「医療法人 健仁会 益子病院」紹介ページ

HOSPITAL INFO ナース版

vol.156

医療法人 健仁会 益子病院

URL
http://www.masiko.or.jp/
住所
〒 333-0847
埼玉県川口市芝中田2-48-6
TEL
048-267-2211
  • 病院の特色
  • 看護部理念
  • 教育プログラム
  • 看護部長からのメッセージ
  • 先輩ナースによるリアルトーク

病院の特色

病院長のごあいさつ

当院は1956年、この芝地区の人口がまばらだった時代に、地域医療に貢献する目的で、 父 益子健一が益子医院として開設しました。 翌年、益子病院と改称し、以後規模を拡大し診療分野を広げ、1979年には24時間体制の救急医療を整えました。 現在では、年間1,600件以上もの救急搬送を受け入れ、地域の急性期医療を担っております。

急性期医療として全13科を設けており、益子病院附属として透析クリニックをはじめとする3つのクリニック、そして介護・福祉分野として、老人保健施設・特別養護老人ホーム・グループホーム・デイケアセンターなど7つの施設を開設しております。

また、内科系・外科系それぞれの医師の当直のもと、休日においても24時間体制の救急外来を行っております。昨年から今年にかけて病棟を全面改装し、本年10月にリニューアルオープンする予定です。

これから到来する経験したことのない超高齢化社会にむけて、医療・介護・福祉の分野で総合的に地域の皆様のご期待と信頼に応えられますよう職員一同思いやりの精神をもって、たゆまぬ研鑚・努力を続けて参ります。

益子病院
院長 益子 健康

病院の理念

健仁会は医療、保健、福祉で地域の健康長寿に貢献する。

基本方針

Ⅰ 患者、利用者との協働医療、福祉を実現するため透明性の高い医療・福祉を行う。
Ⅱ 良質な医療、保健、福祉を提供するため継続的な改善に努める。
Ⅲ 医療、保健、福祉のレベル向上のため、常に学習する姿勢を育成する。
Ⅳ 従業員満足度向上のため意思決定への参加とチームワークやコミュニケーションを大切にする。
Ⅴ 将来に渡って成長を継続させるため安定した健全経営を行う。

益子病院

埼玉県川口市芝中田に1931年に開設された。現在は一般病床145床、診療科目は外科、内科、循環器科、腎臓内科、整形外科・形成外科、リハビリテーション科、乳腺外科、泌尿器科、小児科、脳神経外科となっている。また、内視鏡センターを持ち、多くの検査や治療を行っている。

ワールドシティ益子クリニック

東京都港区港南のワールドシティタワーズに2007年に開業したクリニックである。内科と小児科を標榜し、東京慈恵会医科大学附属病院との連携による遠隔読影システムを備えている。

グリーンセンタークリニック

埼玉県川口市新井宿にある介護老人保健施設ミレニアムマッシーランド内のクリニックで、益子病院のサテライトクリニックとなっている。乳幼児健診も行っている。

益子病院附属透析クリニック

JR川口駅から徒歩8分の川口市幸町に2014年に開設された。オンライン血液濾過透析、 間歇補充型HDF療法、長時間透析、PD+HD併用療法など、質の高い安全で快適な透析療法を腎臓専門医、透析専門医の診療のもとで提供している。合併症対策を重要視し、特に心血管疾患に対しては、フットケアを充実させながら予防、早期発見に努め、益子病院の循環器科と連携して、狭心症および末梢動脈疾患の治療を行っている。

看護部理念

看護部の理念

益子病院の一員としての自覚と誇りを持ち、患者様・家族の皆様の信頼に応えられるよう、安心・安全で思いやりのある看護・介護を実践します。

看護部目標・課題

目標
1.患者・家族に信頼されるように看護、接遇に努力する
2.職員同士のコミュニケーションをとり、思いやりのある対応を心掛ける
3.経営方針を理解し、個々の役割を果たす
4.医療安全・事故防止に努める
5.継続教育の推進と自己研鑽

課題

1.報告、連絡、相談をしっかり行う
2.あたたかい職場風土づくりを心掛け職員定着を目指す
3.アメーバ経営を理解し、コスト意識をもち行動することができる
4.医療安全における是正対策の院内統一に努める
5. チームカンファレンスを強化し、看護の質向上に努める

