「社団法人 是真会 長崎リハビリテーション病院」紹介ページ

HOSPITAL INFO ナース版

vol.30

社団法人 是真会 長崎リハビリテーション病院

URL
http://www.zeshinkai.or.jp/
住所
〒850-0854
長崎県長崎市銀屋町4-11
TEL
095-818-2002
  • 病院の特色
  • 看護部理念
  • 教育プログラム
  • 看護責任者からのメッセージ
  • 職場訪問
  • 先輩ナースによるリアルトーク

病院の特色

理事長挨拶

わたしたちは、急性期(救急)治療により、病態の峠を越えた脳卒中等の患者さまに対して、多くの専門職がチームとなって、集中的にリハビリテーションサービスを提供いたします。そのことで生活機能障害を克服し、住み慣れた地域で安心した生活が送れるように支援していく所存です。亜急性期医療の場として適時・適切なリハビリテーションサービスが、継続的に提供されるように、急性期(救急)と在宅維持期の架け橋としての役割を果たし、地域医療に貢献することが、わたしたちの使命だと考えています。

基本方針

質の高いチーム医療の提供
・各々の専門職の知識習得と技術向上
・患者さま中心のチームアプローチの追求

口(くち)のリハビリテーションの実現
・諦めないで口から食べることの大切さへの取り組み

集中的リハビリテーションサービスの提供
・適切なリハビリテーションサービスの効率的、集中的な提供

信頼関係に基づく強固な連携
・急性期(救急)病院や維持期施設、かかりつけ医とのパートナーシップの構築

地域リハビリテーションの展開
・地域包括ケアシステムの構築
・患者さまの社会参加実現への支援

基本理念

  • 質の高いリハビリテーションサービスを集中的且つ効率よく提供することで、地域に貢献します。
  • 専門職が徹底したチーム医療を追求し、患者さまやご家族の満足度の高い医療サービスを目指します。
  • 地域連携を推進し、急性期(救急)医療および在宅維持期を支えます。
  • 職員が誇りと責任を持って働けるような安心できる職場環境作りを行います。
  • 地域に開かれ、地域から支えられる存在となるように努めます

看護部理念

24時間365日、いつでも患者さま本意のより良い医療サービスを提供します

基本方針

  • 心身共に健康第一とする。
  • 他人の話をよく聞き、考え、自分の言葉で思いを伝える。
  • 疾患・病態さらには人の生活を知る。
  • 責任を持って役割を果たす。
  • 限界を作らず、可能性を追求する。
  • 好奇心と気遣いを持って物事に対処する。
  • しっかりした目標を立て、実践し、検証する。
  • 熱い思いを分かち合う。
  • 患者さまや家族から学ぶ姿勢を忘れない。
  • 患者さまや家族の笑顔を喜びとする。

考え方・特徴

24時間365日、いつでも患者さま本意のより良い医療サービスを提供します

脳卒中や頭部外傷などの急性期(救急)治療後、速やかに多職種のチームによる回復期リハビリテーションサービスを集中的に(365日)提供することで、残存する障がいの改善、日常生活自立、家庭復帰などを支援するリハビリテーション専門病院です。更に、家庭訪問を実施して患者さま及びご家族と共に居住環境や生活環境について協議し、退院後も安心して日常生活を送っていただけるように努めます。
そして退院後はご家族と相談のうえ、当院の訪問リハビリテーションサービスや各病院・施設等との連携によってリハビリテーションが継続され、患者さまがその人らしく地域で安心して暮らしていけるように支援いたします。

チーム医療

それぞれの専門職が一丸となって、質の高いリハビリテーションサービスを追求

長崎リハビリテーション病院が掲げる「チーム医療」とは、単に専門家集団がそれぞれのリハビリテーション計画に沿って行うものではなく、綿密なカンファレンス、電子カルテによる情報の共有などによって実現されるより高度で質の高いものです。患者さまと関わる全てのスタッフが、きめ細かい情報を基に全員でリハビリテーション計画をたて、定期的に見直し、早期の機能回復、能力向上を目指します。24床を1ユニット(1フロア2ユニット)として、患者さま1人に対し、10名程度のスタッフが担当チームを組みます。各ユニットの運営は医師及びマネージャー(アシスタントマネージャー)が行います。

地域医療連携

急性期(救急)病院から在宅・施設生活に至るさまざまな医療・介護・福祉サービスと強固な連携を結ぶことで患者さま・ご家族の安心した地域生活をサポートします。

地域における回復期リハビリテーション病棟の位置づけ

超高齢化社会を目前にした今、リハビリテーション医療が急性期・回復期・維持期(急性期・亜急性期・慢性期)と切れ目なく継続されていくような地域のシステム作りが急務です。急性期医療が急速に入院期間(平均在院日数)の短縮化に向かっていく実情を考えたとき、亜急性期医療の場、そして生活再建の場としての回復期リハビリテーション病棟の位置づけは非常に重要なものになってきます。急性期(救急)医療を支えながらも、尚且つ適切に維持期に繋げることで、地域生活を支援していくという包括的地域ケアシステムの拠点としての役割を担っています。

