「医療法人社団 一陽会 箱根リハビリテーション病院」紹介ページ

HOSPITAL INFO ナース版

vol.138

医療法人社団 一陽会 箱根リハビリテーション病院

URL
http://www.ichiyoukai.com/
住所
〒250-0631
神奈川県足柄下郡 箱根町仙石原1285
TEL
0460-84-9111
  • 病院の特色
  • 看護部理念
  • 教育プログラム
  • 看護部長からのメッセージ
  • 先輩ナースによるリアルトーク

病院の特色

院長挨拶

私は約10年前に大学病院を退職し、滝野川病院という療養病棟の病院に就職しました。そこで、大学病院とは違った医療と出会い、医療には色々な面があることを経験しました。そこでは大学病院やそのほかの大病院のような急性期病院では疎かにされている医療が大切にされていたのです。そのときの経験と気持ちをもって、2014年7月に当病院長へ着任しました。
私たちの病院では急性期疾患が治療された後の自宅復帰へ必要なリハビリテーション医療などが主となります。人には体と心があり、それぞれに共通の部分と個性的な部分があると思います。急性期病院ではその共通の部分に対応すれば充分かもしれませんが、私たちには個性的な部分への対応が大切になります。患者さんの身体能力や回復度の違いを理解、把握して対応することや心理状態、家庭環境などに則した医療を行い、安楽な自宅復帰へ向けて、最善の努力ができますよう、私たちがきめ細かく力を添えてあげられたらと考えています。

院長 大澤 仁

病院の理念

安心、安全な入院生活を送ることができる病院をめざします。
在宅復帰と長期療養を必要される方々への医療をめざします。

基本方針

在宅復帰をめざす方への積極的支援を行います。
患者の有する能力に応じた医療・看護・介護・機能訓練の提供を行います。
長期療養に必要な環境整備を行います。
地域の保健・医療・福祉サービスと連携し、保健介護予防を行います。

箱根リハビリテーション病院

箱根リハビリテーション病院は、国内有数の保養地・箱根仙石原に位置し、正面に箱根外輪山の金時山、眼下には早川の流れを見下ろすという、たいへん恵まれた自然環境に囲まれています。また、交通の便もよく、都心からも短時間でお越しいただけます。
当院は、リハビリテーション病院として、理学療法、作業療法、言語聴覚士のリハビリはもちろんのこと、温泉を利用したリハビリ用プールも完備し、在宅復帰から長期療養まで多様なニーズに対応できる医療の提供を目指しています。

サンライズ箱根

サンライズ箱根は、国内有数の保養地・箱根仙石原に位置する箱根リハビリテーション病院に併設された、介護老人保健施設です。当施設は、利用される方の尊厳を守り、安心で安全な施設生活を快適に送っていただくことを基本理念とし、以下の支援を行います。

・在宅復帰を目指す方への支援
・能力に応じた各種サービス提供による自立支援
・地域事業所との連携による、在宅高齢者の介護予防支援

看護部理念

看護部の理念

急性期を過ぎ、在宅復帰をめざし、リハビリに励む方、長期療養を必要とさせる方、
及びそのご家族が安心した生活を送れるよう「温かい手で、心をこめた援助」を提供します。

基本方針

  1. 個別性を踏まえた計画に基づく援助を実る。
  2. 温かく心のこもった接遇をし、安心できる環境を作る。
  3. 教育、学習の推進を図り、質の向上をめざす。
  4. 地域との連携を図り、協力体制を整える。

教育プログラム

看護師教育の特徴

休日をなくす形で教育に当てている病院もあるようですが、当院は「働く母に優しくありたい」と考えていますので、全て勤務時間に行っています。マスターしてほしいことをDVDにまとめ、後日パソコン上での学習する教育も充実しています。研修委員会では全職種が参加するプログラムを立ち上げましたので、他職種理解がスムーズになることを期待しています。その結果、より質の高いチーム医療ができればと思っています。

新人教育の特徴

経験ある中途入職者の多い当院では、経験豊富なスタッフをプリセプターとして1週間程度、つけています。プリセプターとのパートナーシップのもとで、新人を一人にせず、院内の業務を覚えてもらっています。新卒の入職者には、新人教育責任者が教育担当の主任やプリセプターとともに、プリセプター・プリセプティチェックリストを使用し、時期に合わせて技術トレーニングや役割理解、他職種体験を行います。また、院外研修も積極的に勧めています。費用は病院負担です。

