大阪府高槻市の特別・特定医療法人愛仁会高槻病院は1977年の開設以来、「患者さまの満足する医療」を理念に、20科477床を有する急性期病院として成長を遂げてきた。なかでも総合周産期母子医療センターを開設し、WHOとユニセフが提唱する「赤ちゃんにやさしい病院」の認定を受けるなど、新生児や産科の救急に積極的に取り組んでいる。
看護部では愛仁会の「仁」の意味である「相手の立場になる愛」を基盤に「患者さまの立場を尊重した看護実践」を理念とし、愛仁会独自の能力開発ガイドラインに基づいた教育を行っている。
今回は富田昌代看護部長、教育担当の長見充彦副部長、新人看護師の山地由希子さん、塚原裕子さん、古里彩乃さん、野村充子さん、藤田慧さんにお話を伺った。
◆富田 昌代 看護部長 プロフィール 1978年に岐阜県立衛生専門学院第一看護学科を卒業後、敦賀市立病院に入職する。1981年に結婚のため高槻市に転居し、1987年に高槻病院に入職する。2002年に看護教育科長に就任し、2003年に副看護部長を経て、2007年に愛仁会本部看護部長に就任する。2008年に高槻病院看護部長に就任する。 |
◆長見 充彦 副部長 プロフィール 1990年に国立舞鶴病院附属看護学校(現 舞鶴医療センター附属看護学校)を卒業後、国立大阪病院(現 大阪医療センター)に入職する。2000年に国立大阪南病院附属看護学校(現 大阪南医療センター附属大阪南看護学校)に教員として入職する。2002年に高槻病院に入職し、2005年に教育科長を経て、2007年に副部長に就任する。 |
◆山地(やまじ) 由希子さん プロフィール 香川県丸亀市出身。2008年に大阪大学医学部保健学科を卒業後、高槻病院に入職する。現在は産科病棟に助産師として勤務している。 |
◆塚原 裕子(ひろこ)さん プロフィール 福井県美浜町出身。2008年に公立若狭高等看護学院を卒業後、高槻病院に入職する。現在は消化器内科・脳神経外科病棟に勤務している。 |
◆古里(ふるさと) 彩乃さん プロフィール 京都市出身。2008年に愛仁会看護助産専門学校を卒業後、高槻病院に入職する。現在は手術室に勤務している。 |
◆野村 充子(みちこ)さん プロフィール 大阪府吹田市出身。2008年に京都中央保健専門学校を卒業後、高槻病院に入職する。現在は循環器病棟に勤務している。 |
◆藤田 慧(さとし)さん プロフィール 福滋賀県大津市出身。2008年に神戸大学医学部保健学科を卒業後、高槻病院に入職する。現在はNICUに勤務している。 |
愛仁会は今年、創立50周年を迎える。そこで高槻病院看護部でも「高めよう、看護の技」、「創造しよう、新たなチーム力」、「つなげよう、未来へあゆみ」という50周年を記念したスローガンを策定した。
富田(部):科長会で何回も話し合い、決定したスローガンです。「高めよう、看護の技」というのは優しいだけの看護師ではなくて、専門職なのですから正確な技術を持って、根拠に基づいた看護をしようということです。愛仁会では必要な場所に必要な人材を配置してきました。一緒に働くスタッフを大事にするために様々な工夫もしてきました。他職種また、常勤と非常勤それぞれの立場を尊重し、チーム力を向上させたいという願いから、「創造しよう、新たなチーム力」のフレーズを導き出しました。そして「つなげよう、未来へあゆみ」ですが、あゆみの「あ」は「安全」、「ゆ」は「地域や愛仁会全体の融合」、「み」は看護の基本である「看る」ことを意味しています。
策定してそろそろ半年ですので、どれほど達成できたかのサマリーを作って、近々会議で報告することにしています。
また高槻病院看護部のシンボルフラワーは紫陽花であり、院内にも多くの紫陽花が植えられている。
富田(部):紫陽花は組織の秩序と公平性を表している花です。ひとつひとつの花をスタッフに例えています。それぞれ個性はありますが、一つに集まれば大輪の花になります。そして花言葉は「忍耐強い愛情」です。枯れても散らず、花を残す強さを持っていますよね。チームワークの大切さやスタッフを大事にすることなどを紫陽花にたとえています。
高槻病院は1977年の開設以来、新生児や産科の救急に力を入れ、大阪府全域からの母体搬送を受け入れる拠点病院である。MFICUを併設した総合周産期母子医療センターとして産科医師11人、助産師57人が手厚いチーム医療を行っている。NICUには新生児集中ケアの認定看護師2人が在籍し、全国に8カ所しかない実習病院の一つである。分娩件数も多く、2007年度には1532件を数えた。このほどWHOとユニセフから「赤ちゃんにやさしい病院」の認定を受けたが、高槻病院のようにハイリスク分娩が多い病院がこの認定を受けるのは非常に難しく、全国から注目を集めている。
