「秦野赤十字病院」紹介ページ

HOSPITAL INFO ナース版

vol.164

秦野赤十字病院

URL
http://hadano-jrc.jp/
住所
〒257-0017
神奈川県秦野市立野台一丁目1番地
TEL
0463-81-3721
  • 病院の特色
  • 看護部理念
  • 教育プログラム
  • 看護部長からのメッセージ
  • 先輩ナースによるリアルトーク

病院の特色

院長の挨拶

 秦野赤十字病院は、神奈川県の西部に位置し、東名高速道路の秦野中井インターチェンジから1.3km、小田急線の秦野駅からバスで4分の交通の要所にあります。日本赤十字社には全国で92の病院があり、秦野赤十字病院はその一つです。今年で創立76周年を迎え、移転新築から12年、健診センターの増築も行い、優れた医療の担い手として、地域の方々を健康面で支えるための努力を続けてきました。

さて、秦野赤十字病院について、簡単にご説明いたしましょう。

1. 病床数320床で、内科、外科をはじめとして、多くの診療科があり、急性期に特化した病院です。近隣地区から大勢の患者さんが集まっています。

2. 救急指定病院となっており、救急車の受け入れを積極的に行っています。特に重症であったり、特別の治療が必要な場合は近くの大学の高度救急救命センターに搬送します。

3. 開業している先生方からのご依頼も積極的に受け入れています。また、皆様が「かかりつけ医」を持てるよう、現在145の近隣医療機関に登録医となっていただき、密接な連携を取っています。

4. 地域災害医療センターに指定され、災害時の救護、医療にあたります。東北地方太平洋沖地震による東日本大震災ではDMAT(災害派遣医療チーム)を現地に派遣し、救急医療にあたりました。もちろん、地域の災害拠点病院として必要な備蓄なども準備しています。

5. 生活習慣病への対策、病気の予防や早期発見のため、人間ドック、一般検診、企業検診を行い、健康を守るためのアドバイスをしています。

秦野市をはじめとして、近隣住民の皆様の健康を守ることができるよう職員一同、日々研鑽を重ねています。お近くにあって、頼りになる病院を目指して、ハイレベルの医療、安全な医療、適正価格の医療を行い、患者さん、ご家族にご満足いただけるよう、努力しています。皆様の温かいご支援をどうぞ宜しくお願いします。

病院長 髙木 繁治

病院の理念

愛・信・和
人道・博愛の赤十字精神のもと、患者の立場に立ち、信頼される医療を提供します。

秦野赤十字病院

1938年8月からの長い歴史のある病院である。現在は320床を持ち、内科、血液内科、腎臓内科、循環器内科、消化器内科、神経内科、小児科、外科、整形外科、脳神経外科、産婦人科、泌尿器科、眼科、耳鼻咽喉科、麻酔科、放射線科、消化器外科、形成外科、内分泌・糖尿病内科の19科を標榜している。

看護部理念

個人を尊重し、それぞれの持てる力を支援し、地域の人々が健やかに過ごせるように良質な看護を提供します。

愛~それぞれの力を支援~

個人個人を尊重し、それぞれが持てる力を十分に発揮できるように支援してまいります。

信~良質なケアの提供~

地域の人々が健康上の目的を迅速に果たせ、健やかに過ごせるように良質なケアを提供いたします。

和~連携と自己研鑽~

院内および、地域との連携を図るとともに、時代に即応した学習を深め、自己研鑽に努めます。

教育プログラム

看護師教育の特徴

「赤十字キャリア開発ラダー」により、個々のライフスタイルに合わせたキャリアアップ支援を行っています。年度初めに師長が面接し、目標を定めます。目標管理は年度の中間や最終の面接で行い、評価会で認められたら、レベルを獲得します。以前は卒年でのシステムだったのですが、人によって進み具合が違いますし、中途で入職した人にも使えるように改めたんです。中途のスタッフは以前の病院での研修内容を加味して、目標を設定しています。
 全国に92の赤十字病院があるのですが、転勤という形が取れるようになっています。その際、ある病院でレベル2を終えたら、次の病院ではレベル3からスタートできるシステムもありますから、ご主人の転勤などで転居を余儀なくされたり、ほかの病院で三次救急や分娩の経験を積みたいといったときにもキャリアが中断しません。当院を離れたり、当院に来たりといった人事交流は活発に行われています。

