皆さん、こんにちは。日浦病院は長崎市北部の西彼杵半島にある病院です。前院長が外科医師でしたので、地域の皆様には外科の病院というイメージが強いようですが、今は整形外科中心の病院で、リハビリにも力を入れています。整形外科の医師は2人おり、今年4月からは3人体制になりますので、今後はさらに整形外科を打ち出していくつもりです。脳卒中にかかられた方や、整形外科手術を他院で受けられた方が当院で回復していただけるよう、回復期リハビリテーション病棟への転換も検討しています。
スタッフ間での連携がよく取れていて、皆が協力的に仕事を進めているというのも当院の自慢です。
今後は一層、高齢社会が進展しますので、高齢者に優しい病院になろうということをスローガンにしています。西彼杵半島の病院は当院しかありませんので、地域の方ができるだけ地域で暮らせて、病気になられてもできるだけ早く治してさしあげて、地域でできるだけ長く過ごせるようなサービスを提供していくことが理想だと考えています。今はご自宅に帰るとなっても、ご家庭の事情でなかなか帰ることができない方もいらっしゃいます。当院は今年からさらに訪問看護や訪問リハビリにも力を入れていきますので、地域の方により喜んでいただける病院になるよう、努力してまいります。
地域の安心と暮らしを守る医療・福祉を提供します。
長崎市下黒崎町に位置する。内科、外科、整形外科、脳神経外科、皮膚科、リハビリテーション部を有し、病床数は一般病棟56床、特殊疾患病棟40床、医療療養病棟103床の合計199床である。2013年度の実績として、1日平均外来患者数は135人、1日平均通所リハビリ利用者は41人、1日平均入院患者数は187人、一般病棟平均在院日数は18日となっている。
長崎市下黒崎町に位置する。日常生活にケアが必要な方を対象に、24時間体制でサービスを行っている。
長崎市神浦丸尾町に位置する。介護保険法の「認知症対応型共同生活介護」に相当する住宅である。
より良い看護・介護を提供できるよう、専門的知識と技術の習得をし、看護の質の向上を図る。
それぞれのスキルに合わせて、病棟の配属を決めています。年齢が高くなると新しいことを覚えていくのは大変ですから、夕方勤務を希望するスタッフが多いのですが、若いスタッフにはなるべく一般病棟の経験を積んでほしいと思っています。一般病棟は入退院もあって忙しいのですが、きちんと教育しています。
看護職員の一人一人が「より良い看護・介護を~看護の質の向上を図る」を実践できるよう、院内研修計画に沿った研修を実施しています。
当院では4段階のレベル別教育目標を設定しています。レベルIは「指導を受けながら看護実践を行うことができる」、レベルIIは「看護実践に加えて、組織的役割を遂行できる」、レベルIIIは「日常看護において新人指導を行うことができる」、レベルIVは「看護実践の役割モデルとなり、組織的にも広範囲な役割を遂行できる」となっています。
新人にはプリセプターをつけています。入職後はオリエンテーションを受けて、病院理念や看護倫理の理解を促します。そして目標を設定し、基礎的な看護知識や技術の習得を行います。また、院内感染防止などの安全委員会での活動や接遇、マナーなどの研修もあります。その後はOJTが中心ですが、院内研修や院外研修の機会も設けています。
当院は長崎市内にあるのですが、どうしても田舎の病院というイメージがありますので、そこから脱却したいですね(笑)。そのための接遇面や言葉遣いなどのレベルを上げて、選ばれる病院にしていきたいです。「日浦病院はいいよ」と口コミで広がっていくことを目指しています。
中学校を卒業するときに、計算がとても嫌だったので商業高校は避けたかったんです(笑)。母から「女は手に職を持っていないといけない」と言われていたこともあり、中学校の先生と相談して衛生看護科に進むことにしました。ほかに行きたい高校もありませんでしたし、その流れに納得していたわけではありませんが、頑張って通いました。その後は長崎を離れてみたくて、関西の高等看護学校に進学しました。