富田(部):ハイリスク分娩だからこそ母乳育児に意味があり、そういった取り組みが評価されて認定を受けられたのだと思っています。2007年には院内助産センターを開設しましたが、これは産科医不足が理由なのではありません。正常分娩は助産師が扱うことができますので、助産師の専門性を活かした取り組みです。医師の介入なく、妊婦さんのイメージ通りの分娩をサポートするためのものです。
藤田:NICUは医師と看護師の壁がなく、看護師の意見が赤ちゃんのケアに反映されることも多くて、やりがいがあります。
山地:ハイリスク分娩も含めて、様々な症例を見ることができます。助産師としてハイリスク分娩のときは特にお母さんへのケアをどうするべきか、日々勉強になっています。
愛仁会では2007年度から「看護職員の能力開発(キャリアパス)体系」を制度として「愛仁会看護職員能力開発ガイドライン」に盛り込んでスタートさせた。さらに2008年度には助産業務を行う、助産師独自の到達すべき技術内容を追加した。この能力開発体系は看護師免許、助産師免許を取得し、新人臨床研修から「ブランドナース・助産師」、さらには専門職として「看護管理者コース」、「ジェネラリストコース」、「スペシャリストコース」、「看護・助産教員コース」と具体的な目標につなげて、自己実現をサポートするものだ。
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長見(副):愛仁会では看護職員が生涯学ぶことを支援し、学ぶ力や環境を整えています。 能力開発ガイドラインは厚生労働省の「新人看護職員臨床実践能力向上に関する検討会」でまとめられた臨床実践能力を組み入れ、専門職としての技術や態度、知識を5年間で身につけることを目標としています。5年後に目標とする看護師になれるよう、特に1年目には力を入れた内容になっています。1年目は新人臨床研修コースで、心肺蘇生の研修を早期に行うなど急変時の対応や患者さんへ侵襲のある処置をまずは学んでもらいます。採血や静脈注射も5回の研修を終えるまでは患者さんに行うことはありません。3カ月は研修ばかりになりますので、この期間が長いか短いかについては賛否両論あるところです。ただ早い時期に失敗体験ができてしまうと、今後のキャリア形成に影響を及ぼすこともありうるでしょう。それぞれの職場の先輩スタッフも主旨をよく理解し、スタッフ全員で新人を育てています。
山地:分娩数の多さ、MUICUもあるところに惹かれ、助産師として経験を積みたかったので、高槻病院を希望しました。全体の研修の後、プリセプターの先輩と現場で十分研修させていただけました。練習を重ね、プリセプターのOKが出たら、患者さんへの処置ができます。そういった段階を踏んで研修できたのはよかったです。
塚原:看護学校が公立小浜病院の付属だったので、同期はほとんどがそちらに就職したのですが、私は都会に出てきたかったので高槻病院を希望しました(笑)。高槻市は程よい都会で、住みやすく、楽しいです。入職して2週間は研修医やコメディカル、事務職員も含めた全体の研修があり、病院の概要やマナーなどを学びました。愛仁会の中の老健を見学したことや「高槻市を知る」といった研修などが印象に残っています。
古里:愛仁会の看護学校に行ったので、千船病院か高槻病院に就職しようと思っていました。私としては規模が大きく、救急の症例数も多い高槻病院の方がよかったです。将来、認定看護師を取りたいので、多くの認定看護師がいる点にも惹かれました。研修はグループワークが多い点がいいですね。いろんな人と一緒になりますので、徐々に友達が増えていきました。
野村:吹田市に認知症の祖母と2人で住んでいましたので、看護学校のあった京都ではなく、大阪の病院を希望していました。梅田で病院の説明会があったのですが、そこで現場の雰囲気が一番伝わったのが高槻病院だったんです。ただの病院の概要説明ではなく、入職後の教育体制が図式化されていたり、先輩看護師の声や写真が紹介されていたりしたのを見て、ここで働きたいと思いました。高槻病院の能力開発ガイドラインでは輸血や静脈注射の練習が3カ月間みっちりできます。学生時代は技術を学ぶ時間が少なかったのですが、「現場で初めてする」ということがなく、場を踏んだうえで現場へという流れはよかったです。