地域との連携

どのように年老いてもまた障がいがあっても、住みなれたところでそこに住む人々と共に、一生安全に生き生きとした生活が送れるよう地域リハビリテーション活動の展開を行っていきます。

教育プログラム

新人に対してのプログラムについて

Q,看護部という部署がないのはどうしてですか?
看護部やリハビリテーション部といった部署制をとっていないのはチーム医療を掲げているからです。各専門職が臨床部にいて試行錯誤しながら臨床部としての方針を立てています。そして、これが病院としての方針にもなっています。

教育の方針

教育の面というよりは、患者さん中心という看護を忘れないでいてほしいです。チーム制を大事にしているので、そのために自分が何をするべきなのかという自己研鑽を積み重ねた、理想的な教育を目指しています。

教育内容

4月に入職してから3週間、全職種が受けられるように専門職独自のプログラムを行っています。経験年数ではなく、入職した年に受けていなければ、必要なものを受けていただくことはできます。プリセプターは3年目から指導を行い、その上に先輩看護師を1人つけて一対一で行っています。マンツーマンですが、新人についてはチームで支えていくという形もとっています。

ラダー制について

ラダー制はすごくいい制度で必要なことですね。ラダー制の中でプラスの要素である  ことや現場に必要な細かな所を一つ一つ押さえていこうかと思っていますので、まだ時間がかかるかもしれませんが、病院全体でフォローを行っています。

教育体制について

看護師の教育プログラムは確立されています。他の職種、セラピストに関しては独自のものが結構多いので、それらを統合して、チームとして教育を体系づけていけるように、今も皆で試行錯誤しながら考案しているところです。また、話を聞いたりするだけではなくて、食事や入浴などの生活動作を実際にしてみて、上のスタッフから評価を受けることも大切です。普段していることが正しいかどうかなどを客観的に見れば、実践につなげていけるからです。反省点についても色々な専門職の皆さんに意見をもらっています。

プログラムチェックリスト

2年目以降は特にないですね。1年目のときのチェックリストを見て、自分ができていないところはどこなのかというのをチェックするぐらいです。新人はフォローアップ研修をオリエンテーションの4カ月後に行いますので、そのときに技術的な項目を全部チェックしています。

チーム制に関する改善点など

カリキュラムなどはしっかりしていますが、臨床部だけではなくて、他職種が関わってくるチームとなると難しい面もありますね。自分がどういう技術や知識を習得していけばいいのかなどを年間のスケジュールの中で計画を立てれば、目標も立てやすいのかなと思っています。職種ごとでみると意見は違って当然ですし、意見がぶつかったりすることも実際にはあります。一人の患者さんを看るということは同じなので、とにかく患者さんを中心に看られたら、いい「チーム」になれるのではないでしょうか。例えば理学療法士だからといって運動時間だけを看ても、それが生活に活かせていなかったら同じことです。難しいですが、チーム制を掲げている以上、臨床部で定期的に話し合いをして、1カ月に1回以上は他部門との意見交換を行い、患者さんの現状や状況を話し合ったり、次の目標の立て直しをしたりしています。病院自体が新しいので、職員全体で体制などを作り上げていきたいですね。

看護責任者からのメッセージ

看護師になったきっかけ

正直に言いまして、なぜだろうと今でも不思議です(笑)。親戚に看護師がいましたが、私自身も自立したい気持ちが強く、それは手に職をつけたいということかなと思いました。そこで看護師は達成感を得られる職種なのではと考えたんですね。

他の病院とのつながり

急性期や他の病院などの繋がりは当然ですが、病院看護協会の繋がりももちろんありますので、看護協会が主催する研修は必ず参加させています。研修はよく考えられていて、いいですね。看護協会に入らないと研修は受けられませんが、今の看護師には協会に入るという意味の理解が得られにくいのかなと思っています。専門職としての認識を持っていれば、自ら協会に入るのではないでしょうか。当病院の看護師は全員、協会に入っています。

教育プログラムについて

組織の中に、5つ組織があり、その中に教育研修部があります。そこで皆さんからの意見を募って、よりよいプログラムを作成中です。

全国回復期リハビリテーション病棟連絡協議会

協議会が主催する研修会には全職種参加するようにしています。2010年2月5日と6日に静岡県三島市で第15回研究大会in静岡三島が開催され、私事ですが、2日目に座長としてADLについて講演させていただくことになりました。次回は長崎市で開催され、当病院の栗原理事長が大会長をさせていただきます。この場所で、できるだけ多くの職員に参加してもらって、多くの回復期病院の情報や交流、意見交換などを行うようにして、少しでも患者さんのためになればと思っています。

