させる特性を持った放射線物質を注射し、治療を行うRI病室を設けました。

こころの医療センター

こころの医療センターは、精神科、心身医療科、デイ・ケア科、作業医療科の診療科を有し、病棟は心身医療科病棟、精神科救急病棟、身体合併症病棟を含め7 病棟で400床を有しています。病棟は、東と南に伸びるウイングをもつ2つのL型病棟を組み合わせた構造で、接地性を重視した低層の建物とし、本棟西側に渡り廊下で接続しています。

看護部理念

看護部基本方針

  • ○ 質の高い看護を提供します。
  • ○ 安全な看護を提供します。
  • ○ 地域医療機関との連携に努めます。
  • ○ 病院の健全経営に参画します。

教育支援体制

  • 1 新採用者の指導体制:プリセプターシップ
  • 2 クリニカルラダーシステムによる継続的教育体制
  • 3 専門看護師・認定看護師への道(資格取得)を支援
  • 4 学会・研修会への参加を支援
  • 5 院内各種研修会を開催

教育プログラム

福井県立病院の教育プログラムの特徴

 看護部の理念に沿った「質の高い看護」を提供するために、自ら成長しようとする看護師の育成を目指しています。キャリア開発ラダーを使用し、経年別研修や役割研修を企画しています。

新人研修

 新人は技術が100項目以上ある中で4項目しかできないという状況で就職してくることが日本看護協会の調査で分かっています。去年の新人研修のアンケート結果を見ても、「もっと技術の研修をしてほしかった」という意見があり、今年は基本となる看護技術の研修を多く取り入れました。安全に看護が実践できるよう、マニュアルに基づき、病棟で実際に使われている器材を用いて、採血などの研修を行いました。正しく手を洗い、腕モデルを用いて点滴静脈注射の手技も研修しました。
 転倒や転落の事故が起きないようにベッドから車いすへの移動などの研修も行いましたが、これには安全管理と同時に看護師自身の体の負担にならないようにとの配慮もあるんです。また糖尿病で入院される方も多いので、インスリンに関する研修も行いました。薬剤についての知識を深め、インスリンを実際に打つことはできませんから、スポンジなどを利用して手技を習得しました。研修では10日間一緒にいるので、わが子のような感じになってしまいます(笑)。
 入職3カ月目の宿泊研修では、夕食に皆でカレーを作ったりしています。現場を離れ同期の仲間で集まることが楽しいようです。今年は蕎麦アレルギーを事前に確認した上で、蕎麦打ち道場で蕎麦を打とうかと考えているところです。
 多重課題対応能力育成研修では、同時にナースコールが鳴る場面を想定して、何を優先して安全に看護を実践するかを課題として、取り組ませています。レポートを読んだり、実際に成長している姿を見ると嬉しいですし、教育担当は楽しい仕事ですね。
 プリセプターシップを導入していますが、最近は1対1ではなく、皆で新人を支援する体制になっていますので、負担は軽くなっているようです。

認定看護師

 当院には、皮膚・排泄ケア、がん化学療法看護、がん性疼痛看護、感染管理、糖尿病看護、救急看護、集中ケアの認定看護師がおり、今年、乳がん看護、新生児集中ケアの認定看護師が誕生する予定です。本人が希望を出し、必要書類を提出し、審査に通れば、出張扱いで行けます。ただし、審査は病院だけでなく県の許可も必要ですので、壁は厚いですね。しかし、病院としても県としても認定看護師を増やしていきたいと考えています。研修期間が6~7カ月と長いですし、長期的視野で人材育成計画を立てています。
 スタッフが育つのは患者さんにとって良いことです。看護の質を上げたいと考えている人に認定看護師になってほしいですね。

看護責任者からのメッセージ

看護師になった理由

 私たちが進路を決めた時代は、女性が手に職をつけることを求めていた頃だったんです。その職の中で、私は看護師という職業を選びました。職業を選ぶにあたっては、私自身、人との関わりや触れ合いが大好きだったというのも大きいと思いますね。

仕事を続けてきた理由

 嫁ぎ先の義父が役職に就いておりましたので、来客も多く、対応してほしいと言われ、辞めるかどうかの岐路に立ったことがありました。しかし働く部署などを考慮していただいて、乗り切ることができました。働く人の家庭や家族の状況を考えた配慮があったのが続けることができた理由ですね。後は仕事が好きだからです。私たちの時代には育児休暇などみんな取らなかったので、子どもたちの協力も大きいですね。私は子どもが4人いるんですよ。本当に家族に恵まれていたと思います。