藤田:大学生のときに母性看護の実習で愛着形成がうまくいかない症例を見て、出産はハッピーなことなのに母親がマイナスの感情を持ってしまうことに矛盾を感じました。赤ちゃんだけでなく、お父さんやお母さんに男性としてアプローチしたいと思って、NICUがある病院を希望したところ、大学の先生が高槻病院を推薦してくださったんです。他の病院に行った同級生は早くから静脈注射などを経験していましたが、こちらでは7月からとじっくり時間をかけた研修ができます。不安が大きい状態で実施するのは看護師にとっても患者さんにとってもよくないので、いい研修システムだと思います。
2年目から5年目までは実践コースⅠ、Ⅱでの研修となる。ここでは能力開発目標に沿って日々の機会教育を主流として段階的に習得していくことが狙いとなっている。また所属部署での研修にとどまらず、院内や法人内の各施設や成長会や淀川キリスト教病院などへの留学制度も完備している。
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長見(副):愛仁会の「ブランドナース・助産師」は、人への限りない「愛」を根底に他者を思いやり、いつくしむことができる「仁」の心で、看護学を基調とした「技」を提供し、病んだ人々の安全・安楽を目指す実践力を備えています。5年間は「ブランドナース・助産師」を目指して、しっかり自己研鑽することが大切です。その後は様々なコースでキャリアアップを図り、自己実現につなげてほしいです。
富田(部):私どもでは教育ではなく、あえて能力開発という言葉を使っています。そこには「あくまでも自分で研鑽を積むことが大事であり、愛仁会はそれを支援するのだ」という意味が込められています。院内、法人内外への留学制度のほか、訪問看護師との同行訪問なども行っており、様々な振り返りを行いながら、多くのことを見て、感じてほしいですね。
高槻病院には7人の認定看護師が在籍している。内訳は新生児集中ケアに2人、感染管理、小児救急看護、救急看護、皮膚排泄ケア、緩和ケアに各1人である。さらに2009年には集中ケアで1人が取得予定であり、急性期病院の中での大きな役割が期待されている。
富田(部):認定看護師の取得にあたっては法人が時間、費用、ポジションを保障し、協力を惜しまない体制です。専属の部屋を確保し、様々な会議にも参加してもらっていますので、今後は認定看護師の活動をさらに拡大し、「横横」の連携を強めていきたいですね。一方で、市民への認知はまだ低いです。これを課題として、地域でのプレゼンテーションを活発に行いたいです。しかしながら認定看護師がいることの最大の意義はベッドサイドケアの質の向上にあります。質の高い看護サービスを患者さまに提供していきたいですね。
高槻病院では高槻地区の潜在看護師を対象に、年3コースの就業支援講座を行っている。2日コースでは講義とデモンストレーション、4、6日コースでは講義、デモンストレーションに加えて、臨地実習を行う。講義やデモンストレーションの内容は安全対策や感染防止対策、手洗い、採血、酸素療法、吸引、AEDを用いた一時救命処置などの看護基本技術などとなっている。また研修中に利用できる託児室も完備している。臨地実習先は高槻病院がメインであるが、愛仁会リハビリテーション病院や介護老人保健施設ケーアイでも可能となっている。
長見(副):臨地実習では白衣を着て、看護師とともにベッドサイドケアをしてもらっています。やはり現場を見ると、看護師だった頃のことがフラッシュバックされるようですね。日頃は「○○ちゃんのお母さん」という存在なのに、実習で自分自身という存在を確認できたという声も聞きます。私どもでは2005年とかなり早い段階から始めましたので、応募も多いですし、行政の方も見学にいらっしゃっています。大阪府ではe-ラーニングと組み合わせた潜在看護師の復職支援を行っており、私どももその事業に参画させてもらってます。
富田(部):研修の最後には院長から修了証書が手渡されます。一歩踏み出せた喜びや人の和を感じるいい瞬間ですね。私どもの人材確保という面も確かにありますが、専門職として生涯学んでほしいという願いが一番にあります。そういった支援を行うことが研修指定病院としての私どもの使命と考えます。