勉強会

病棟単位で行っているもののほか、委員会が主導している勉強会もあります。専門職業人として時代の変化へ対応するため、主体的に学習を支援できるように、企画、実施、評価を行っています。より質の高いケアサービスが提供できる人材を育成することが目的です。

復職支援

復職支援のためのシステムはこれから整備します。ただ、妊娠や体調悪化などでの休職からの復職支援は行っています。ステップアップ的に段階を踏んで、仕事を再開してもらっていますね。自信がないことはスタッフに尋ねやすい雰囲気を作っています。

認定看護師

当院にはまだいませんので、ほかの病院の認定看護師を活用させていただいています。今後は当院の看護師にもチャレンジしてほしいですね。費用は病院が負担しますので、認知症看護認定看護師など、老年期医療に関わりの深い分野で誕生すればいいと思っています。

奨学金

今年度は2人、来年度は3人が奨学金制度を利用しています。当院はこれまで准看護師が多かったので、できるだけ看護師の資格を取れるようにサポートしてきました。看護補助のスタッフが3年制の看護学校に通う場合は月に6万円の補助があります。通信制の利用が多いですが、当院と同じ法人の稲城台病院に併設する東京南看護専門学校へのコースもありますし、通えるなら全日制の2年課程も認めています。

教育にあたって心がけていること

当院はこれまであまり教育に力を入れてこなかったのですが、現在は第一段階として「まずは自分で」というところですね。自ら学ぶことに気づき、得た知識を組織に還元してほしいと思っています。1カ月に1回から3回は病棟の勉強会をしていますし、勉強の必要に駆られているテーマを選んでいます。

インターンシップ

看護学校の学生を対象に行います。次回は2015年12月に開催予定です。

教育部門での新展開

看護協会の講習会に参加するなどして、プログラムを確立します。ただ、一般の急性期病院は新卒の看護師がメインですので、そのラダーを取り入れるのは当院の組織に合いません。当院は慢性期病院であること、看護師にキャリアがあること、家庭のある看護師が多く、時間に制限があることが特徴ですので、組織に合って、母に優しいプログラムを構築したいですね。キャリアのある看護師が働く職場では知識の足りないところをお互いに補えるという強みがあります。組織文化のぶつかり合いはときにありますが、それも成熟する過程の中のこととして、それぞれの持つ知識、技術、情報が衰退しないように標準化を目指していきたいと思っています。

看護部長からのメッセージ

看護師を目指したきっかけ

自立した女性になりたいと考えていたからです。祖母が病院にお世話になった期間が長く、現場で働く看護師の姿を見てきたことも大きかったですね。地元の身近な場所に看護学校もありましたので、そこで看護師を目指そうと思いました。

看護師を続けてきた理由

精神科単科病院に勤めていましたので、勤務年数を経るごとに専門性を高めることへの自覚が出てきました。病院にも看護師を育てていこうとする気風がありましたし、結婚や出産、体調不良の場合でも周りがフォローしてくれる環境だったんです。私も出産や育児などで休みはしましたが、病院がそのときどきの能力に合わせて進むべき方向を示してくれました。そこで私は管理者への道を選んだのです。

自身の看護観

精神科での経験が長いので、心のリハビリテーションを追求してきたつもりです。当院は慢性期病院で、長期に渡ってリハビリをなさっている患者さんが多いので、これまでの経験と通じるところがありますね。当院を選んだ理由でもあります。心と身体は離れていません。急性期病院とは異なり、生活援助が中心の看護になりますが、ゆっくりした時間の中で患者さんに寄り添い、患者さんが温まり、心からの健康へと導くことができる関わりが持てたらと願っています。

箱根リハビリテーション病院の特徴

長期療養型の病院であること、富士箱根伊豆国立公園の中にあり、緑豊かな環境であることが大きな特徴として挙げられます。素晴らしい景色を楽しんでいただくために、4年前の総建て替えでは病室などの窓を大きくとりました。院内に源泉がありますので、各フロアに大浴場を設け、湯治場のような雰囲気も感じさせます。
虚血性心疾患などの循環器系の疾患で来院される患者さんが多くいらっしゃる中で長期療養としての看護、例えば患者さんがたとえ意識がなくなっても、スタッフの手の温もりを感じていただける環境があります。また、充実したリハビリスタッフと連携を取り、在宅に向ける回復期リハビリにも力を入れております。どの時期についても患者さんが欲しているものを満たしていこうと努力している病院です。