大きな理想はありませんでしたし、最初の動機も看護師の仕事が好きだというわけではなかったので、23歳ぐらいのときにほかの仕事をしようかなと探したこともあります。でも中途半端な年齢でしたから、仕事といってもなかなかないんですね。そんなときに失業手当の額を見て、看護師のお給料は悪くなかったのだと気づきました(笑)。今までやってきたのだから続けてみようと思いながら、また病院に勤めました。
関西では大学病院での勤務でした。大学病院は医師数が多いですから、看護師の仕事は看護が主になります。それで点滴などもしたことがなかったので、長崎に帰ってきてから教わりました。衛生看護科の出身ですから准看護師として点滴や注射を習ったはずなのに、経験自体はありませんからね。市中病院で様々な看護を経験して、スキルを上げていったように思います。
私は結婚後に日浦病院に勤め始めて、30年以上になります。最初は子どもが小さく、保育園に通わせながらだったので、非常勤からスタートしました。その後、勤務時間を伸ばしていったのですが、当院ではスタッフの状況に合わせて勤務形態を変えることができるんですね。
この地域は以前から高齢者の方が多かったので、地域医療という言葉が今のように一般的でない時代から地域医療を行っています。訪問診療にもかなり前から取り組んでいまして、地域の方々に馴染んでいる病院です。
以前は毎年、職員全員とその家族での運動会がありました。1000人近くの人数になっていましたよ。また、夏には職員だけのキャンプをしていましたね。夜はキャンプファイヤーも行っていました。冬は忘年会や旅行でしたね。このところ、行事のようなものは少なくなってきていますが、バースデー休暇などの特別休暇はあります。
私が部長になってから1年ぐらいなのですが、今後はやはり社会のニーズに合わせていかないといけないと考えています。まずは教育ですね。看護学校への通学と並行して勤務している看護師もいますし、新人教育の体制を構築したいです。それから復職支援のカリキュラムがあるのですが、あまり反応がないので、潜在看護師に訴えかけるためにも院内教育、院外教育を充実させます。今も院内教育は毎月、スケジュールを組んで行っていますし、院外教育に関しては一部の費用を病院で負担しています。今後は地域医療への流れが加速していますから、そのための教育や教育に関わることを整備していかなくてはいけないですね。
高齢の患者さんが多く、病院の方針も高齢者に優しい病院づくりです。ですから、接遇面などがきちんとできている方に来ていただきたいですね。若い方は最初は大きな病院で働きたいと考えていらっしゃるでしょうから、そういったところで勉強してきていただいたあとの勤務先として選んでもらえればと思います。また、子育て中の方にはサポートもしますし、皆が助け合っています。定年退職まで長く勤務する人も多いですから、働きやすい病院なんですよ。和気藹々とした雰囲気の中で一緒に頑張ってくださる方に来ていただきたいです。
当院は子育て中の方にとっても、そうでない方にも働きやすい病院です。非常勤勤務の希望も通りますし、日勤のみの勤務も可能です。休日も多いですし、色々な状況の人たちに配慮しています。若い人も、お母さん世代の人も和やかな雰囲気の職場で働いていますので、どうぞお問い合わせください。
森:香川県に住んでいるときに長崎市に戻ることになり、病院を探そうとe-nurseに登録したんです。病院の情報が全く分からなかったので、自宅から近い日浦病院を紹介していただいてよかったです。最初は16時までの非常勤で探していたのですが、日浦病院から「あと1時間ぐらい頑張って、常勤で働いてみてはどうですか」とお話をいただきました。また、娘を週に1回、リハビリに連れていくための早退が許されるのかと相談したら、ほかの日に遅番で仕事をすれば可能だという話も伺い、歩み寄っていただきました。子どものリハビリ通いは優先度が高いことですので、「できません」と言われていたら勤務できなかったと思います。リンクスタッフの方には面接にも一緒に入っていただき、色々と相談に乗ってもらいました。私の場合は常勤ができるのかという不安もありましたが、本当にお世話になりました。