高槻病院では看護の継続性を考慮し、選択的勤務体制を行っている。一般病棟、ICU、NICU、管理夜勤では16時間夜勤、産科やMFICUでは13時間夜勤、内科1病棟では14時間夜勤である。また職員のワークライフバランスを重視した様々な勤務体制が整備されていることも大きな特徴であろう。1カ月3、4回の夜勤を行う混合型夜勤、1カ月144時間の夜勤勤務を4カ月以上行う夜勤専従、1~3カ月ごとに混合型夜勤と夜勤専従を交互に勤務する分離型夜勤、日勤専従、勤務時間を選択できるシフトナースの5つのパターンがある。
富田(部):患者さんの24時間を看ることができる混合型夜勤を勧めていまして、80%の看護師が選択しています。一方、分離型夜勤のいいところは子どもさんが夏休みの間に夜勤専従で入ることができる点でしょうか。夜勤専従は15%ほどいて、介護のほかは大学院生や通信教育を受けている看護師ですね。日勤専従は妊娠中のスタッフです。
高槻病院は2006年12月に看護基準7:1を取得したが、これに先駆けてその年の9月に40人ほどの非常勤看護師含む看護職員を採用している。非常勤看護師をシフトナースと呼称し、それぞれのライフスタイルに合わせた勤務体制を組めることが人気を集めている。
富田(部):シフトナースであってもやりがいを持てるように、実習や教育を担当することもあります。潜在看護師の就業支援講座でもベッドサイドケアをともにし、業務について忌憚なく話してもらっています。また清潔ケアは看護師の独占業務です。生活支援を専門にしているシフトナースは患者さんの好みのタオルや温度までを把握していて、驚かされますね。
高槻病院では1977年の開設と同時に院内託児所を完備し、24時間体制で保育士が常駐している。2007年からは院内学童保育も行う。
長見(副):寮は寮母さんのいる寮とワンルームマンションがあります。寮母さんのいる寮は敷地内ですので白衣で通える距離で、アットホームさがありますね。新人はそこに入り、慣れてきたらワンルームマンションへという流れを勧めています。
富田(部):私自身も院内託児所があったからこそ仕事を続けることができました。また愛仁会全体で勤続10年でオーストラリア、20年でカナダへの旅行があります。
山地:助産師コースの学生実習では分娩10件というノルマがあり、ゆっくり褥婦さんと関わる時間がありませんでした。今はおっぱいケアなどを通して、母子の愛着形成をサポートできる機会に恵まれています。病棟は助産師だけなのですが、いくつかのチームに分かれていて、私は産褥チームの一員としてお産が終わった方のケアを担当しています。保健指導なども行いながら、少しでも母子の状態がよくなるように努力しています。最近、分娩係につけるようになりました。1件目の赤ちゃんを取ったときは嬉しかったですね。赤ちゃんには癒しをもらっています。
塚原:2、3カ月入院される患者さんもいれば、検査だけの患者さんもいらっしゃるなど、いろんな患者さんがいらっしゃいます。でも基本的には急性期病院ですので、回転率が高く、患者さんの情報収集が大変です。最初の夜勤のときは「日勤でも動けていないのに大丈夫かな」と思ったのですが、先輩方のご指導で乗り切れました。急変時の対応は難しいです。ご家族の方も動揺されますし、そういうときに的確な説明ができるようになりたいです。
古里:学生時代は手術室には1日か2日しか行かなかったので、表面的なイメージしかありませんでした。患者さんと直接関わることが少ないので、最初は「本当に看護しているのかなあ」と疑問に思っていました。でも神経障害が起こらないような体位の工夫などを通して、小さいことでも患者さんのためになり、看護になっているんだと考えられるようになりました。手術前の患者さんは不安ですし、看護師の態度や言葉がけは大切ですね。反応があると嬉しいです。手術中は医師も真剣そのもので、失敗すると怒られます。そういった医師との関わりも多い部署ですし、手術の流れや麻酔や薬のことなど勉強しなければいけないことばかりです。
野村:寝たきりの患者さんや意思疎通が困難な患者さんと接するのは難しいです。「今日の調子はどうですか?」と声をかけると、「生きてるだけや」と言われるなど、一言一言に込められた思い重く伝わってきます。共感傾聴するしかできませんが、タッチングしたり、お互いの五感を使って関わっていこうと思っています。7:1看護ですので、受け持ち患者さんは少ないのですが、的確なアセスメントができないと辛いですね。先輩の指導を受けながら、頭の中に関連図を書いて、考えるプロセスを構築しています。忙しいけど、楽しい毎日です。