福利厚生

職員旅行には多種多様のコースがあります。ディズニーランドへの宿泊コース、日帰りで歌舞伎を観るコースなどですね。御殿場のビール園に行ったり、小田原でグループ内のほかの法人との食事会など、色々な企画があります。同じグループ内でも県をまたぐとなかなかコミュニケーションが取りにくいものですが、そういったイベントのときに皆で話し合えますので、ノミュニケーションは活発です(笑)。

今後の展開

40年以上の歴史がある病院ですが、山間にあることもあって、情報の伝わりにくさのある組織文化が残っていました。しかしながら、建物を新しくしましたし、体制も変わりつつあります。これからは大所帯を支える組織のための骨組みを作っていきたいですね。今は人材育成について、構想中です。当院の看護師は経験者の中途採用がほとんどですので、スキルの維持や向上のための情報を取り入れていきたいです。
当院は足柄下郡箱根町で唯一の有床病院なのです。その役割を自覚しつつ、地域貢献を果たしていかなくてはいけません。今後は訪問看護ステーションの開設も予定しています。

ともに働きたい看護師の人物像

対象の患者さんが欲していることを分かち合える看護観を持っている方、当院の理念である「心温まる手」を差しのべられる方ですね。

看護師として働く方へのメッセージ

急性期病院で経験を積んだあとで慢性期病院に転職する看護師は少なくありませんが、私自身はずっと慢性期病院で過ごしてきました。慢性期病院では患者さんをトータルに判断する能力が培われますので、後回しでなくてもいいと思っています。新卒で慢性期病院に入職し、患者さんを人として看る勉強をすることをお勧めします。
当院は基本的には朝9時から夕方5時までの勤務ですので、お母さん看護師が仕事と家庭を両立しやすいようになっています。院内保育室の開設も検討していますし、今後も手厚い支援を行っていきます。

先輩ナースによるリアルトーク



箱根リハビリテーション病院に入職を決めた理由をお聞かせください。

須藤:2交替制であることが大きかったですね。家庭があると3交替制は厳しいんです。それから残業が少ないことや待遇の良さにも惹かれました。

龍光:独身時代は急性期病院で頑張っていましたが、結婚して子どもを持つとなると急性期病院での仕事は家庭との両立が難しくなります。当院は子どもの体調が悪いときなどに臨機応変に対応してもらえる点が良かったです。

望月:同世代の看護師が多く、子どもの具合が悪くなったときに「お互い様だから」と言ってもらえる環境なのがいいですね。夜勤も「できるようになってからでいいですよ」とのことで、日勤常勤で働かせていただいています。

見学にいらしたときの印象はいかがでしたか。

須藤:新しい建物ができたばかりのときでしたので、とても綺麗でした。スタッフが温かく、穏やかで、入りやすかったですね。

龍光:高齢の患者さんがほとんどなのですが、スタッフが明るく接していて、和気藹々といった雰囲気でした。

望月:空気が穏やかで、ばたばたしていないところだなと思いましたし、スタッフが患者さんに寄り添っている印象を受けました。

箱根リハビリテーション病院でのお仕事はイメージ通りですか。

須藤:分からないことや経験していないこともありましたが、親切に教えてもらえるので、分からないことが恥ずかしくなかったです。

龍光:想像通り、明るい職場でした。看護師だけでなく、医師や介護ヘルパーとのチームワークも良いです。

望月:チームワークの良さは私も感じています。働きやすいですね。

現在のお仕事の内容を教えてください。

須藤:午前中は検温、点滴、経管栄養で、昼食の介助、コール対応などですね。午後は保清、おむつ交換などがあります。

龍光:夜勤は16時からで、申し送りのあとは夕食の介助、バイタルチェック、コール対応などを行っています。

望月:天気の良い日には患者さんをベッドにお載せしたままで散歩に出ることもあります。

お仕事のどんなところに遣り甲斐を感じますか。

須藤:皆が勉強しようという雰囲気なんです。私自身も勉強しなくてはいけないという気になるので、積極的に研修に行かせていただいています。研修の場でさらに興味が湧くという、いい循環になっていますね。