看護観、看護方針

 患者さんと24時間接していますよね。患者さんは医師の前では「遠慮がち」に話しますが、看護師の前では本音で話すことが多いんです。そういったことを察知できるようにしないといけません。また察知するためには笑顔でないと患者さんが警戒してしまいます。相手の心を受け入れるには優しさも必要ですし、患者さんの立場に立って、物事を考えることも大切です。
 私の看護観は1年目に脳神経外科に配属されたときに培われました。脳神経外科には話せない患者さんもいますが、そういった患者さんには話しかけることが大切なんです。患者さんは話せないけど、「おはよう」などの言葉をかけていました。そのときに一番喜んでくれたのが患者さんの奥様でした。お手紙をいただいたのですが、「すごく嬉しかったです」と書いてあって、「私が行った看護は間違っていなかったんだ」と思いました。
 言葉を話せない人でも大切に思う優しさや、患者さんだけでなく家族を含めた看護が必要だとそのときからずっと考えています。

職場環境

 当院の看護師の平均年齢は37歳です。これは、中堅層が離職せず仕事を続けてくれていることの表れです。また、新人離職率は0%です。これは、新人を育成する体制や看護師間は勿論のこと、他職種間とのコミュニケーションが良好に保たれているといった職場風土が整っているからだと自負しています。
 働き続けられる職場環境を整えるために、特に安全管理、教育、あらゆる暴力から看護職員を守るための取り組みなど、いろいろと実施しています。
 職員自身のメンタルヘルスケアとして、スタッフをサポートできる管理者の育成と打たれ強い看護師を育成することにも力を入れています。

今後の目標

 認定看護師、専門看護師をもっと増やしていきたいですね。現在のところ、「手上げ」で意思表示をした看護師が様々な審査を通過した上で、出張扱いで研修に行っています。師長や副師長に関しても、私どもでは「手上げ」ですので、やる気のある人はどんどん育成していきます。
 今後は、ラダーの見極めが必要と考えています。もっとシステム化できれば、同じレベルで教育ができるようになるでしょう。

看護師として働いていらっしゃる方へのメッセージ

 辞めずに続けてほしいです。万一、何らかの理由で離職しても看護師という資格や知識を家庭や地域など、どこかで生かしてもらいたいです。仕事をしている看護師には様々な研修を受けてスキルアップして欲しいです。そういった意味で、院外の看護師についても当院での研修に参加していただいています。体が資本ですので全ての研修に参加しようとしても体が持ちませんから、セレクトして参加するようにして欲しいですね。

職場訪問

11北病棟

11階北病棟は消化器内科の病棟です。入院される主な疾患は食道・胃・十二指腸・大腸・肝臓・膵臓の癌や炎症性疾患、胃、大腸の潰瘍などです。腹痛や出血を伴う発症で緊急入院が多いのも特色です。
看護師は師長、副師長2名と18名のスタッフがチームを組み「笑顔を忘れず安心と安全な医療の提供」をモットーに笑顔よく時には厳しく真摯に仕事に取り組んでいます。
最新の医療看護知識を学び急性期の治療の介助、長期入退院を繰り返し治療を続ける方や人生の終末を向かえてその人らしく生きることを支えることも看護師の大切な仕事です。患者様その御家族の皆様の気持ちに添い回復への手助けができることを喜びにして日々努力しています。

12階北病棟

12階北病棟は腎臓内科と血液内科の混合病棟です。透析療法を受けられる腎臓疾患の方や化学療法を受けられる血液疾患の患者様が療養されています。透析や点滴治療などで長期の療養になることもありますが、患者様とのコミュニケーションを大切にし医師やコメディカルと協働して患者様が安心して過ごせるよう心がけております。スタッフの笑顔と12階から眺める四季折々の山々と美しい夜景も癒しになると思います。

12階南病棟

12階南病棟は、呼吸器内科・内分泌代謝科の病棟です。
呼吸器内科では、化学療法・放射線療法をはじめ、呼吸リハビリテーション、在宅酸素療法の導入、睡眠時無呼吸検査等を行なっています。呼吸器疾患には一番大切な口腔ケアも徹底して取り組み合併症の予防、回復促進に努めています。内分泌代謝科では、糖尿病教育として患者様の生活に合わせた治療が継続できるように支援しています。また、糖尿病認定看護師による「あなたの足を守るフットケア」も充実しており、好評を得ています。
病棟に飾られた一輪の花にこころが和むように、私たちスタッフは心あたたまる看護の提供を行なっています。