看護師の受入・求人など

「何年間かの急性期の経験があるけれども、自分はもしかしたら急性期ではない方が向いているのではないか」と迷うという話を聞きますし、向き不向きがあるとは思います。最終的に自分が選択できるためにも、回復期にいることは決して無駄な経験にはなりません。希望して急性期で勤務しても、やっぱり急性期は違うと思えば回復期に移るローテーションがあっても面白いのではないでしょうか。最終的には自己決定ですが、それについてはお互い文句なしですね。本当にいい看護師が育っていく土壌を病院も行政も作らないといけないでしょう。急性期の看護師が回復期に来て、自分達が行った看護の成果や、そのあとどうなるのかというのを見るのもいい機会になります。また、それを持ち帰って、急性期の看護に活かせればさらにいいですね。当院の看護師もスタッフも急性期の知識や技術的なところでは不安材料も当然あります。いざ急変があったり、容態のところで観察が行き届かなかったりするときには不安がるんですね。だから回復期から急性期へも研修に行って、知識、技術を身に付けられる体制を作っていきたいです。

職場訪問

1Fロビー/外来フロア

2Fアクティブホール

3Fスタッフフロア

4F入院フロア

RF屋上ビーリングガーデン

1Fラウンジでのコンサート風景

病院近郊案内

【眼鏡橋】
1634年(寛永11年)、興福寺の第二代住職・黙子如定(もくすにょじょう)によって架けられた石積みのアーチ橋。1960年(昭和35年)に国の重要文化財に指定された。洪水のたびに崩落と再建を繰り返し、満身創痍ながら370余年の歳月を耐え抜き、今日も川面にその美しい姿を見せてくれている。ハートの形をした石がいくつかあり、全部見つけることが出来たら幸せになれると言われている。

【袋橋】
眼鏡橋のひとつ下流に架かる古い石橋で、架設年月は不明である。重要文化財として多くの観光客を集める眼鏡橋に対して、袋橋は自動車も通る人々の生活に密着した橋である。中島川の石橋群で、架設当時の姿を今に残す昔ながらの石橋は、上流から順に桃渓橋、眼鏡橋、そしてこの袋橋の3つだけである。

【寺町】
永井荷風が、パリの路地と並べて「世界でただ二つの愛すべき道筋」と称したのが寺町の静寂である。風頭山の麓に位置し、国の重要文化財・興福寺をはじめ、多くの寺が建ち並ぶ。近くには1865年(慶応元年)薩摩藩などの援助により、土佐の浪人坂本龍馬が設立した日本最初の商社・亀山社中跡もある。

先輩ナースによるリアルトーク

濱崎ゆかり

看護師になったきっかけは?

私は母を一番に尊敬していて、その母の勧めがあったことが大きいです。必要とされている職種に就いてみようと思いました。

看護師をしていてよかったとうい瞬間は?

人と人との間に信頼関係が築けたときや頼りにされていると思ったときですね。患者様を理想の状態で帰せているのかなという疑問はいつもありますし、達成感を実はそんなに感じていなくて、「これでいいのかな」などと思ってしまうことはありますが、やはり、やりがいのある仕事です。反省ばかりでは患者さんに悪いですが、それを活かして、次に進んでいきたいです。

ここの病院に入ったきっかけは?

新しく立ち上がっていく病院なので興味がありました。また回復期実習で、口から食事ができない患者様に、口から食べることのできる患者様と一緒に車椅子などで食べていただくといった形をとっているところを見て、自分に合った病院だと思いました。

なぜ回復期に?

もともと急性期の循環器にいましたが、自分の性格を考えて、長い時間をかけて患者さんと向き合いたかったので、回復期に移りました。

院内の雰囲気は?

若い職員が多い病棟です。患者様を自宅や施設に帰すため、色々な職種の視点で見ながら、寝たきりにならないように色々な意見を出しています。退院後もリハビリに来ていただく際に患者様だけでなく、家族の皆様への介護力を考えていますので、活気にあふれています。

病院に対する意見など。

自宅に帰られたり、施設に行かれた患者様の退院後の状況などを、ソーシャルワーカーが伝達してくれることもありますが、全員がそうではないので、患者様の帰ったあとの状態が分かる機会があればなとは思います。この患者さんに対して、この方法で良かったのかと見つめ直す機会になるはずです。病院でも考えているみたいですので、期待しています。人員についても足りているのかと常に声かけしてもらっていますし、ナースステーションや休憩室などの設備面も気にかけてもらっています。

新人看護師さんへのアドバイス

回復期は患者さんと接する期間はすごく長いですが、その中でも一日一日、患者さんは変化するので、常に自分の受け持ちや全体を見ないといけません。また、担当は責任があるので、一日一日を無駄にできません。患者さんを看る期間が長いから大丈夫という考えではなくて、きちんと退院後のことを見据えて関わっていくことは私の目標でもあります。新人さんは技術面や知識でも、業務だけで精一杯な部分もあると思いますが、患者様のことを第一に考えて業務をしていってくれたらいいですね。その上で自分の考えをしっかり持って進んでほしいです。時々は振り返ることも必要でしょうし、無理をすることもあるかもしれませんが、一人ではないということを忘れず、必ず周りには誰かがいると信じて、日々頑張ってほしいです。

職員による掲示板

3Fのスタッフフロアに職員が思ったことや気付いた点などを写真のように書き込んで、それを見て、また他の職員も書き込んでいます。私も書いています。

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