「京都桂病院」紹介ページ

HOSPITAL INFO ナース版

vol.35

京都桂病院

URL
http://katsura.com/
住所
〒615-8256
京都市西京区山田平尾町17
TEL
075-391-5811
  • 病院の特色
  • 看護部理念
  • 教育プログラム
  • 看護部長からのメッセージ
  • 職場訪問
  • 先輩ナースによるリアルトーク

病院の特色

院長の挨拶

 京都桂病院では毎年行動方針を決めて、一年間その実現に向けて職員全員が努力しています。ここ3年間の行動方針は平成18年度が「連携:病院完結型医療から地域完結型医療へ」、平成19年度が「満足度の向上」そして昨年度が「病院の社会貢献」でした。しかし、行動方針がなかなか共有されず、職員一丸となってその実現に取り組んでいるという実感が少ないため、種々の満足度調査を実施してその原因を調べました。その調査を通して明らかになってきたのは、いろいろなレベルでの意思疎通がはかられていないことが今一番問題なのではないかということでした。
 そこで今年度の行動方針は「コミュニケーションの改善(もっと話し合おう)」としました。当院はクリニカルパスの充実で総ての患者さんに良質で均質な医療を提供し、安全な医療が行えるようになって来ていると思います。しかし患者さんには誰一人として同じ方はおられません。一人一人の方に特有の状態や病状を的確に把握して、タイムリーにそれを説明して安心な医療を提供するためには、患者さんや患者さんのご家族ともっと話し合うことが大切だと考えました。今まで以上に患者さんや患者さんのご家族と話し合うことで安全・安心・納得の医療を提供できると思います。  また現在医療はチームで行われています。医師・看護師はもとより、薬剤師・放射線技師・検査技師・管理栄養士、リハビリの療法士や臨床工学士、それに事務職員などがチームを作って一人の患者さんの治療にあたっています。医師も一科だけでなく複数科の専門の医師が関ることもあります。患者さんや患者さんの病状について同職種、異職種を問わず、治療に携わっている職員全員が充分に話しあうことで治療をうけておられる患者さんに、さらに安心・安全な医療を提供することが出来ると考えています。
 また当院で治療や検査を受けられる患者さんは、それ以前に近隣のかかりつけの先生で治療を受けておられたかもしれません。その情報を共有することもコミュニケーションの改善だと思います。また当院だけで治療を受けられるわけでなく、他の病院や地域の診療所でも引き続き治療を受けられます。その時に当院における治療内容を今まで以上に詳しくご説明し連携を強化することもコミュニケーションの改善だと考えています。  コミュニケーションの改善(もっと話し合う)ことで、地域の医療機関との連携を深め、また患者さんと今まで以上に話し合うことで、更に安心・安全で納得のいく医療を提供して行きたいと思います。それが患者さんや、引いては地域の満足度の向上にも繋がると思います。何についてももっと気楽に話し合え、いろいろな会話がいたるところで聞こえる病院にしていきたいと思います。今年度も一年よろしくお願い申し上げます。

                                               院長 野口 雅滋

基本理念

私たちは、患者さんの人権を尊重し、地域に必要な基幹的中心的な医療を担当すると共に、さらに高次の医療に対応できるよう努力します。

行動基準

1.使命

生命の尊重と人間愛を基本とし、地域の人々の健康と福祉を保証するために、専門職的で倫理的な医療を行なうべく最大限の努力を尽くすものとする。

2.地域社会への貢献

本院の医療機能を地域の医療体系に連携し、効率的な医療サービスの成果を挙げることに努めるものとする。

3.研修と教育

医療従事者としての研修に励み、本院の提供できる医療水準の向上と後進の教育に努めるものとする。

4.医療記録と守秘義務

医療記録を完備し確実に管理すると共に、医療上知り得た個人の秘密は厳守するものとする。

5.管理運営

患者中心の医療の心構えを堅持し、本院が地域社会に必須の病院として存続できるよう、公正で合理的な管理運営に努めるものとする。

心臓血管センター

 ICU・CCU病棟は10床を有し、365日24時間、集中的に高度な治療を要する患者さんに対応できる体制が整っている。循環器病棟は56床で、循環器内科と心臓血管外科の病棟となっている。8床のHCUがあり、ICU・CCUの後方病棟としての機能も持つ。