デイ・ケア科

デイ・ケアは、病院を退院しても自宅に閉じこもりがちになる人や人付き合いが上手くいかない人、病気の再発や入院を防止したい人などを対象に、日中行なわれている活動です。デイ・ケアでは、話し合い・スポーツ・料理・SSTなどのグループ活動を行ない、友達をつくったり、新しい体験をしたりして、じっくりと自分をみつめながら社会生活を営む上での自信を育てていきます。
スタッフは医師・看護師・作業療法士・臨床心理技術者によって構成され、他にボランティアや外部講師に依頼しているプログラムもあり、お互い協力しあって、メンバーが安心してデイ・ケアを利用できるように心がけています。

8北病棟

8北病棟は、脳神経外科・神経内科・皮膚科の混合病棟です。脳血管障害・脳腫瘍・背髄障害・難病・難治性皮膚疾患の患者様が入院されます。疾患の特徴で病期は急性期から慢性期・リハビリ期と幅広いです。
特に看護師は、急性期に生死のかかった危機的状況から患者様の命を守るために、細心で高度な看護ケアを行うだけでなく、QOLを高めるために患者様の目となり手足となって援助し支えています。
他の特徴としては、難病の患者様に安全で安心な入院生活を送っていただけるように、「特殊ナースコール」や「どこでもドアホン」等を設置しています。また、難病の患者様が退院・転院時には患者様・家族の希望に添えるように、ソーシャルワーカー・訪問看護や難病支援センターのスタッフと協力し、在宅への支援を行っています

11南病棟

11南病棟は、循環器科・眼科・脳外科の混合病棟です。循環器科では、心筋梗塞・狭心症などの虚血性心疾患や心不全の患者様に応じた治療や看護・リハビリを行っています。クリティカルパスを利用し医師・看護師・理学療法士・薬剤師・栄養士などがチームを組み、スタッフ一丸となって患者様の早期回復を目指しています。急性期の治療を受けられた患者様には地域連携パスを利用し、連携医の先生方の協力のもと慢性期の継続治療を行っています。眼科の白内障や鼻涙管手術などの患者様には、クリティカルパスやビデオによる説明を行い、安全で安心して入院生活を送っていただけるよう取り組んでいます。

6南病棟 緩和ケア病棟

緩和ケア病棟では、患者さまとご家族の意思を大切に、おひとり,おひとりがゆったりと、すごすなかで愛とやすらぎにつつまれることをお約束いたします。

1.痛みや心身を悩ます不快な症状がやわらぎ、家族や友人との自由な交流、その人らしく過ごすことができるよう心温かいケアを提供します。
2.愛する人を失う悲しみと、その時々に変化する心身の反応は自然なことと、静かに受けとめられ、乗り越えていけるように、ケアを始めたときから、みとり後まで家族の気持ちや想いを大切に支援します。
3.ピアノを聴きながらのアフタヌーンティタイム、歌や踊り、楽器演奏、ロボット犬「まこちゃん」とのお付き合いなど、変化のある楽しい生活を提供しています。

救命救急センター

国より許可された救命救急センターとして、24時間体制で3次救急外来、救急病棟で患者様を受け入れています。また、患者様の状態の変化に応じ即座に対応できるよう、設備や人材を整えて治療や看護に日々取り組んでいます。ヘリポート・緊急時医療対策施設等を活用しながら、災害拠点病院としての責務を果たせるように努力しています。
●第一次救急医療とは・・・入院治療の必要がなく外来で対処し帰宅可能な患者への治療をいいます。風邪など
●第二次救急医療とは・・・入院治療を必要とする重症患者にたいする治療をいいます。肺炎・脳梗塞など
●第三次救急医療とは・・・一次・二次の救急医療施設からの紹介患者や救急現場で救急隊員により、特に重症と判断された患者への治療を行うことを目的にしています。

ICU:集中治療室

集中治療室は当病院 4 階南棟にあり、窓が広くて見晴らしの良い明るい場所です。ベッド数は 14床で、診療体制は、麻酔科、循環器内科、心臓血管外科、呼吸器内科が中心となっています。
入室される方は、大きな手術後の患者様、急性心筋梗塞などの心臓疾患、急病・大事故など重症の患者様が対象です。
2005 年度に集中治療室を利用された患者数は 820 名でした。
診療記録は電子カルテシステムを使用しています。看護師長 1 人と看護職員 38 名(うち副看護師長 2 名を含む)が 3 交代 5 名夜勤で勤務しています。人工呼吸、血液浄化、機械的循環補助など最先端の治療が行われている中で、患者様やその家族の方の安心と安全に力を注ぎ日々努力しています。