新人教育の特徴

 最初は集合研修で技術を学びます。その次はローテート研修です。以前は内科や外科などを1カ月ずつ回って、7月に病棟配属だったのですが、早く所属する部署に行きたいとの声が上がったのを受け、今は3週間ずつのローテートで、6月に配属となりました。配属に関しては一応、希望を聞いています。配属後は病棟でラダーに沿った研修を行います。年に3、4回は集合研修でのフォローアップがあります。この特徴は研修の翌日は休日であることです。病棟に配属されると、同期の看護師とは休日がばらばらになってしまいますから、なかなか会えません。配属後も同期同士で話し合える機会が持てるように、フォローアップ研修後の1日を有効に使ってほしいです。

勉強会

 このところ、力を入れているのは静脈注射などの注射の研修です。医療安全の面からも重要ですので、係長クラスのスタッフが系統立てて、座学や実習で教えています。

復職支援

 新人と同じように、病棟でプリセプターをつけています。復職の場合は集合研修はありませんが、フォローアップ研修を行っています。副部長が同席し、これまで勤務していた病院との違いなどを聞くようにしています。このフォローアップ研修がうまくいっているのか、退職者が出ていないのが自慢です(笑)。

認定看護師

 当院は認定看護師育成のための支援をしており、出張扱いで研修に行けるほか、授業料などのバックアップも行っています。現在は5領域に6人がいます。内訳は感染管理が2人で、皮膚・排泄ケア、救急看護、がん化学療法、緩和ケアが1人ずつですね。来年度は摂食・嚥下障害看護の認定看護師が誕生する見込みです。高齢化が進んでいますので、今後は認知症看護の分野でチャレンジさせたいと思っています。認定看護師は一応、病棟に配属されているのですが、横断的に仕事をしています。認定看護師がいると、医師からの指示がスムーズになりますし、病院全体の看護の質が上がりますね。

教育にあたって心がけていること

 当院では「共に育つ」という意味で「共育」と言っていますが、各スタッフの力を引き出せるように努力しています。当院では「赤十字キャリア開発ラダー」の導入以降、専従の教育担当者を置いています。病棟兼務を外し、教育に集中してもらうことが狙いです。師長による振り返りにあたっても、次にどう活かすかが大事ですね。

インターンシップ

 春休みと夏休みに行っています。当院は5つの大学や看護学校の実習先になっていますが、実習とインターンシップでは雰囲気が違います。当院を選んでもらうためにはやはりインターンシップでの体験が有効ですね。また、高校生の看護体験も行っています。

教育部門での新展開

 専従を置き、係長や師長クラスの教育担当者も作りましたので、教育委員会のメンバーも見直しを図っているところです。これからは係長や主任などの管理者研修にも取り組んでいきたいと考えています。

看護部長からのメッセージ

看護師を目指したきっかけ

 高校3年生まで体育の教師になりたかったのですが、経済的な事情から断念せざるを得なくなったんです。そのときに叔母から看護師を勧められたのがきっかけです。叔母は目が不自由で、マッサージの仕事をしていたのですが、「これからの女の人は手に職を持っていた方がいいよ」と言われましたね。

看護師を続けてきた理由

 当時は今のように情報がないですから、看護師のことを何も知らないまま、看護学校に進学しました。でも、看護学校時代に看護師の仕事の内容や魅力が分かり、この仕事をやっていきたいと決意したんです。入職1年目は外科病棟に勤務していたのですが、膵臓を全摘した患者さんがいらっしゃいました。術後の経過は順調で、もう少しで退院というとき、私が夜勤で不十分なアセスメントをしてしまったのです。高血糖で意識がなくなっていたことに朝方になって気づきました。そのときは何とか意識が回復したのですが、しばらく経って、亡くなりました。私は大きな責任を感じましたが、患者さんの奥様が「夫はあなたが身体を拭いてくれると、いい顔をしていたんですよ」と気遣ってくださったんです。仕事を辞めないといけないとふさぎ込んでいただけに、その言葉を聞いて、患者さんやご家族の思いに応えていかなくてはいけないんだと気持ちを新たにしました。
 2年目のときには父をがんで失いました。当時は告知をしませんでしたから、父は自分の病気のことを知らなかったのですが、母から父が「最後は畳の上で死にたい」と言っていたと聞いて、ショックを受けたんです。それ以来、患者さんやご家族を後悔させないような仕事をしていきたいと頑張ってきました。