藤田:NICUでは想像以上に小さい赤ちゃんがいることに最初は驚きました。でも、どんどん成長していく過程を見られるので、高槻病院に来てよかったなと思います。ただ相手が赤ちゃんですので、どうして泣いているのか分からないときがあります。でも先輩方は気づくんですね。先日も呼吸器の角度が悪く、鼻に当たっていて痛いから泣いているのだと指摘されました。言葉での意思疎通ができないだけに、相手の立場に立つことの難しさを実感しています。
山地:活発な雰囲気ですよ。産科は他の病棟よりも若いスタッフが多いこともあって、皆の年齢が近く、働きやすい職場です。看護師のキャリアを積んだ後で助産師資格を取った人もいますし、そういう人たちは先輩であっても年齢が近いので、仕事終わりに飲みに行くこともあります。
塚原:先輩方には私生活のことでも何でも相談していますね。プリセプターは本当にいい方ばかりで、一緒にご飯に行ったりもしています。看護師同士のコミュニケーションが十分取れている職場です。
古里:夜勤がなく、皆が日勤帯で働いています。プリセプターは4人いますが、皆さん優しいですよ。プリセプター以外の先輩にも質問しやすいですし、プライベートのことも話せて、いい雰囲気です。
野村:明るいですね。冗談も言い合っていますよ(笑)。信頼関係も作りやすいです。ただ、指導を受けるときは先輩の表情も一変し、助言や考え方のヒントをくださったりします。
藤田:分からないことがあっても、誰にでも聞ける雰囲気の良さがあります。NICUは常時3:1なので、夜勤でもスタッフが多いんです。ワンフロアに全スタッフがいますから、困ったときでも「どうしたん?」と声をかけていただいています。
山地:3年目になったら、院内助産センターに勤務できるので、まずはそこに行きたいですね。そしてお産のいろんな症例を勉強させていただいて、将来は助産院などでゆっくりとしたお産を経験したいと思っています。また保健師の免許も持っていますので、家庭訪問などをして母子の健康に関わっていきたいです。
塚原:今のところ消化器内科や脳神経外科のことしか分からないのですが、ターミナルの患者さんが多いので、緩和ケアに興味があります。今後、緩和ケアの勉強をしていくつもりです。
古里:入職して半年ですし、今は未熟ですので、今後できる仕事を増やしていって、早く一人前にならなければと思っています。患者さんの気持ちを分かってあげられる看護師になりたいです。将来は認定看護師を目指したいですね。
野村:認知症の祖母の介護を通して認知症、高齢者看護や認定看護師に興味があります。尊厳を持って高齢者に関わり、単なる業務としてではなく、その人にとって人間らしく生きるために何が一番大切なのか、振り返りを大切にしていきたいですね。
藤田:新生児集中ケアで認定看護師を取得したいです。また大学院で研究したいという気持ちもありますが、ずっと新生児領域に携わっていきたいです。どんな小さい赤ちゃんでも尊厳を持って接し、誰よりも赤ちゃんを分かってあげられる存在としてチーム医療に関わるのが自分の目指す看護師像ですね。
富田(部):ベッドサイドには多くの患者さんが看護の手を待っています。「患者の立場を尊重した看護実践」という私どもの理念を皆さんとともに表現し、良質な看護サービスを提供していきたいですね。ぜひ、仲間の一人になってください。そして、一緒に看護を語りましょう。
名称 | 特別・特定医療法人 愛仁会 高槻病院 |
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URL | http://www.aijinkai.or.jp/takatsuki/ |
住所 | 〒569-1192 大阪府高槻市古曽部町1-3-13 |
電話 | 072-681-3801 |
FAX | 072-682-3834 |
病床数 | 477床 |
診療科目 | 一般内科、呼吸器内科、循環器内科、神経内科、一般外科、呼吸器外科、脳神経外科、整形外科、眼科、精神科、耳鼻咽喉科、放射線科、皮膚科、麻酔科、泌尿器科、産婦人科、小児科、リハビリテーション科、心臓血管外科、小児外科 |
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