東4病棟:心身医療科

少子高齢化に経済格差、雇用問題、年金問題など。何かとストレスの多い現代。様々なストレッサーに曝されて「心と身体」のバランスが崩れていませんか?憂うつな気分になる・イライラするなどの「こころの不調」の時どうすればよいでしょうか?
平成19年4月には、こころの医療センター内に「心身医療病棟」(東4病棟)を新設オープンいたしました。
当病棟は「心と身体」がバランスを崩したことから起こる病気を治療の対象とし、治療の基本は「休養」と「お薬」と考えております。
先ずは、安心して治療と休養に専念していただける個室を充実。そして、ゆったりくつろげるリラクゼーション室や、朝日や夕日がきれいな全面ガラス張りの食堂など。思い思いの癒しでエネルギーを蓄えていただけますように、静かで落ち着いた環境を提供いたします。さらに、とっておきの癒しは、何よりも病棟スタッフの温かい笑顔と看護にあると自負しています。つらい症状をかかえた皆様の心と身体を癒し、新たなエネルギーを蓄えていただけますよう、静かで落ち着いた環境を提供いたします。

先輩ナースによるリアルトーク

向史織

新人研修を受けてみての感想をお願いします。どんなところが勉強になりましたか?

 就職した当初の4月は、何ができていて、何ができていないのかまるで分かりませんでした。新規採用職員研修や病棟での研修、またOJTなどでプリセプターさんに教えてもらい、何ができないのかが分かりました。できないことが分かると不安にもなりますが、プリセプターさんにすぐに聞ける雰囲気がありました。輸液ポンプや採血についても色々な研修がありました。新人12人に対し、教育委員会スタッフ4人がつき、教科書では教えてくれない、教えてほしいことなどを経験をもとにアットホームな感じで教えてくれたので、非常に身につきました。
 多重課題研修は印象に残っています。重症度が違う4人の患者さんがいる大部屋で一斉にコールが鳴るものです。点滴している人、していない人、動ける人、動けない人など様々な患者さんがいる状況でナースコールが一斉に鳴ることが自分の病棟で起こったら、どうすべきなのかを考えさせる研修で、緊張もしましたが、勉強になりました。

現在の仕事内容について、教えてください。

 私の病棟は心臓血管外科と外科の混合病棟なので、手術目的で入院される患者さんや手術前の検査目的の患者さんが多いですね。それで検査内容の説明や術後管理などが日々の業務です。点滴ももちろんありますし、手術後の人はお風呂に入れないので、体を拭く仕事もあります。

病棟では、どんなことが勉強になっていますか?

 急性期の病棟なので、急性期の看護について勉強になっていますね。患者さんによって痛みも違いますし、手術の手技が違えば治るまでの時間も違ってきますから、患者さんとの関わりも日々異なります。時間には制限がありますが、困っていることはないか、心配していることはないか、医師に聞き忘れたことはないかなどの話をしています。患者さんたちの話は最初は手術の内容だけでしたが、だんだんとご自分のことを話してくれるようになりました。患者さんとの信頼関係を築くことに関しても勉強になっています。

将来の目標について、お聞かせください。

 大学時代、先生が救急に関わっていることもあり、いろいろな話を聞いていくうちに救急外来に興味を持ち始めました。福井県立病院は全国の中でも救急外来のレベルが高いと言われていますし、いずれは救急外来で勤務したいです。病棟で学んだことを救急外来で生かし、救急外来で学んだことを病棟で生かしていきたいですね。

水井恭子

実際に働いてみて、どんな感想をお持ちですか?

 大変な仕事だと思いました。大学時代、もちろん実習はあったのですが、大学での実習では経験していないことが実際に多いんです。時間の使い方なども違いますね。大学では日勤での実習しかなかったので、夜勤の場合などは全て入職後に教わりました。

病棟の雰囲気はいかがですか?

 最初は苦手な人がいました(笑)。はじめは自分からは近寄らないようにしていたのですが、教えてもらうことがあり、そのときに苦手としていた気持ちがなくなりました。今では苦手意識は持っていません。苦手意識の克服は何かのきっかけなんでしょうか。私の場合は話をしたことがよかったのかなと思います。先輩方は親切ですし、コミュニケーションも活発です。

仕事のどんなところにやりがいを感じますか?

 患者さんから「ありがとう」と言われたときですね。この言葉に尽きます。「ありがとう」と言われると、本当に疲れがとれます。

余暇の時間はどのように過ごしていますか。

 寮はないのですが、病院周辺には賃貸物件は多くあり、特に不便は感じていません。日頃は一人暮らしをしていますので、休みのときは実家に帰ることが多いです。食事の面でも助かりますし、家族との会話の中でストレスの発散もできます(笑)。やはり家族の存在は大きいですね。

将来の目標について、お聞かせください。

 今のところ特に目標や希望はないです。日々の仕事を精一杯こなしながら、将来学びたいことを見つけていきたいと思っています。

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