呼吸器センター

 呼吸器外科病棟は54床で、呼吸器疾患の患者さんの外科的治療・処置を行う病棟で、リカバリールーム4床も有する。12床の結核病棟を含む、55床の呼吸器内科病棟では内科的治療を要する呼吸器疾患の患者さんを対象としている。また、呼吸器内科・退院支援病棟として51床を持ち、急性期を脱した後のリハビリや在宅療養への準備が必要な患者さんを対象としている。

消化器センター

 消化器外科病棟は54床で、リカバリールーム6床も持つ。消化器疾患及び乳がん、泌尿器科疾患などで外科的治療を受ける患者さんが対象である。56床の消化器内科病棟では消化器疾患の患者さんに内視鏡検査、処置や化学療法、緩和ケアなどを主に行っている。また、消化器内科・一般内科病棟として58床あり、内科的な消化器疾患の患者さんのほか、透析・人工呼吸器管理など重症度の高い患者さんも多い。

看護学校との連携について

 社会福祉法人京都社会事業財団が京都桂病院に付属させる形で設立したのが京都桂看護専門学校である。京都桂病院での充実した実習が行われ、卒業後は京都桂病院など、多くの医療機関で活躍できる人材を育てている。京都桂病院では、新人などの研修の際に看護学校にある演習用設備や器機類を使用し、シミュレーション研修に取り組んでいる。

看護部理念

委員会、ミドル会について

 11の委員会とミドル会グループが活発な活動を行っている。退院支援委員会では退院支援病棟責任者や地域連携室・訪問看護認定看護師が中心となり、マニュアルの整備や学習会を開催したり、緩和ケア推進委員会では緩和ケア認定看護師がエンゼルケアを含むグリーフケアについて知識や技術を伝えるなど、認定看護師がリーダーシップを発揮している。
 一方、ミドル会は科長・係長に次ぐポジションである主任・副主任クラスで構成され、教育的な活動をメインとしている。ナラティブや接遇、中堅看護師教育等に熱心に取り組んでいる。さらに、クリニカルラダー・step4の課題である看護研究のサポートを担当し、院外講師とともに「研究とは」から研究の実際、論文作成や発表までの一連をステップアップ形式で学べるよう企画・運営している。「研究的視点を育む目的で始めました。臨床の場で『あれ?』と思ったことを深く追求し、次の実践の場で生かせる看護研究になればと願っています。」(林千鶴子看護部長)

小チーム継続受け持ち制による看護の提供

 患者さんの入院から退院までをチームで継続して受け持つことにより、一貫した看護の提供と責任の所在を明確にする体制となっている。

教育プログラム

松永睦子 新人教育担当 副主任

ラダー形式の教育プログラム

 三層立てによる多彩な研修プログラムとなっている。STEP1から3までは基礎コース、STEP4から6までとエキスパートナースへの道がキャリアコース、そして主任(副主任)や科長(係長)が管理コースである。どのコースも現場教育、自己啓発、集合教育を組み合わせた内容が特徴である。

新人教育

 4月に入職した新人看護師に対して、クリニカルラダーstep1として1年かけての支援体制を取っている。また、5月・7月・10月・2月にプリセプティ全体研修を行い、同期と共に自己の成長を振り返る機会としている。その他、各部署スタッフおよび委員会メンバー・認定看護師等が講師となり、20回程の看護技術研修を実施している。研修には演習時間を多く盛り込み、臨床現場での実践に向けて段階を踏みながら技術習得ができるよう支援している。

    「プリセプターが1対1でつきますが、さらにプリセプターエイドという役割を設け、幾重にも重なった支援体制を作っています。昨年度からは、隣接する看護学校の設備を借りたシミュレーション研修で多重課題への対応学習にも取り組んでいます。ボランティアの方々に模擬患者さん役をお願いしたのですが、様々な意見や感想から沢山の気づきが得られただけでなく、『こんな看護師さんになってほしい』と温かいエールも頂きました。その言葉は、新人看護師が自己成長するための活力になったと思います。」

 2010年4月から、保助看法や人確法の改正により、新人看護職員の卒後臨床研修が努力義務化となった。このため、新人教育体制を見直し、厚労省のガイドラインを反映させた。
 より充実した研修プログラムにしたいと考えている。