教育プログラム

看護師教育の特徴

看護師の人数が多くありませんので、現場での教育が中心です。私が教育に関わり始めてまだ1年ですので、スタッフの動きをまだ完全に掴めていません。今は師長を含めて、看護部教育委員全員で手探り状態なところもあります。当院の場合は看護師の経験値にばらつきがあり、それぞれの悩みが違うところが教育での難しさです。

新人教育の特徴

何十人という新卒者が入職するわけではありませんので、新人教育には時間をかけられます。プリセプター制度を採用し、月に1回の集合研修を設けています。集合研修のトピックスは多彩です。プリセプターに関してはいつも同じ人がつくことができませんので、非常勤の看護師も教育にあたっています。そういった教育に携わるスタッフを統括するために教育委員もいます。入職後1年間はチェックリストを用いて、2年目に進むにあたって的確なレベルに持っていけるように指導しています。

勉強会

新人対象の月1回の勉強会では点滴などの技術指導もしますし、新人が戸惑うことの多い急変時の対応についての研修もあります。AED研修では臨床工学技士も同席しています。当院には教育委員会と看護部の教育委員会とがありますので、それぞれで話し合いながら計画を立てています。新人以外のスタッフが対象の勉強会は現場優先ではありますが、夜勤明けや休みの日でも出てくるスタッフもいます。こちらとしては、テーマに興味を持ってもらえるように事前にアンケートを取ることもあります。先日はエンバーマーさんをお招きし、エンゼルケアの勉強会をしたのですが、事前に「エンゼルケアで悩んでいることは?」といったアンケートをとり、エンバーマーさんにお伝えしました。そうすることで、スタッフのニーズに合った内容の講義をしていただけます。看護師が患者さんのためを思って、行っている処置が実はそうでないこともあるのかといった悩みの解消にも繋がりますね。

復職支援

当院の場合は「新人教育」の「新人」の中に「新入職員」も含まれますし、長く働いているスタッフでも新人教育に参加可能です。そういった機会は全てポスターにして掲示しています。ブランクが空いた復職のスタッフもここで研修してもらっています。「前職は老健で、急性期ではしばらく働いていない」、「カテーテルは初めて」、「高齢の患者さんに慣れていない」という方でも大丈夫です。採用のときに看護部長が希望を聞いて、配属を調整しますし、現場ではプリセプター、師長、主任がチームで教育にあたっています。

認定看護師

今はまだいません。当院の看護師の中から「なりたい」という手が上がれば、支援する体制はあります。

教育にあたって心がけていること

院長は「教育は継続だ」と言っています。まずは興味を持って学んでもらうことが大切です。勉強会にいくら行っても、看護に活かせないのはもったいないと思います。私自身も講師をしていたので分かりますが、教育への準備は大変です。勉強会で受けたことが無駄にならないよう、現場でフォローアップしていく体制づくりが大切だと思います。また、お子さんが小さいなどの理由で、そういった勉強会になかなか参加できないスタッフをどうフォローしていくかも考えていかなければいけないと思います。 

インターンシップ

看護デーを設け、高校生以上の方に参加していただいています。10人前後の参加者があります。AEDの使い方や病棟での足浴体験、カテーテル検査を操作室から見学するなどの内容のほか、車椅子やストレッチャーに乗り、患者さんの体験もしていただいています。

教育部門での新展開

教育の新しい形を作っていくべく、部長と私、師長たち教育委員のメンバーで、話し合いを重ねています。また今後は看護補助者の教育も充実させていきたいです。今年度は新しいとり組みとしてそれぞれのテーマや役割を決めたうえで企画書を提出させることを始めました。

看護部長からのメッセージ

看護師を目指したきっかけ

子どもの頃に読んだ漫画の『キャンディ・キャンディ』がきっかけです。主人公のキャンディが通った看護学校でのシーンや看護師になってからの姿に影響を受けました。その頃、家族の入院が相次ぎ、弟と洗濯物を持って病院に行くことが多かったんです。そこでであった看護師さんの影響がとても大きかったです。

看護師を続けてきた理由

これまで色々なことがありました。若いときに出会った先輩の中には怖い人もいて、「あなたは看護師に向いていない」と怒られたこともあります(笑)。でも、一緒に働いている仲間に支えられたし、患者さんや患者さんのご家族にも力をいただいてきたので、続けてこられました。看護師の仕事は人の命を預かる責任があり、怖さもあります。同期が話を聞いてくれたりして、思いを分かってくれる人たちがいることに助けられました。