自身の看護観

 インターネットの発達で、人と人との会話の機会が少なくなっていますが、私は五感、ときには第六感も使って、患者さんを看たいと思っています。目で見て、手で触ってという看護ですね。
 それから「患者さんの立場に立って」という言葉を聞くことはよくありますが、私は安易に使わないようにしています。以前、息子のアトピーが酷かった時期があり、私なりに励ましたつもりでしたが、息子から「お母さんはアトピーになったわけじゃないから、僕の立場は分からないんだ」と言われたんです。そこで、私は「患者さんの立場に立つ」よりも「寄り添う」ことが大事なんだと気づきました。患者さんの思いを知ったうえで、行動に移していかないといけません。患者さんやご家族がどうしたいのかを汲み取り、それを支援したいと思っています。

秦野赤十字病院の特徴

 19の診療科のある急性期病院です。秦野市には市民病院がありませんので、市民病院的な役割を果たしています。周囲の開業医の先生方との病診連携も活発に行っています。また、赤十字病院として、災害救護にも取り組んでいます。熊本地震の際も救護に向かいましたし、国際的な支援に協力することもあります。看護部の特徴の一つとしては男性看護師が多いことでしょうか。当院には20人を超えるナースマンが勤務しています。

福利厚生

 院内保育所があります。この地域に住んでいるスタッフが多いので、週に2日は夜間も開けていますし、月の半分の土曜日と日曜日もお預かりしています。短時間勤務制度もありますよ。最近は院内旅行を取り止める病院が増えているそうですが、当院は日帰りや1泊などの旅行があります。他部署との人事交流ができる、いい機会ですね。住宅や保険の手当は赤十字グループの基準に合わせています。県外からの新卒での入職者には1年間、ウィークリーマンションに安く住める制度があります。2年目にはそこを出ますが、住宅手当が支給されます。

今後の展開

 プリセプター制度がありますが、プリセプターのみならず、皆で新人を育てる風土を作っていきます。スタッフも師長や私に言いたいことがあっても我慢することがないように、相手を尊重しながら、誰もが自分の意見を言うことができる、風通しの良い職場にしていきたいですね。

ともに働きたい看護師の人物像

 思いやりのある、優しい、自律した看護師です。私はそれぞれの頭文字を取って、「おやじナース」と言っています(笑)。そういう「おやじナース」を育てたいですし、なってほしいですね。

看護師として働く方へのメッセージ

 看護師を目指す人が皆が皆、人との関わりを好んではいないようですが、看護師を目指すからには人と接することの訓練をしていきましょう。人に関心を持ち、頑張って人に話しかけてください。どなたかに伺った話なのですが、「感謝」や「謝罪」の「謝」の字は「言葉を射る」と書きます。言葉がないと、何も通じないんですね。メールやLINEで済ませがちな現代だからこそ、人と人とが向き合って、言葉を交わし合うことを大切にしてほしいと思っています。

先輩ナースによるリアルトーク

秦野赤十字病院に入職を決めた理由をお聞かせください。

看護学校時代の実習先だったんです。赤十字というイメージも良かったですし、看護学校の先生から「きちんとしている病院だ」と勧められたこともあって、入職を決めました。

見学にいらしたときの印象はいかがでしたか。

看護学生のときに初めて来たので、以前の建物だったのですが、印象はとても良かったですね。最初は准看護師として入職したんです。昼間は病棟で仕事をして、夜は看護学校に通っていました。

秦野赤十字病院でのお仕事はイメージ通りでしたか。

遣り甲斐を持って、楽しく働けそうだというイメージ通りでしたね。

現在のお仕事の内容を教えてください。

それまで勤務していた病棟が7月に地域包括ケア病棟に変わったのを機に、仕事の内容が大きく変わりました。これまで急性期しか経験していなかったので、頭の切り替えが難しいですね。大きな仕事としては退院支援があります。急性期病棟でも行っているものですが、地域包括ケア病棟は患者さんの退院後の生活をより深く見据えたうえで、何を提供しないといけないのかを考えなくてはいけません。他職種との連携も必須ですし、調整力がより強く求められています。また、係長としての業務もあります。病棟では患者さんのベッドサイドで、スタッフと一緒に看護を提供していますし、モデルナースとして、後輩を指導したり、師長とともに病棟運営を行っています。