 「毎回、集合研修後に参加者にアンケートを実施していますが、講師の工夫が感じられる点などに良い反応がありました。臨床現場で実践する不安が少しでも解消され、手技などを確認できる場としては、肯定的な評価だったことを嬉しく思ってます。今後も、関連委員会メンバーと協議しながら、プログラムを考えていきたいですね。現在のところ、まだローテーション研修などが行えていませんので、現行の看護師研修制度を応用する形などから始められないか検討中です。今回の法改正により、新人を支援するスタッフに戸惑いのみが先行しないよう、きちんとオリエンテーションをし、サポートする必要性を感じています。」

看護部研修制度によるキャリア形成支援

 他部署の専門的な看護を体験的に学ぶことにより、臨床実践能力の向上と個人のキャリア開発を推進する制度となっている。
 「他科や他病棟だけでなく、訪問看護や透析室等にいくこともできます。クリニカルラダーの基礎コース対象者には、関連分野の知識・技術の習得の機会であり、キャリアコース対象者にとっては、自己のキャリアアップを目指した研修制度活用を進めています。自身の学習となり、さらに自部署にも還元できる内容になると研修に出す部署も、研修を受ける部署も共に成長していくことができると期待しています。(林千鶴子看護部長)

スペシャリストを目指す看護職を支援

 認定看護師、専門看護師などを目指す看護師を支援し、専門性を生かした活動のための体制作りを行っている。京都桂病院では、現在、7人の認定看護師が在籍し、活躍している。卒後7年から8年目に当たる、ラダーのSTEP5を終了した時点での「自己申告制」であり、その後、取得までは出張扱いでの待遇となる。
 「去年の新型インフルエンザの流行時に感染管理認定看護師が大活躍している姿がありました。また、私どもは地域がん診療連携拠点病院に指定されていますが、その中で認定看護師が医師や薬剤師、栄養課の職員をコーディネートしていく様子なども見て、院長を始めとする医師が『いてくれてよかった』と言っておりましたし、病院側の理解と協力が得やすい環境です。さらに多くの看護師に目指してほしいと思っています。」(林千鶴子看護部長)

看護部長からのメッセージ

看護師を目指したきっかけ

 小さいときに、ナイチンゲールの伝記を読んで、お隣りに住んでいたお姉さんにナイチンゲールのことを教わったんですね。そのときからずっと「看護師になる」と思い続けていました。強い動機があったわけでもないのに、ほかの職業を考えたことは一度もないんですよ。

看護師を続けてきた理由

 結婚するときに夫に唯一言ったことは「私が自分から仕事を辞めたいと言い出さない限り、仕事は続けさせてもらいたい」ということでした。夫も理解がありましたね。今まで、真剣に辞めたいと思ったことがないわけではありませんが、やりがいが仕事を続けられた理由でしょうか。
 私たちは看護を提供する一方で、患者さんやご家族から目に見えないものをいただいたり、様々なことを教えていただいているんですね。
 私は長く呼吸器外科病棟にいましたので、多くの肺がんの患者さんに出会いました。特にターミナル期の患者さんとの関わりは、「患者さんと看護師」ではなく一人の人間として「どう生きるか」ということを共に考える、とても濃い関係だったと思います。その後の訪問看護で、ALS等の難病の方や在宅でターミナルを迎える患者さんのケアを経験し、人の中にある可能性や強さを実感し「人間ってすごいな」と思うことが多々ありました。そういう方たちと出会えたことが、自分の生き方に大きく影響していると感じるし、看護師を続ける原動力だったかもしれません。

職場環境

 看護部は11の病棟と手術室・外来からなっており、ICU・CCUは10床、産婦人科病棟は34床ですが、あとは全て50床を超えています。そのため、夜勤は3~5人体制をとっています。また、看護部には看護助手・メディカルクラークがそれぞれ45名ほど所属しており、看護師が本来の看護業務に集中できる環境作りに努めています。
 在職する2名の臨床心理士には新人看護師のサポートや、うつ傾向の職員、さらには医療事故等の当事者のサポートなど、様々なメンタルケアを担当してもらっています。
 また、2年前に敷地内に新築された看護師寮は大変好評で、99室全て入居している状況です。ワンルームタイプですが、広くて綺麗なんですよ。院内保育所も敷地内にあり、日勤帯のみですが、利用者は多いですね。長期の休みの期間は、小学校低学年の子供さんもお預かりしています。保育士さんたちも明るくて、良い方たちです。