自身の看護観

自分たちが行っている看護で、患者さんが良くなったり、ご家族に「ここで看てもらえて良かった」と満足されて退院されると嬉しいものです。しかし、人は生まれてきたからには必ず死ぬものですし、そういった死生観を考えてしまう職業ですね。また、具合が悪くなる人がいないと病院の経営は成り立ちませんから、矛盾も感じます。しかし具合が悪く病院をたよって患者さんが来院される際、自分たちの病院をえらんでいただけるそんな看護を提供していきたいです。

益子病院の特徴

看護部の特徴としては10:1看護を行っていることが挙げられます。子育て中の看護師が多く、ワーク・ライフ・バランスのとれた病院であることも特徴です。色々な時間帯で働く非常勤の看護師も大勢います。非常勤看護師も皆、優れた看護観を持ち、いい看護を提供しています。時間管理も適切ですね。子育てが落ち着いたら、点を線に変えるつもりで常勤になってほしいですね。当院は仕事をしながら正看護師を目指している准看護師も少なくありません。そういった刺激を受けながら、ベテランも頑張っていますよ。ベテランには熟練した指導方法や看護技術があります。これからは若い力を増やしベテランNSの協力でその力をのばしていきたいと考えています。

福利厚生

24時間体制の院内保育室があり、有給休暇取得率は70%を超えています。互助会組織も充実しており、全グループであつまり開催される忘年会はとても盛大なものです。女子寮も病院のすぐ隣にあります。仕事への気持ちを切り替えるため、また感染予防面において出勤時は私服で来て、院内のロッカールームで必ず着替えるようにしています。院内で制服に着替えると、気持ちにメリハリが生まれるようです。
保養所もとても充実しており職員が家族や友人と利用させていただきとてもリフレッシュしています。

今後の展開

10:1看護を維持できるように、今、働いているスタッフを大事にしたいです。理事長、院長は急性期病院でありたいというビジョンを持っており、看護師の勉強のための費用負担もしてくれています。看護師一人一人がスキルアップして、キャリアを伸ばしていける環境を整えていきたいですね。病院の方針を理解し、患者さんやご家族に満足していただけるような看護を行わなくてはいけません。  日本看護協会より、看護師のクリニカルラダーが公表されました。当院も訪問看護を踏まえ、より質の高い実践可能なラダーへの変更を検討中です。看護部の理念に尽きますが、お互いに相手を大切にできる、思いやりのある看護部でありたいです。

ともに働きたい看護師の人物像

Yesだけでなく、Noも言える方、自分に厳しく、誠実で、嘘をつかない方、失敗をきちんと認めて、一歩、前に出ていける方とともに働きたいです。

看護師として働く方へのメッセージ

看護師は自分の仕事に誇りが持てます。辛い壁にぶつかっても、やっていて良かったと思える仕事ですから、これからも頑張っていきましょう。看護師の職場は多彩です。色々な場所で誇りをもち働いている看護師の一人として私も頑張っていきたいです。

先輩ナースによるリアルトーク

益子病院に入職を決めた理由をお聞かせください。

佐藤:私が高校生のとき、兄が大学に通っており、私は進学か就職かなら就職しようかと漠然と考えていたんです。そんなときに担任の先生が勤労学生という選択肢があることを教えてくれました。ただ、山形県には勤労学生を受け入れている病院が少なく、埼玉県に多かったんですね。その中で、益子病院は授業料を全額負担してくれること、寮があること、待遇が良いことが魅力でした。

見学にいらしたときの印象はいかがでしたか。

佐藤:高校3年生の夏に来ました。高校生ですから、「受付のお姉さんが綺麗だな」ぐらいの印象でしたね(笑)。

益子病院でのお仕事はイメージ通りでしたか。

佐藤:イメージ通りでした。新卒で採用されると2、3割が退職すると言われていますが、私の場合は働きながら通学していたので、現場を知っていましたから、入職後にギャップを感じることがなかったです。今は看護学生も色々なアルバイトをしていますが、やはり病院という現場で働くのは利点だと思います。

現在のお仕事の内容を教えてください。

佐藤:A病棟は混合病棟で、3階にカテーテル室があり、6階に人工透析室がありますので、循環器や腎臓の患者さんが主に入院されています。仕事の内容は日によって異なりますが、基本的な内容ですと、午前中は申し送り、清拭や口腔ケア、おむつ交換、食事介助、排泄介助ですね。午後は食事介助、点滴などの医療的な処置、褥瘡の処置もありますし、ケアや看護記録といった仕事もしています。