川口:自宅や夫の職場の場所から選んだというのがまずあります。子どもが3人とも小さいので、「今は常勤の日勤しかできませんが、子どもが大きくなったら夜勤もできるかもしれません」と言ったところ、日勤だけの勤務も可能だということでした。面接の際に病院を見学させていただき、多くの高齢の患者さんの中でスタッフが和気藹々と仕事をしていた雰囲気がとても良かったです。私自身も高齢者の方々と接するのが好きですので、この病院に決めました。
森:子どもの学校の役員をしていますので、学校行事のときには全て休みをいただいています。どれだけ忙しくても駄目とは言われないですね。娘のリハビリも当院でもしてもらっていますし、週に1日は遠いところでもしているので、半日休暇をいただいています。娘の麻痺の具合もとても改善されました。仕事を優先していたら、ここまで改善できなかったのではと思っています。
森:入ってみて分かったことですが、外来と手術室と内視鏡室を同じスタッフで回していることに驚きました。外来では覚えることが多くて、大変でしたね。日浦病院はこれだけの規模ですが、救急もとっていますし、看取りも受け入れていますから、幅が広いんです。私としても幅広い分野の勉強の必要性を痛感しています。田舎にある病院なので、最初はゆっくりしているのかなというイメージでしたが、なかなか忙しいです(笑)。
川口:外来のスタッフが手術室も担当するというのはやはり驚きましたね。また、大学病院からの非常勤医師が多くて、外科、消化器科、循環器科と幅広く高齢者のケアにあたっているところがイメージと違っていました。
森:このあたりには入院設備がある病院は日浦病院しかないので、外来にいらっしゃる患者さんが多種多様なんですね。どういう患者さんでも受け入れる病院なので、外来は勉強になります。
森:外来スタッフは午前中は外来、午後は手術室を担当します。それから内視鏡室での勤務もローテーションで回しています。
森:外来勤務ですから、患者さんとの会話を通して遣り甲斐を感じることが多いです。不整脈をお持ちの患者さんがいらして、不整脈が出ている状態のときに不安が大きかったんですね。それで私がつかせていただいていたのですが、あとで元気になられたときに「一番きつかったときについてもらって安心できました。日浦病院にはいい看護師さんがいて、本当に良かったです」と言ってくださったときはいいケアができたのだなと思いました。患者さんからの感謝の言葉は本当に嬉しいですね。
川口:私はまだ日が浅いのですが、看護師の先輩方から同じスタッフとして見てもらえて、「ありがとう」と言われたり、患者さんからも「ありがとう」と言っていただくと、少しでも支えになっているのかなと思いますし、この仕事をしていて良かったと実感します。
森:和気藹々としていますね。看護師の年齢の幅は広く、60代のスタッフもいますし、小さい子どもさんがいるスタッフもいますので、カバーし合っています。皆が目一杯、仕事をして、家に帰って子どもの世話や家事をしたりして、仕事と子育ての両立の大変さを経験していますので、先輩方から「頑張ってね」と温かい言葉をもらうと嬉しいです。「私だけが大変なのではないんだ、皆が大変なんだ」と気づきますし、頑張りに繋がっています。
川口:子どもが熱を出して、急にお休みをいただいても、次の日には皆が嫌な顔をせずに「大丈夫」と声をかけてくれますね。
森:子どもを育て終わるまでは辞めずに常勤で頑張るということに尽きますね。常勤を続けることへの不安は大きいですが、ここまでやってこられましたし、子どもを一人前にするまでは継続していきたいです。
川口:私も続けることですね。そして、日浦病院がさらにいい病院になるように努力したいです。今日も接遇研修を受けてきましたが、日浦病院がほかの病院のお手本となれるような接遇やケアができたらいいなと思っています。