今後の展望

 今年度中に緩和ケアの2人目と、がん放射線看護の認定看護師が誕生する予定で、認定看護師が計9人になります。認定看護師はチーム医療の推進役であり、医療・看護の質の向上に大きな役割を果たしてくれています。そのため、今後も様々な分野で活躍する認定看護師を増やしていきたいですね。また、専門看護師にもチャレンジする人が出てきてくれればと思っています。

看護師として働く方へのメッセージ

 「辞めないで続けて」と言いたいです。病院も機能分化していますので、自分に合っている病院は必ずあるはずです。キャリアアップのための離職なら結構なのですが、人間関係などの理由で職場を離れるのは勿体ないです。マイナスな気分で辞めることのないように、その前に何かのアクションを起こしてほしいですね。そして、管理職も離職を食い止めるような組織作りに力を入れていかなければと思っています。

職場訪問

病棟部門

先輩ナースによるリアルトーク

谷口文代

芳賀明子

團野一美

伊藤貢江

松村淳子

認定看護師の活動内容

谷口:感染管理認定看護師には患者さんと職員を感染から守るという役割がありますので、組織横断的に活動しています。去年の新型インフルエンザのときには国の方針が変わっていきましたので、それに合わせて対応することが難しかったですね。色々な部門との連携が必要でしたし、専任で対応できるスタッフがいないと迅速に動けなかったかもしれません。当時は当院でも1週間程度でしたが、発熱外来を設けました。第一線で患者さんを診ている病院ではありませんでしたので、新型インフルエンザで来院した患者さんはいなかったのですが、当時の仕事からは今後に繋がる示唆を様々な形で得ることができました。

芳賀:外来の化学療法室で、がん患者さんの支援をしています。入院患者さんにも関わっていきたいのですが、今のところ、時間に余裕がないのが残念です。外来では1日に15人程度の患者さんが来院されます。多い日では30人の日もありますので、忙しいですね。認定看護師としては、ほかのスタッフに教えていくことも大事な仕事です。院内のどの場所にいても、常にオンコール状態にしています。

團野:訪問看護の実践が主な仕事です。当院の訪問看護はこの地域では規模が大きい方で、12人の看護師がいて、120人から130人の利用者さんを担当しています。1カ月に延べで800軒を訪問しています。優秀なスタッフに恵まれており、先日はALSの方の外出援助も行いました。介護力あっての在宅と言われていますが、「在宅でこれだけのことができますよ」ということをさらにアピールできればと考えています。6月からは地域連携室に異動になります。在宅看護を知っている看護師が地域連携室で働く意味は大きいと思います。私の持っている知識や技術を伝えていきたいですね。

伊藤:皮膚・排泄ケア認定看護師は、ストーマ、創傷、失禁の3つの分野があります。ストーマではストーマ外来や病棟でのセルフケアの指導などを行っています。創傷は褥瘡ケアがメインですね。失禁はおむつかぶれなどのトラブルや皮膚への障害などを看ています。全てがスキンケアを基礎としています。失禁ケアは今、少し手薄になっていますので、これからは力を入れていきたいと考えているところです。

松村:専従として、緩和ケアチームに所属しています。病棟のスタッフから依頼があれば、病棟に出向き、問題点を挙げるなどして対応し、解決につなげています。患者さんだけでなく、ご家族と関わる機会も多いですね。緩和ケアは終末期医療の中のものだと考える医師がまだ多く、緩和ケアチームに依頼が出るのが遅い事が残念ですね。スタッフへの教育についても、どのようにしていくべきか、今、検討しています。

認定看護師チームとして

谷口:当院の認定看護師は現在7人いて、そのうち5人は、看護管理室所属として同じ部屋にいます。同じ部屋にいるのはメリットが大きいですね。情報交換できますし、それぞれの認定看護師がどういう仕事をしているのかが見えやすいです。感染管理は訪問看護を始め、様々な分野と関係が深いですね。

團野:訪問看護は感染管理だけでなく、がん化学療法や皮膚・排泄ケアとの情報交換も必須です。認定看護師チームは10年程前に、皮膚・排泄ケアで認定看護師を取得した岡田依子がレールを敷き、引っ張っていってくれたからこそ成り立っていると思いますね。

伊藤:私は岡田に次ぐ、皮膚・排泄ケアの認定看護師ですので、岡田には様々な相談に乗ってもらっています。ほかの全ての分野と関わりが深いですので、困ったことがあれば、すぐに相談できる環境が整っていることは有り難いですね。