お仕事のどんなところに遣り甲斐を感じますか。

佐藤:元気になって、帰っていただくことですね。循環器疾患は悪くなりますと、生死の境をさまよい、人工呼吸器などの循環補助装置をつける状態になります。しかし、そこから回復すると、歩いて帰れるようになるんです。皆が皆、回復するわけではありませんが、劇的な回復を見ると、痺れますね。また、寝たきりの患者さんが多い病棟でも働いたことがあるのですが、褥瘡のケア後に大きく回復するのを見るのも遣り甲斐がありました。達成感は遣り甲斐に繋がります。

A病棟の雰囲気はいかがですか。

佐藤:男性看護師もいますし、いい雰囲気ですよ。このぐらいの規模の病院にしては男性看護師の割合は高いです。男性看護師だけで飲みに行ったりもしますから、いわゆる女性の職場であっても働きやすいです。病棟の看護師の年齢層はばらばらですが、最近は新卒で入る人、若いスタッフが少なくなってきた印象です。でも、実習の受け入れなどで若い学生と触れ合う機会がありますので、若いスタッフがいると活気が出ますし、盛り立てていきたいですね。

益子病院に入職したとき、どういう研修があったのですか。

佐藤:私の場合は高校を卒業してすぐに入職したので、まだ看護師ではありませんから、接遇などのオリエンテーションが中心の研修でした。益子病院は益子グループの中の病院ですので、グループ内の施設の説明などもありました。2年生の後半からは法に触れない程度の看護師業務が(主に書類関係)始まり、その都度、先輩方に教えていただいていました。

A病棟では、どういう新人教育を行うのですか。

佐藤:プリセプター制度をとっていますが、いつもプリセプターがいるわけではありませんので、そんなときは30代から40代のベテランの非常勤看護師が教育にあたっています。しかし、教育はマンツーマン体制が望ましいので、常勤看護師を増やしていくことが課題となっています。

夜勤はどのような研修があるのですか。

佐藤:最初は見習いという形で、先輩につき、2人で夜勤に入ります。回診や検査もありませんので、日中に比べると業務自体は少ないんですね。ゆっくり教えてもらえる環境です。スタッフにもよりますが、ほかで経験がある人だと1、2回の研修で独り立ちできています。

益子病院での勤務で、どんなことが勉強になるでしょうか。

佐藤:准看護師の資格を取得してからずっと循環器と腎臓に携わっており、カテーテル室に入る機会も多いんです。インターベンションエキスパートナースの資格も取りましたし、循環器に関する看護は頑張りたいと思っています。医師からの指示を受けて、病棟で指示表や経過表を作るといったリーダー業務も行っていますし、医師から任されているのは遣り甲斐になりますね。

福利厚生などはいかがですか。

佐藤:24時間体制の院内保育室があり、利用しています。研修の日でも利用可能なので便利ですよ。有給休暇も取得しやすいです。私は放送大学で看護学を学んでいるのですが、試験などの日はお休みをいただいています。来春の卒業に向けて、卒論を書いているところです。
また、保養所も時々利用させて頂いておりまして、家族はもちろん、職場のメンズ10数人と親睦会へ行ったこともあります。とても楽しくリフレッシュできました。

将来の目標をお聞かせください。

佐藤:放送大学では行政に関することも勉強しています。身の回りで困っている人たちを助けようとしても、この場だけでは解決できない問題が多いので、システムそのものを学ぶ必要があります。病院だけのシステムの問題なら病院で何とかなりますが、病院を管轄しているのは行政ですしね。今後は職場改善に関わっていける看護師を目指しています。大学院への進学も考えています。

益子病院に入職を考えている看護師さんや看護学生にメッセージをお願いします。

佐藤:私の6歳下の妹はよく「お兄ちゃんみたいに頑張れないよ」と言っていますが、看護師になるためには勉強だけではありません。人と人との気持ちの関わりが大事です。もちろん、人の命を預かる仕事ですから、最低限の知識は必要ですが、勉強ができなくても気持ちでカバーすることはできます。やってみたい人にはいい仕事ではないでしょうか。当院には飲み会のたびに「看護師の皆さんが患者さんを24時間、看てくれるから、僕たち医師も安心して治療に専念できる」と言ってくれる医師がいます。看護師を大切にしてくれる医師がいる病院で働くと、職種間に揺るぎない信頼が生まれますし、頑張って働けますよ。

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