龍光:急性期病院だと毎日が流れていくように忙しいのですが、当院は患者さんとの日々の関わりの中で一人一人にじっくり接することができますね。今年の私の目標は「患者さんを清潔にしてさしあげたい」ということなので、頑張っています。

望月:患者さんとゆっくり過ごせますので、自分自身が穏やかになれるんです。忙しい病院ではそうした気持ちを感じたことがなかったので、新鮮です。

看護部の雰囲気はいかがですか。

須藤:ざっくばらんで明るいですよ。かしこまった感じはないですね。

龍光:うるさいぐらいに和気藹々です(笑)。子どもの話などもしますね。

望月:部長も副部長も心が広い人たちなので、相談しやすいです。

箱根リハビリテーション病院に入職したとき、どういう研修があったのですか。

須藤:私たちが入職した頃は経験者だということもあって、特に研修はなく、現場で教えてもらっていました。でも、新しく入ったスタッフに対し、きちんと教育しないといけないだろうということになり、今は新人教育を行っています。

現在はどういう新人教育を行っているのですか。

須藤:プリセプター制度を導入し、新人と一緒にケアに回っています。私も先輩に丁寧に教えてもらったので、「分かっているかもしれないけど、大丈夫かな」という声かけを常にするようにしています。

龍光:私のプリセプターは望月さんでした(笑)。分からないことを尋ねやすかったので、初日の緊張が解けるのが早かったです。

望月:1週間、同じ人がつきますから、入職者も質問しやすいですし、プリセプターは入職者の状況を把握しやすいですね。

夜勤はどのような研修があるのですか

須藤:最低2回は必ず先輩看護師のもとで夜勤し、仕事の流れを覚えます。

箱根リハビリテーション病院での勤務で、どんなことが勉強になっていますか。

須藤:レスピレーターなどの新しいものを導入するときは勉強になりますね。経験者もいますし、色々な病院での経験者が集まっていますから、知らないことを教えてもらえる機会が豊富です。

龍光:高齢者、認知症の方、精神を病んでいる方との関わりは勉強になっています。例えば、患者さんが興奮状態にあるときに、聞くことに徹して、上手に関わっている先輩看護師の姿を見て、学べることは多いです。

望月:患者さんとの距離が近いだけに身体管理が大事です。「今日は体調が悪そうだな」という観察を常に行い、患者さんの変化を察知するアンテナのような力をつけたいと思っています。

カンファレンスはどのような形で行われていますか。

須藤:入院期間が短い方、長い方などに分けた形でのカンファレンスを定期的に行っています。他職種との情報交換は良いチーム医療のためにも大事ですね。

福利厚生などはいかがですか。

須藤:職員旅行が年に1回あり、好きなコースを選べます。私は歌舞伎を楽しんできました。

龍光:私は子ども2人を連れて、1泊2日のディズニーランドのコースにしました。自分だけが旅行に行くと罪悪感を覚えますが、子どもと一緒なのはいいですね。子どもも満足していました。

望月:私は箱根湯本の温泉の日帰りコースにこれから参加します。当院のプールも温泉プールなんですよ。患者さんのみならず、職員も使えます。

将来の目標をお聞かせください。

須藤:療養型の病院の看護師として、丁寧で温かいケアを心がけたいですし、自分の家族を入院させたい病院や病棟にしていきたいと思っています。

龍光:療養型病院というと入院期間が何年にも及ぶというイメージが昔はありましたが、今は在宅へ帰る患者さんも少なくありません。ご家族も不安を抱えていますので、在宅への流れを意識して、ご家族にも温かく関わっていきたいです。

望月:高齢の患者さんがほとんどですので、寄り添える看護をしていきたいですね。急変も含め、患者さんの体調の良し悪しを見極め、適切な知識を持った対応ができることを目指しています。

箱根リハビリテーション病院に入職を考えている看護師さんや看護学生にメッセージをお願いします。

須藤:ブランクがある方でも、分からないことが多い方でも温かくお迎えします。私たちと一緒に働きましょう。

龍光:家庭があって、子どもがいても働きやすい職場です。子どもさんの体調変化などが心配で職場復帰をためらっている方も多いはずですが、心配しないでいらしてください。

望月:男性看護師の方で、小さなお子さんがいらっしゃる方でも大丈夫です。勤務時間帯も相談できますよ。見学も随時、お受けしています。

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