お仕事のどんなところに遣り甲斐を感じますか。

患者さんの生活を支えるところです。病気になっても、その人らしく生きていけるようなサポートを心がけています。それからスタッフ教育ですね。自分が指導したスタッフが成長しているのを見るのはとても嬉しいです。

地域包括ケア病棟の雰囲気はいかがですか。

仲が良くて、明るいですよ。大ベテラン、中堅、新人と年齢層は様々で、男性看護師も2人います。子育て中のスタッフも、独身のスタッフもいて、それぞれのライフステージが異なるのですが、皆で協力し合って、一つの病棟を運営しています。

秦野赤十字病院に入職したとき、どういう研修があったのですか。

当時は院内研修は特になく、日赤の神奈川県支部で研修がありました。

地域包括ケア病棟では、どういう新人教育を行うのですか。

地域包括ケア病棟は急性期病棟ではありませんから、学べる看護技術が少ないんです。だからと言って、看護技術が必要ないわけではないので、日常の業務の中で経験できるような工夫をしています。地域包括ケア病棟ならではの新人教育は患者さんやご家族の意向を取り入れることですね。看護師がこうだと思っていたことを患者さんが望まれないかもしれませんので、患者さんのご希望を聞くことが大切です。「歩いてトイレに行きたい」、「お散歩をしてみたい」と言われれば、「もう少しリハビリを強化しましょう」というように、個別性のある看護を目指しています。新人看護師は先輩看護師が常にペアになっており、1年目の11月を目途に独り立ちします。ただし、夜勤の独り立ちはまだ先になります。

夜勤はどのような研修があるのですか。

最初はシャドー研修です。先輩の夜勤の様子を見学しながら、夜勤のイメージを作っていきます。次はペアの先輩についての練習が2クールあります。地域包括ケア病棟は重症の患者さんが少ないので、看護助手も夜勤に入るのですが、新人看護師は人数にカウントされません。ベテラン看護師だと2人夜勤ですが、新人看護師が入る場合は3人体制です。安心して夜勤に臨めるよう、独り立ちの時期も遅めに設定しています。

秦野赤十字病院での勤務で、どんなことが勉強になっていますか。

新しいことにチャレンジさせてもらえる病院なんです。色々な仕事が回ってきますから大変なのですが、こんなふうにしていきたいということが実現できると嬉しいです。地域包括ケア病棟の立ち上げに関しても、副部長から「イノベーティブにね」と言われました(笑)。そこで、一般病棟ではやっていない野菜作りやラジオ体操を取り入れたり、編み物が好きな患者さんに編み物をしていただいたりなど、柔軟なスタイルを目指しています。

福利厚生などはいかがですか。

希望通りの有給休暇も取れますし、ほかのスタッフからも休みが少ないといった声を聞いたことはないですね。院内保育所を使っているスタッフも多いですよ。職員旅行も楽しみです。家族連れも認められており、東京ディズニーリゾートや歌舞伎、熱海の温泉に行ったりしました。

将来の目標をお聞かせください。

管理職なので、スタッフから信頼される仕事をしていきたいです。

秦野赤十字病院に入職を考えている看護師さんや看護学生にメッセージをお願いします。

赤十字病院の特徴は災害救護にあります。これは普段の業務以外での魅力の一つですね。災害があれば、日赤の救護看護師養成研修や心のケア研修を終えた看護師に声がかかり、被災地に赴きます。私は心のケア研修の指導員を務めていたこともあり、東日本大震災後に石巻赤十字病院に行きました。病院の応接室に心のケアのためのスペースを作り、被災者の方のマッサージや足浴を行いながら、お話を聞かせていただきました。被災者の方は「皆が被災者だから、私だけが辛いわけじゃない」と我慢していらっしゃるので、こちらが「いかがですか」と伺うと、涙を流して、お話をされるんです。私を信頼して、胸の内にある思いを話してくださるので、きちんと傾聴しなくてはと思いましたね。被災地には全国から赤十字の仲間が集まります。初めて会う人たちですが、赤十字のマークを背負った仲間と一致団結して救護にあたるのは大きな遣り甲斐があります。災害救護に興味がおありになる方は是非、話を聞きにいらしてくださいね。

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