芳賀:大腸がんの患者さんも少なくありませんので、ストーマに関しての情報は役に立っています。認定看護師が同じ部屋に揃っていることで、問題点をリアルタイムで解決できる強みがあると思います。静脈のポートにしても、「訪問看護では…、感染管理では…」と、 即座に尋ねられて、現実的な解決ができますので、時間の無駄がありません。依頼書を回していたら、それだけで時間が経ってしまいますしね(笑)。結果として、患者さんにも大きなメリットをもたらしていますね。

松村:1つの分野にしか関わりがないという患者さんは少なく、ほとんどの患者さんにいくつもの分野からの関わりが必要になっています。一人の患者さんに対して、入院から検査、手術、そして在宅、看取りまでの全ての分野で関わっていける、今の体制はとてもいいと思います。

谷口:これだけの分野が揃ったわけですから、もっと地域に出ていきたいですよね。感染管理であれば、市販の衛生材料についての説明をしたり、手洗いの指導や日常でできる感染防止のための情報提供、指導などをしたいです。

團野:地域に出ていく方法については、皆で知恵を出し合いたいですね。それぞれが学んできたことがあるわけですから、発信していくことが大事だと思います。

病院に認定看護師がいることの意味

團野:認定看護師になりたいと考えている看護師って、意外に多いんですね。目標となれるような存在でいないといけないでしょうね。日頃、認定看護師として、スタッフをどれだけバックアップしていけるか、常に考えています。

伊藤:私は先輩である岡田の姿を見ていたし、私が認定看護師を目指したいと手を上げたときから、ずっとバックアップしてもらいました。手技的なことはもちろんですが、受験に際してのこと、論文の書き方まで細かいことも習いましたね。その中で「認定看護師とは何か」という深い話をしてもらったことは特に印象に残っています。ほかのスタッフへの姿勢や態度など、今も学ぶところが多いです。

芳賀:現場は結果だけを追い求めがちですが、本当は結果に至るプロセスの中の根拠が大事だと思います。むかつきを抑える薬一つにしても、時期によって使用するものが異なります。その根拠を尋ねられれば、もちろん伝えますが、こればかりは学ぶ側の興味の具合にもよるでしょうし、難しいですね。私も少しずつ知識を積み重ねていきたいと思っています。

谷口:相談を受ける機会は多いですが、答えを導いていけるような伝え方をするように心がけています。それを繰り返すうちに自分自身の成長も実感します。去年、認定看護師チームから全看護師に向けて、アンケートを実施しましたが、認定看護師にチャレンジしたいのに、途中で諦めてしまう人が多いことが分かりました。そういう人たちに取得までの道のりを頑張ってもらえるように、私たちも役割を果たしていきたいです。認定看護師は怖いというイメージを持たれないようにするためにも、部屋をもっとオープンな存在にしていきたいですね(笑)。そのうえで、不安や疑問に相談できる体制を整え、先を見据えた教育計画を立てられればと思っています。

芳賀:認定看護師は「使ってもらってなんぼ」の存在なんですね。現場での実践者として、日々勉強しなくてはいけないと思っています。最近、在院日数の短縮化で、外来で求められる役割が大きくなっています。在宅に帰っていただくことを考えながら、組織横断的に看護師が繋がっていくといいですね。

松村:私の場合はターミナルケアへの意識を深めていくことでしょうか。日本人は病院で死ぬことを当たり前のことだと考えがちで、実際に8割から9割の人が病院で亡くなっています。在宅がベストというわけではありませんが、病院か、ホスピスか、在宅かといった選択肢があることを知ってほしいですね。それには市民対象の公開講座を繰り返し行っていくことが大切だと思いますので、そういった周知に力を入れたいです。

團野:訪問看護は訪問看護だけで完結してしまいがちですが、認定看護師として様々な病棟のカンファレンスに出席するようになって、私自身が大きな発見をしました。病院全体のことが分かるようになってきたかと思います。そのうえで訪問看護がどのような役目を担っていくべきか、これからも考えていきたいですね。

谷口:一つ一つの看護をレベルアップさせながら、院内はもちろんの事、地域へ向けての情報発信が今後の課題ですね。

ピックアップバナー
コンテンツ
  • 黒岩知事インタビュー
  • ホスピタルインフォ
  • ビギナース
  • Re:ナース40

Cafe de Nurseおすすめコンテンツ


ホスピタルインフォ

黒岩祐治プレミアムインタビュー

ナース漫画【半熟ナース、病棟を行く】

スーパードクターエッセイ